日本の夏は年々暑さが厳しくなり、2025年6月から厚生労働省によって職場での熱中症対策が義務化されるなど、建設現場での暑さ対策は待ったなしの状況である。
建設ICTの普及により現場の効率化が進む一方で、作業員の安全確保も重要な課題となっている。
建設現場では、暑さ指数(WBGT)28度以上または気温31度以上の環境で連続1時間以上または1日4時間以上の作業が義務化の対象とされており、具体的な熱中症対策の実施が求められている。
このような状況において、ファン付き作業服や水冷服などの冷却ウェアが注目を集めている。
本記事では、建設現場での作業効率と安全性を両立させるため、ファン付き作業服と水冷服の特徴や活用シーンを詳しく解説し、2026年最新のおすすめ製品を紹介する。
ファン付き作業服とは、バッテリーで可動する小型ファンを内蔵した作業着のことである。
「ファン付きウェア」や「ファン付き作業着」とも呼ばれ、上着に電動ファンが内蔵されているため、ファンから服の中に外気が取り込まれ、汗を蒸発させて身体を冷やし、涼しく快適に過ごすことができる。
ちなみに巷でよく聞くこの種のウェアは「空調服®」という名前で広く知られているが、「空調服®」は株式会社空調服の登録商標である。
本記事では製品カテゴリーの総称として「ファン付き作業服」と表記する。
ファン付きウェアの冷却の鍵は、人間の体に本来備わっている体温調節機能にある。
人間の体は、体温が上がると汗をかき、汗が蒸発する際の気化熱で体温を下げる仕組みを持っている。
しかし、汗をかいても服を着ていると空気が服の中にこもってしまい、汗が蒸発できずに液状のまま垂れ落ちることが多い。
(画像元:株式会社空調服WEBサイトより引用)
ファン付き作業服は、ファンから取り入れた外気を身体と服の間に流し続けることで汗の蒸発を促し、その気化熱で身体を冷やして、涼しく快適な環境を作る。
つまり、人間に本来備わっている体温調節機能を、送風によって積極的に働かせるウェアなのである。
ファン付きウェアの歴史は意外に古く、株式会社セフト研究所(現:株式会社空調服)が2004年に「空調服®」として商品化したのが始まりである。
その後、多くのメーカーがこの市場に参入し、ファン付きウェア市場は大きく拡大した。
現在では、株式会社空調服の「空調服®」、株式会社サンエスの「空調風神服®」、株式会社バートルの「エアークラフト」などが市場をリードする競争状況となっている。
続いて、水冷服とは、シリコンチューブの中に冷たい水を通し、上半身に冷水を循環させて体を冷やす熱中症対策に特化した服である。
凍ったペットボトルや氷などをタンクに入れ、循環させるためのバッテリーのスイッチを入れるだけで、冷えた水が体を冷やしてくれる革新的なアイテムである。
水冷服の基本構造は比較的シンプルである。背中にあるタンクに少量の水と凍ったペットボトルもしくは氷を入れ、背中や肩・胸部分に通したシリコンチューブにポンプで冷えた水を送る仕組みとなっている。
(画像元:ワークショップナックルWEBサイトより)
ペットボトルは最大で650mlまで対応し、専用の製氷皿で作った氷や小さめの保冷剤・ロックアイスなどでも代用可能である。
この循環システムにより、氷や凍ったペットボトルで冷やした水を、服に張り巡らされたシリコンチューブに循環させ、ひんやりとした冷感を体に直接届けることができる。
現場作業での暑さ対策といえば、これまでファン付き作業服が主流であった。
しかし、高温多湿の場所では衣服内の風の温度が高く、涼しさを感じられないという課題があった。
水冷服は外気を取り込むファン付きウェアとは異なり、タンクに入った冷水を使って身体を冷やすため、外気温に左右されない冷却効果を実現している。
ファン付き作業服では効果が期待できない粉塵が舞う環境でも、水冷服なら問題なく使用できる。
これは、ファンがないため粉塵を吸い込む心配がないからである。また、異物混入対策が厳しい食品工場や飲食店でも安心して着用できる。
バッテリーを使って水が循環しているため、耳をすませば機械音がするが、ファン付きウェアに比べると圧倒的に静かである。
このため、騒音を避けたい屋内作業や介護施設・医療施設、接客業での使用も可能となっている。
水冷服の最大の特徴は、「涼しい」ではなく「冷たい」を体感できることである。
商品によって異なるが、-5℃~-15℃(外気温との差)の冷却効果が得られる。この直接的な冷感は、汗の蒸発による間接的な冷却とは全く異なる感覚である。
持った瞬間から冷たさを感じることができ、湿度の高い環境でも効果を発揮するため、梅雨時期の暑さ対策にも有効である。
ファン付き作業服のインナーとして水冷服を併用することもできる。
両方を組み合わせることで、より高い冷却効果が期待できるという利用者の声もある。
