コラム・特集
「OPTiM Geo Scan」の図化アプリ「OPTiM Geo Design」がアップデート!3次元点群データからも図化が可能に~ 測量も図化作業も、もっとラクできる! ~
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スマホ3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」の無料オプションである図化アプリ「OPTiM Geo Design」がアップデートした。
従来は、GNSS測量(OPTiM Geo Pointを活用した「点」測量)からしか「図化作成」ができなかったのだが、今回のアップデートによって、3次元測量(OPTiM Geo Scanを活用した「面」測量)からでも「図化作成」が可能になったのだ。
新しくなったOPTiM Geo Designについて深堀りするべく株式会社オプティム 八尋氏(以下、敬称略)に話を伺った。
―― 今回、図化アプリ「OPTiM Geo Design」がアップデートされたそうですね。
八尋:そうなんです。簡潔にいうと今回の「OPTiM Geo Design」のアップデートによって、OPTiM Geo Scanから取得した3次元測量データを任意の範囲で切り取り、縦断図や横断図が作成できるようになったんです。
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測量というのは、現場で計測したらそれで終わりではなく、測量データを使って出来形帳票や設計図などの書類を作成するまでが、一連の工程になっています。
〈「OPTiM Geo Design」座標データを線でつなぐと横断図用データが生成される(資料提供:オプティム〉
だから私たちは、以前から「3次元測量から図化作成」までを一連で行えないことには、本当の意味での「便利な測量プロダクト」にはならないと考えていました。
―― ということは、「OPTiM Geo Scan」の開発段階から図化機能の構想があったのですか。
八尋:OPTiM Geo Scanは「安い、早い、誰でも簡単に」というコンセプトのもと、開発が行われました。
一般的に「3次元測量から図化」までの業務では、機器、処理ソフト、そしてそれを使いこなす技術者が必要で、その費用はトータルで1000万円以上かかるのが相場です。
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内訳としては、3次元レーザー測量に関する機材で約1000万円、図化ソフトに数百万円、あとはそれらを使いこなす技術者の人件費も数百万円かかります……。
一方で、スマホ3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」であれば、コストは3次元レーザースキャナの価格の100分の1ほどで済んでしまうんです。
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しかも「OPTiM Geo Scan」は測量士/測量士補の資格を持っていない人でも、カンタンに操作ができます。OPTiM Geo Scanをリリースしてから1年半以上が経ちますが、「測量機器は価格が高い」というイメージを大きく覆せたと、自負しています。
そして、図化作成にかかるコストや操作の難しさといったハードルもクリアすれば、3次元測量業務に対するイメージは、大きく変わると私たちは考えていたのです。
―― そこでOPTiM Geo Scanの無料オプションとして登場したのが図化アプリ「OPTiM Geo Design」というわけですね?
八尋:市場に流通しているメジャーな専門図化ソフトというのは、機能過多な場合が多いんです。ソフトの画面を見てみると、縦・横にメニューがずらーっと並んでいます。
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本来、断面図や横断図を作成する作業は、サクサク終わらせたいところですが、コマンドがメニューのどこに隠れているか見つけ出すことから始めなければなりません……。
専門性の高いソフトのため、処理手法も複数のパターンがあって、慣れてない方だと、どこから手をつければいいのか判断が難しいんです……。
―― 操作を覚えれば、業務効率化に大きく寄与するが、操作を覚えること自体が、そもそも大変だと?
