コラム・特集
平田 佳子 2023.6.7
測量アプリの現在地〜現場で使える?最新事例を紹介

3Dスキャンアプリ「WIDAR」を解説!〜【検証】土木・建設の測量業務でも使えるのか!?〜

スマホで手軽に撮影して、3Dスキャンができるアプリが人気だ。今回は、メタバース(インターネット上に構築される3次元の仮想空間)の3Dコンテンツを、気軽につくれると話題の「WIDAR(ワイダー)」を紹介する。2022年3月に正式版がリリースされ、同年の7月には大幅にアップデートされた。

東大発スタートアップが開発。世界初のスマホで3Dスキャン&編集アプリ「WIDAR(ワイダー)」


3Dスキャンアプリ 「WIDAR(ワイダー)」は、東大・工学部出身のエンジニアである秦竟超氏が立ち上げた株式会社WOGOによって開発された。


(WOGOプレスリリースより)

3DCGやAIの豊富な開発実績に強みを持ち、昨年には1億円以上の資金調達をしたばかり。優秀なエンジニアが集結した期待のスタートアップだ。

「WIDAR(ワイダー)」の特徴は、スマホで撮影したモノから自動的に3Dモデルを作成できるのはもちろん、その3Dデータから、変形やペイント、エフェクトの付加などの編集作業まで行えることだ。

(WOGOプレスリリースより)

3Dスキャンと3D編集機能をスマートフォンに実装したのは、同社によると世界初だという。このWIDAR(ワイダー) は、AppStoreまたはGooglePlayから無料でダウンロードできる。

WIDAR(ワイダー)の機能や使い方は?


では「WIDAR(ワイダー)」の機能や使い方を見ていこう。WIDARは、様々な写真を重ね合わせ解析して3Dモデルを生成する「フォトグラメトリ」と、赤外線センサーを用いた「LiDARスキャン」、この2つの3Dスキャン技術に対応しているが、LiDARスキャンが可能なのは一部のiPhoneに限られる。


今回はフォトグラメトリの技術を使った「フォトスキャン」モードで試した。まずは、アプリのチュートリアル画面に従い、スマートフォンのカメラで3D化したいモノぐるっと回りながらスキャンしていく。




ボタンを押すと自動でシャッターが切られ「真横」「少し下」から、「少し上」からと様々な角度から被写体に向けて数十枚を撮影していく。操作は非常にシンプルで、何をすれば良いかが画面で表示されるため、わかりやすい。



「完了!」が表示されれば、3D化に必要な枚数の最低限に達している。写真を多く撮れば撮るほどより鮮明に3Dスキャンができる。3Dスキャン「完了!」後は「スキャンドラフト」画面で撮影した写真1枚1枚を確認することができる。



画面右下の「3Dモデルを生成する」ボタンをタップすると、3D生成が始まる。



スキルや知識がなくても、数分で3Dモデルが作ることができた。うまくデータ化できなかった場合は、写真を追加・削除して作り直すこともできる。

綺麗な3Dデータを作るためには、写真がブレないようにしたり様々な角度からの撮り方に慣れたりなど、若干のコツも必要そうだ。細かいクオリティにこだわるなら、手動で一枚一枚撮る方法もある。


(対象を3Dスキャン。全方位から確認できる)

さらに、編集機能で、完成した3Dデータから余分な部分を切り取ったり、形や大きさを調整したりと自分の思い通りに調整も可能。


また、アイテムをコラージュしたりペイントしたり、背景やスタンプなどのエフェクトを選んだりと、3Dアート作品の制作も簡単にできる。


ユーザー同士のコミュニティー機能もあり、自分の作品を投稿したり他の人の作品をダウンロードできるのも、「WIDAR(ワイダー)」の楽しさの一つ。



コミュニティページでは、人気キャラクターのフィギュアや食べ物、人などを3D化したユニークな3D作品が並んでおり、多くのユーザーが3D制作やシェアを楽しんでいるのがわかる。

有料版である「WIDARプロ」では、月額制で4Kテクスチャーでの高画質なフォトスキャンや様々なファイルフォーマットでの出力などの追加機能が用意されているようだ。

土木・建設業界の実務で使える3Dスキャンアプリなら「OPTiM Geo Scan」一択!


スマホで手軽に3DスキャンができるWIDAR(ワイダー)は、個人で3Dアート作品を楽しむ場合、その手軽さやクオリティともに申し分ない。

ただし、高い精度が求められる土木・建設、インフラの測量現場で使える3次元スマホ測量アプリは、OPTiM Geo Scan」一択と言えるだろう。

OPTiM Geo Scanは、LiDARセンサー搭載のiPhoneとGNSSレシーバー取得の位置情報を組み合わせて、対象場所をスマホ・カメラでスキャンするだけで高精度な測量を行えるのが特徴だ。


国交省の「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」に準拠しており、起工測量だけでなく、出来形測量など多様な工程で利用できるという。

国交省が求めるレベルの精度の測量なら操作が難しいのでは?と感じる人もいるかもしれないが、OPTiM Geo Scanは操作がとにかく簡単であることも大きなポイント。


前述したアプリ「WIDAR(ワイダー)のような手軽さで、測量士/測量士補の資格や経験がない人でも、ゲーム感覚でスマホをかざしながら短時間で簡単に測量できるというから驚きだ。

官公庁から自治体、スーゼネ、ゼネコン、中小規模の現場まで、導入実績も多く、業界の生産性向上に大きく寄与している。土木・建設、インフラ業界で、手軽かつ高精度な3D測量を求めるなら、「OPTiM Geo Scan」の導入を検討してはいかがだろうか。





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WRITTEN by

平田 佳子

ライター歴15年。幅広い業界の広告・Webのライティングのほか、建設会社の人材採用関連の取材・ライティングも多く手がける。祖父が土木・建設の仕事をしていたため、小さな頃から憧れあり。
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