圧倒的な人気を誇るモデル。撥水加工&アルミ加工でUVカットと遮熱機能を備えた高機能製品として注目されている。
(画像元:kuchoufuku.comより)
バートルのエアークラフトシリーズは「作業着感」がないため、アウトドアやレジャーなどワークシーン以外でも違和感なく着用できる点が大きな魅力である。
デザイン性の高さだけでなく「おしゃれなのに高性能」という特徴を持ち、毎年7月初旬には品薄状態になるほどの人気商品となっている。
「空調服®」を開発した元祖メーカーとして、故障率の低さと信頼性の高さで定評がある。「空調服」という商品名の生みの親でもある老舗ブランドだ。
(画像元:空調服WEBサイトより)
株式会社空調服の製品は、従業員全員でユニフォームを揃えたい場面でも選ばれており、信頼できるメーカーを探している企業や、機能性にこだわった「本物志向」のユーザーから高い支持を得ている。
独自開発デバイスで高電圧出力を実現する後発ながら注目のメーカー。高性能を誇る。
村上被服は独自開発デバイスで後発のブランドでありながら、お求めやすい価格設定と高性能を両立している。
株式会社サンエスが開発する空調風神服®システム。多くの作業着メーカーが採用している実績豊富なデバイスブランド。
(画像元:サンエンスWEBサイトより)
サンエスは独自の空調風神服®ブランドを展開。2025年モデルでは海外製バッテリーも投入するなど、ラインナップの充実を図っている。多くの作業服メーカーでの採用実績があり、選択肢の豊富さが特徴である。
高性能ながらリーズナブルな価格設定でコストパフォーマンスに優れた独自開発ブランド。
クロダルマのエアーセンサー シリーズは、業界最高クラスの風量を実現しながらもリーズナブルな価格で販売されている点が魅力である。
(画像元:クロダルマWEBサイトより)
メンテナンス性も向上し、ファンの水洗いが可能になったことで、屋外作業でも長期間清潔に使用できるようになった。
2025年の新商品として、従来モデルの課題を大幅に改善したアップデート版。フルハーネス対応で稼働時間も向上した水冷服の最新モデル。
(画像元:アイスマンベスト PRO X2 WEBサイトより)
山真製鋸は1971年創立の歴史ある日本メーカーで、主に電動工具やチップソーを手がけている。2024年に大好評を博した「アイスマンPRO-X」の改良版として、ユーザーからのフィードバックを反映した進化モデルとなっている。
水冷機能と空調機能の両方を備えたハイブリッドモデル。真夏の猛暑対策として多機能性を実現した製品。
(画像元:アイスマンベスト製品サイトより)
このハイブリッドモデルは、従来「ファン付き作業服か水冷服か」という選択を迫られていたユーザーに対し、両方の機能を1着で提供する製品である。環境に応じて最適な冷却方式を選択できる柔軟性が特徴となっている。
背中全面と胸部分に加え、脇の下まで冷却チューブが配置された設計により、熱中症対策に効果的な冷却を実現する製品。
(画像元:ジーベックWEBサイトより)
ジーベックは、作業服業界の大手3社の一つであり、株式会社空調服のデバイスを採用していることから品質面での信頼性が高い。冷却チューブの配置にこだわった設計により、効率的な体温管理を実現している。
幅広い体型に対応するフリーサイズ設計で、汎用性の高さが特徴の水冷服。シンプルな構造で導入しやすい製品。
(画像元:サンコー製品サイトより)
サンコーの水冷クールベストは、特に体型を選ばない設計が評価されており、企業での一括導入時にサイズ管理の手間が少ない点がメリットである。複雑な機能よりも基本性能を重視したい現場に適している。
ファン付き作業服に加え、ペルチェプレートや水冷式など多様な熱中症対策ウェアを「冷却服」として総称展開する技術特化型メーカー。
(画像元:玉川産業 冷却服4製品サイトより)
玉川産業は「スペック重視派は小型冷蔵庫と同じ機構の冷蔵服」「ローコストでペルチェを試したい場合はボルトクール」「手厚いサポートが欲しいなら空調風神服」など、ユーザーのニーズに応じた的確な製品選択を提案している技術志向のメーカーである。
ここまで、ファン付き作業服と、冷水を循環させる水冷服という、2つの本格的な冷却ウェアを紹介してきた。
しかし最後に少し毛色の異なる暑さ対策アイテムを番外編として取り上げたい。

それが、STEADの「冷感アイスポンチョ」だ。
ファン付き作業服がファンとバッテリー、水冷服がポンプと冷水タンクといった「装置」で体を冷やすのに対し、この製品はそうした電源や機構を一切持たない。
水に濡らして羽織るだけというシンプルな仕組みで体を冷やす“着る冷感”グッズである。
冷感アイスポンチョの使い方は、水に濡らして軽く絞り、数回振ってから羽織るだけだ。
水分が蒸発する際に熱を奪う「気化熱」の原理を利用し、首元から背中、肩までをひんやりと冷やす。