八尋:こういった製品はもともと、国交省やスーパーゼネコンが手掛けるプロジェクト、つまり数百億円規模の工事での利用を想定して開発されているんですね。
だから、国交省の要領に見合う機能を一通り実装する必要があったんです。
――「使いやすさ」が二の次になってしまっている……。
八尋:そうですね。大規模案件では、測量に用いる機器やソフトも予算に組み込んでいるでしょうし、必要な機能が揃っていれば、高額でもやむなしという感覚があるのかもしれません。ただ、そういった大規模の現場は、工事全体の数%に過ぎません。
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世間一般で行われている中小規模の工事では、超高性能な図化ソフトがあっても持て余してしまうケースも多く、ましてや使いこなせるような人材も多くないでしょう。
―― 今回の機能追加によって3次元測量(OPTiM Geo Scan)から図化作成(OPTiM Geo Design)でができるようになり、開発当初から思い描いていた理想像に到達したわけですね。
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八尋:今回のアップデートにより「GNSS測量(OPTiM Geo Point)→2次元図化」だけでなく、「3次元測量(OPTiM Geo Scan)→2次元図化」も可能になりました。
OPTiM Geo Scanのアプリさえ契約していただければ、すべての機能が無料で使えるのも大きなポイントです。
〈Geo Scanユーザーの損益分岐分析(資料提供:オプティム)〉
そのため従来であれば、専門ソフトの導入費用が削減できるため、投資コストの回収もラクになると思います。
――損益分岐点が低いので手を出しやすいですね。使い勝手の面はどうなのでしょうか?
八尋:図化の手順は非常に簡単になっていいます。アプリを開いて、3次元点群データをインポート&表示させたら「図化したい箇所」に線を引きます。これだけで横断図を生成できます。
―― OPTiM Geo Designは、使える機能が厳選されているため、難なく操作できますね。
八尋:OPTiM Geo Designは多くの現場の声を元に生まれているため、中小の事業者さんでも手が出しやすく、使いやすくなっていると思います。それこそ、説明書がなくてもiPhoneが操作できるような、シンプルな操作性にこだわっています。
縦・横断図データが生成できれば、あとはそのデータを自社が所有しているCADソフトに読み込んで、設計図面を作成できる流れです。
今回の機能追加で、“縦断図・横断図はプロでなければ書けない”というイメージも打破できればと思いますね。
〈建設会社技術者の1日(資料提供:オプティム)〉
「図化ソフトには専門の人材が必要」。これが当たり前では、土木・建設業界はいつまで経っても人手不足は解消できないですし、入職者も増えないでしょう。
オプティムが現場のヒアリングを重ねていくと、多くの事業者さんが測量・検査(図化などの図面作成含む)に膨大な時間を費やしているんですよね……。
OPTiM Geo Scanアプリさえあれば、測量も図化作成も、サクサク終わる。良い意味でラクができることを、もっともっとたくさんの事業者さんに、体感していただきたいと考えています。
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従来は、GNSS測量(OPTiM Geo Pointを活用した「点」測量)からしか「図化作成」ができなかったのだが、今回のアップデートによって、3次元測量(OPTiM Geo Scanを活用した「面」測量)からでも「図化作成」が可能になったのだ。
新しくなったOPTiM Geo Designについて深堀りするべく株式会社オプティム 八尋氏(以下、敬称略)に話を伺った。
3次元測量から図化までの一連業務を、もっと効率的に
―― 今回、図化アプリ「OPTiM Geo Design」がアップデートされたそうですね。
八尋:そうなんです。簡潔にいうと今回の「OPTiM Geo Design」のアップデートによって、OPTiM Geo Scanから取得した3次元測量データを任意の範囲で切り取り、縦断図や横断図が作成できるようになったんです。
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測量というのは、現場で計測したらそれで終わりではなく、測量データを使って出来形帳票や設計図などの書類を作成するまでが、一連の工程になっています。
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だから私たちは、以前から「3次元測量から図化作成」までを一連で行えないことには、本当の意味での「便利な測量プロダクト」にはならないと考えていました。
―― ということは、「OPTiM Geo Scan」の開発段階から図化機能の構想があったのですか。
八尋:OPTiM Geo Scanは「安い、早い、誰でも簡単に」というコンセプトのもと、開発が行われました。
一般的に「3次元測量から図化」までの業務では、機器、処理ソフト、そしてそれを使いこなす技術者が必要で、その費用はトータルで1000万円以上かかるのが相場です。
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内訳としては、3次元レーザー測量に関する機材で約1000万円、図化ソフトに数百万円、あとはそれらを使いこなす技術者の人件費も数百万円かかります……。
一方で、スマホ3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」であれば、コストは3次元レーザースキャナの価格の100分の1ほどで済んでしまうんです。
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しかも「OPTiM Geo Scan」は測量士/測量士補の資格を持っていない人でも、カンタンに操作ができます。OPTiM Geo Scanをリリースしてから1年半以上が経ちますが、「測量機器は価格が高い」というイメージを大きく覆せたと、自負しています。
そして、図化作成にかかるコストや操作の難しさといったハードルもクリアすれば、3次元測量業務に対するイメージは、大きく変わると私たちは考えていたのです。
極限まで操作をシンプルに。誰もが使いやすいプロダクトのために
―― そこでOPTiM Geo Scanの無料オプションとして登場したのが図化アプリ「OPTiM Geo Design」というわけですね?
八尋:市場に流通しているメジャーな専門図化ソフトというのは、機能過多な場合が多いんです。ソフトの画面を見てみると、縦・横にメニューがずらーっと並んでいます。
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本来、断面図や横断図を作成する作業は、サクサク終わらせたいところですが、コマンドがメニューのどこに隠れているか見つけ出すことから始めなければなりません……。
専門性の高いソフトのため、処理手法も複数のパターンがあって、慣れてない方だと、どこから手をつければいいのか判断が難しいんです……。
―― 操作を覚えれば、業務効率化に大きく寄与するが、操作を覚えること自体が、そもそも大変だと?
八尋:こういった製品はもともと、国交省やスーパーゼネコンが手掛けるプロジェクト、つまり数百億円規模の工事での利用を想定して開発されているんですね。
だから、国交省の要領に見合う機能を一通り実装する必要があったんです。
――「使いやすさ」が二の次になってしまっている……。
八尋:そうですね。大規模案件では、測量に用いる機器やソフトも予算に組み込んでいるでしょうし、必要な機能が揃っていれば、高額でもやむなしという感覚があるのかもしれません。ただ、そういった大規模の現場は、工事全体の数%に過ぎません。
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世間一般で行われている中小規模の工事では、超高性能な図化ソフトがあっても持て余してしまうケースも多く、ましてや使いこなせるような人材も多くないでしょう。
―― 今回の機能追加によって3次元測量(OPTiM Geo Scan)から図化作成(OPTiM Geo Design)でができるようになり、開発当初から思い描いていた理想像に到達したわけですね。
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八尋:今回のアップデートにより「GNSS測量(OPTiM Geo Point)→2次元図化」だけでなく、「3次元測量(OPTiM Geo Scan)→2次元図化」も可能になりました。
OPTiM Geo Scanのアプリさえ契約していただければ、すべての機能が無料で使えるのも大きなポイントです。
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そのため従来であれば、専門ソフトの導入費用が削減できるため、投資コストの回収もラクになると思います。
――損益分岐点が低いので手を出しやすいですね。使い勝手の面はどうなのでしょうか?
八尋:図化の手順は非常に簡単になっていいます。アプリを開いて、3次元点群データをインポート&表示させたら「図化したい箇所」に線を引きます。これだけで横断図を生成できます。
―― OPTiM Geo Designは、使える機能が厳選されているため、難なく操作できますね。
八尋:OPTiM Geo Designは多くの現場の声を元に生まれているため、中小の事業者さんでも手が出しやすく、使いやすくなっていると思います。それこそ、説明書がなくてもiPhoneが操作できるような、シンプルな操作性にこだわっています。
縦・横断図データが生成できれば、あとはそのデータを自社が所有しているCADソフトに読み込んで、設計図面を作成できる流れです。
今回の機能追加で、“縦断図・横断図はプロでなければ書けない”というイメージも打破できればと思いますね。
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「図化ソフトには専門の人材が必要」。これが当たり前では、土木・建設業界はいつまで経っても人手不足は解消できないですし、入職者も増えないでしょう。
オプティムが現場のヒアリングを重ねていくと、多くの事業者さんが測量・検査(図化などの図面作成含む)に膨大な時間を費やしているんですよね……。
OPTiM Geo Scanアプリさえあれば、測量も図化作成も、サクサク終わる。良い意味でラクができることを、もっともっとたくさんの事業者さんに、体感していただきたいと考えています。
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取材・編集:デジコン編集部 / 撮影:佐藤ゆたか
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