ひんやり感が薄れてきても、再び水に濡らして振れば冷感が復活するため、水さえあれば繰り返し使えるのが特徴だ。
電源もバッテリーも保冷剤も必要としないため、装備の充電や準備に手間がかからない。
素材はポリエステルで、サイズはフリーサイズ(横約140cm×縦約65cm)。
折りたためばコンパクトに収納できる超軽量設計で、バッグに常備しておけば、急な暑さにもさっと対応できる。

紫外線対策としても優秀で、UVカット率は約99%(色の薄いカラーは90〜99%)とされており、強い日差しから肌を守る効果も期待できる。

なお、この冷感アイスポンチョはYouTubeチャンネル「通販の虎」で話題となり、11日間で売上2億円を突破したと紹介されている、近年注目の人気アイテムでもある。
ただし、この製品はあくまでファン付き作業服や水冷服を補完する補助的なアイテムとして捉えるのが適切だろう。

など、ファン付きウェアがかさばる軽作業時など、「サッと羽織ってサッと冷やす」シーンで力を発揮するアイテムと言える。
本格的な冷却ウェアと、こうした手軽な“着る冷感”グッズを、作業内容に応じて使い分けることが、これからの猛暑を乗り切る現実的な備えとなるだろう。
建設ICTの普及により現場の効率化が進む一方で、作業員の安全確保も重要な課題となっている。
建設現場では、暑さ指数(WBGT)28度以上または気温31度以上の環境で連続1時間以上または1日4時間以上の作業が義務化の対象とされており、具体的な熱中症対策の実施が求められている。
このような状況において、ファン付き作業服や水冷服などの冷却ウェアが注目を集めている。
本記事では、建設現場での作業効率と安全性を両立させるため、ファン付き作業服と水冷服の特徴や活用シーンを詳しく解説し、2026年最新のおすすめ製品を紹介する。
ファン付き作業服とは?
ファン付き作業服とは、バッテリーで可動する小型ファンを内蔵した作業着のことである。
「ファン付きウェア」や「ファン付き作業着」とも呼ばれ、上着に電動ファンが内蔵されているため、ファンから服の中に外気が取り込まれ、汗を蒸発させて身体を冷やし、涼しく快適に過ごすことができる。
ちなみに巷でよく聞くこの種のウェアは「空調服®」という名前で広く知られているが、「空調服®」は株式会社空調服の登録商標である。
本記事では製品カテゴリーの総称として「ファン付き作業服」と表記する。
ファン付き作業服の仕組み
ファン付きウェアの冷却の鍵は、人間の体に本来備わっている体温調節機能にある。
人間の体は、体温が上がると汗をかき、汗が蒸発する際の気化熱で体温を下げる仕組みを持っている。
しかし、汗をかいても服を着ていると空気が服の中にこもってしまい、汗が蒸発できずに液状のまま垂れ落ちることが多い。
(画像元:株式会社空調服WEBサイトより引用)ファン付き作業服は、ファンから取り入れた外気を身体と服の間に流し続けることで汗の蒸発を促し、その気化熱で身体を冷やして、涼しく快適な環境を作る。
つまり、人間に本来備わっている体温調節機能を、送風によって積極的に働かせるウェアなのである。
ファン付き作業服の歴史と市場
ファン付きウェアの歴史は意外に古く、株式会社セフト研究所(現:株式会社空調服)が2004年に「空調服®」として商品化したのが始まりである。
その後、多くのメーカーがこの市場に参入し、ファン付きウェア市場は大きく拡大した。
現在では、株式会社空調服の「空調服®」、株式会社サンエスの「空調風神服®」、株式会社バートルの「エアークラフト」などが市場をリードする競争状況となっている。
《 技術の進歩 》
メーカー各社の最新モデルでは、バッテリーの高電圧化が進み、毎秒100リットルを超える大風量を実現する製品も登場している。
《 デザイン性の向上 》
従来の作業着的なデザインから脱却し、普段着として着用しても違和感のないスタイリッシュなデザインが開発されている。
《 用途の拡大 》
建設現場などの作業現場だけでなく、ゴルフや釣り、登山やキャンプなどのアウトドア、さらには営業の外回りや家事、ガーデニングなど幅広い用途で使用されている。
メーカー各社の最新モデルでは、バッテリーの高電圧化が進み、毎秒100リットルを超える大風量を実現する製品も登場している。
- 従来の単三乾電池式から充電式リチウムイオンバッテリーへの進化
- 長時間の連続稼働が可能なバッテリー技術の実現
《 デザイン性の向上 》
従来の作業着的なデザインから脱却し、普段着として着用しても違和感のないスタイリッシュなデザインが開発されている。
《 用途の拡大 》
建設現場などの作業現場だけでなく、ゴルフや釣り、登山やキャンプなどのアウトドア、さらには営業の外回りや家事、ガーデニングなど幅広い用途で使用されている。
水冷服とは?
続いて、水冷服とは、シリコンチューブの中に冷たい水を通し、上半身に冷水を循環させて体を冷やす熱中症対策に特化した服である。
凍ったペットボトルや氷などをタンクに入れ、循環させるためのバッテリーのスイッチを入れるだけで、冷えた水が体を冷やしてくれる革新的なアイテムである。
水冷服の仕組み
水冷服の基本構造は比較的シンプルである。背中にあるタンクに少量の水と凍ったペットボトルもしくは氷を入れ、背中や肩・胸部分に通したシリコンチューブにポンプで冷えた水を送る仕組みとなっている。
(画像元:ワークショップナックルWEBサイトより)ペットボトルは最大で650mlまで対応し、専用の製氷皿で作った氷や小さめの保冷剤・ロックアイスなどでも代用可能である。
この循環システムにより、氷や凍ったペットボトルで冷やした水を、服に張り巡らされたシリコンチューブに循環させ、ひんやりとした冷感を体に直接届けることができる。
ファン付き作業服との根本的な違い
冷却方式の違い
現場作業での暑さ対策といえば、これまでファン付き作業服が主流であった。
しかし、高温多湿の場所では衣服内の風の温度が高く、涼しさを感じられないという課題があった。
水冷服は外気を取り込むファン付きウェアとは異なり、タンクに入った冷水を使って身体を冷やすため、外気温に左右されない冷却効果を実現している。
適用環境の違い
ファン付き作業服では効果が期待できない粉塵が舞う環境でも、水冷服なら問題なく使用できる。
これは、ファンがないため粉塵を吸い込む心配がないからである。また、異物混入対策が厳しい食品工場や飲食店でも安心して着用できる。
静音性の優位性
バッテリーを使って水が循環しているため、耳をすませば機械音がするが、ファン付きウェアに比べると圧倒的に静かである。
このため、騒音を避けたい屋内作業や介護施設・医療施設、接客業での使用も可能となっている。
冷却効果と体感
水冷服の最大の特徴は、「涼しい」ではなく「冷たい」を体感できることである。
商品によって異なるが、-5℃~-15℃(外気温との差)の冷却効果が得られる。この直接的な冷感は、汗の蒸発による間接的な冷却とは全く異なる感覚である。
持った瞬間から冷たさを感じることができ、湿度の高い環境でも効果を発揮するため、梅雨時期の暑さ対策にも有効である。
ファン付き作業服、水冷服が活躍するシーンは?
ファン付き作業服が適している現場
- 一般的な建設現場:
風通しの良い屋外作業や、粉塵の少ない環境ではファン付き作業服が効果的である。ベストタイプは腕まわりが開放されているため、風がスムーズに抜けて、もっとも涼しさを感じやすい特徴がある。 - 長時間作業:
バッテリーの稼働時間は出力設定により異なるが、中程度の出力で7時間程度の連続稼働が可能なモデルもあり、一日を通した作業に対応できる。 - チーム作業:
従業員全員でユニフォームを揃えたい場面でも多様なデザインから選択可能である。
水冷服が適している現場
- 粉塵の多い現場:
粉塵が舞う環境ではファン付き作業服が使いずらいため、塗装業、内装業、工場・食品工場、溶接作業などで水冷服が威力を発揮する。 - 高温多湿環境:
30℃を超えて湿度が高い現場では、ファン付き作業服では十分な涼しさが得られない場合があり、水冷服の方が効果的である。 - 静音性が求められる現場:
水冷服は飲食店など、騒音を避けたい環境でも活用されている。
併用による相乗効果
ファン付き作業服のインナーとして水冷服を併用することもできる。
両方を組み合わせることで、より高い冷却効果が期待できるという利用者の声もある。
ファン付き作業服のおすすめメーカー(商品)
1. バートル エアークラフト AC2064
圧倒的な人気を誇るモデル。撥水加工&アルミ加工でUVカットと遮熱機能を備えた高機能製品として注目されている。
(画像元:kuchoufuku.comより)バートルのエアークラフトシリーズは「作業着感」がないため、アウトドアやレジャーなどワークシーン以外でも違和感なく着用できる点が大きな魅力である。
デザイン性の高さだけでなく「おしゃれなのに高性能」という特徴を持ち、毎年7月初旬には品薄状態になるほどの人気商品となっている。
《 ポイント 》
- 最大毎秒105リットルの風量を実現する24Vバッテリー搭載
- バッテリー・ファンは東証プライム上場の京セラインダストリアルツールズが製造
- 細身シルエットでスタイリッシュなデザイン、普段着としても違和感なし
- アルミコーティングによりマイナス9℃の遮熱効果を実現
- サイドファン設計で座り作業時でもファンが塞がれない
- 24V→18V→13V→8Vの4段階出力切り替え可能
2. 株式会社空調服 空調服®
「空調服®」を開発した元祖メーカーとして、故障率の低さと信頼性の高さで定評がある。「空調服」という商品名の生みの親でもある老舗ブランドだ。
(画像元:空調服WEBサイトより)株式会社空調服の製品は、従業員全員でユニフォームを揃えたい場面でも選ばれており、信頼できるメーカーを探している企業や、機能性にこだわった「本物志向」のユーザーから高い支持を得ている。
《 ポイント 》
- ファン不良率0.002%、バッテリー不良率0.038%という業界トップクラスの品質
- 2025年からは25Vの高出力バッテリーモデルも展開、最大風量103リットル/秒を実現
- 継続性があり、旧モデルも継続販売しているため企業の一括導入に最適
- 作業服業界大手3社(アイトス・自重堂・ジーベック)がデバイス採用する信頼性
- 遠隔操作できるコントローラーや清掃しやすいファンなど、ユーザビリティに特化した新商品を継続開発
3. 村上被服
独自開発デバイスで高電圧出力を実現する後発ながら注目のメーカー。高性能を誇る。
村上被服は独自開発デバイスで後発のブランドでありながら、お求めやすい価格設定と高性能を両立している。
《 ポイント 》
- 高電圧出力モデルを展開
- スマートフォンへの充電機能付き(Type-A対応)
- コストパフォーマンスに優れた価格設定
- ハイバックファン(背中上部ファン)仕様も展開
- 撥水加工、UVカット機能付きモデルあり
4. サンエス 空調風神服®
株式会社サンエスが開発する空調風神服®システム。多くの作業着メーカーが採用している実績豊富なデバイスブランド。
(画像元:サンエンスWEBサイトより)サンエスは独自の空調風神服®ブランドを展開。2025年モデルでは海外製バッテリーも投入するなど、ラインナップの充実を図っている。多くの作業服メーカーでの採用実績があり、選択肢の豊富さが特徴である。
《 ポイント 》
- スマートフォンへの充電機能付き(Type-A対応)
- Bluetooth対応でスマートフォンからの遠隔操作が可能
- サンエス・コーコス信岡・ミズノ・ビッグボーン商事・アタックベースなど多数のメーカーが採用
- フラットファン設計で薄型化を実現
- 12V、10V、9V、7.5Vの4段階出力調整
- マット感のある大容量バッテリーで約8時間の連続稼働
5. クロダルマ エアーセンサー
高性能ながらリーズナブルな価格設定でコストパフォーマンスに優れた独自開発ブランド。
クロダルマのエアーセンサー シリーズは、業界最高クラスの風量を実現しながらもリーズナブルな価格で販売されている点が魅力である。
(画像元:クロダルマWEBサイトより)メンテナンス性も向上し、ファンの水洗いが可能になったことで、屋外作業でも長期間清潔に使用できるようになった。
《 ポイント 》
- 8時間稼働の出力でも高い風量を記録(78リットル/秒)
- 2025年モデルからファンの水洗いが可能に
- 高性能ながらリーズナブルな価格設定で導入しやすい
- 独自開発デバイスながら安定した性能
- 高視認タイプやズボンタイプまで多様なウェア展開
- メーカー独自ブランドながら豊富な商品ラインナップ
水冷服のおすすめメーカー(商品)
1. 山真製鋸 アイスマンベスト PRO X2
2025年の新商品として、従来モデルの課題を大幅に改善したアップデート版。フルハーネス対応で稼働時間も向上した水冷服の最新モデル。
(画像元:アイスマンベスト PRO X2 WEBサイトより)山真製鋸は1971年創立の歴史ある日本メーカーで、主に電動工具やチップソーを手がけている。2024年に大好評を博した「アイスマンPRO-X」の改良版として、ユーザーからのフィードバックを反映した進化モデルとなっている。
《 ポイント 》
- 従来モデル(PRO X)の主要な課題を改善:洗濯の困難さ、冷却時間の短さ、タンクの清掃性
- ポンプの防水機能向上により洗濯が容易に
- 専用チャージボトル開発により冷却時間を大幅延長
- タンクの口が広くなり清掃とメンテナンスが簡単
- フルハーネス対応設計で高所作業にも対応
- 5200mAhバッテリーで長時間稼働
- 薄型設計で着膨れを抑制
2. 山真製鋸 アイスマンベスト・プロ ハイブリッド
水冷機能と空調機能の両方を備えたハイブリッドモデル。真夏の猛暑対策として多機能性を実現した製品。
(画像元:アイスマンベスト製品サイトより)このハイブリッドモデルは、従来「ファン付き作業服か水冷服か」という選択を迫られていたユーザーに対し、両方の機能を1着で提供する製品である。環境に応じて最適な冷却方式を選択できる柔軟性が特徴となっている。
《 ポイント 》
- 水冷と空調の両用機能を1着で実現
- 24Vハイブリッドデバイスが標準装備
- 気温や季節、作業環境に応じて3つのモードを選択可能:①水冷のみ ②空調のみ ③水冷+空調同時使用
- 24Vの大風量ファンによりエアーダクターを通って首元に風が吹き上げる設計
- 着脱可能なフードが標準装備
3. ジーベック ウォータークーリングベスト
背中全面と胸部分に加え、脇の下まで冷却チューブが配置された設計により、熱中症対策に効果的な冷却を実現する製品。
(画像元:ジーベックWEBサイトより)ジーベックは、作業服業界の大手3社の一つであり、株式会社空調服のデバイスを採用していることから品質面での信頼性が高い。冷却チューブの配置にこだわった設計により、効率的な体温管理を実現している。
《 ポイント 》
- 脇の下まで冷却チューブが通る独自設計で、熱中症対策に有効とされる脇の下をしっかり冷却
- ベスト型で使いやすく、他社のバックパックタイプよりもベストに近い自然な形状
- 熱中症対策の重要ポイントである首、脇、足の付け根の冷却部位をカバー
- 株式会社空調服のデバイスを採用する安心の品質
- 作業服業界大手メーカーとしての信頼性と販売網
4. サンコー 水冷クールベスト
幅広い体型に対応するフリーサイズ設計で、汎用性の高さが特徴の水冷服。シンプルな構造で導入しやすい製品。
(画像元:サンコー製品サイトより)サンコーの水冷クールベストは、特に体型を選ばない設計が評価されており、企業での一括導入時にサイズ管理の手間が少ない点がメリットである。複雑な機能よりも基本性能を重視したい現場に適している。
《 ポイント 》
- 脇ベルトと正面バックルでかなり自由度の高いサイズ調整が可能
- 女性からサイズの大きな方まで幅広く対応できるフリーサイズ仕様
- シンプルな構造で故障リスクが少なく、メンテナンスが容易
- エントリーモデルとして導入しやすい価格設定
- 取り外し可能な設計で洗濯時の利便性を確保
5. 玉川産業 冷却服シリーズ
ファン付き作業服に加え、ペルチェプレートや水冷式など多様な熱中症対策ウェアを「冷却服」として総称展開する技術特化型メーカー。
(画像元:玉川産業 冷却服4製品サイトより)玉川産業は「スペック重視派は小型冷蔵庫と同じ機構の冷蔵服」「ローコストでペルチェを試したい場合はボルトクール」「手厚いサポートが欲しいなら空調風神服」など、ユーザーのニーズに応じた的確な製品選択を提案している技術志向のメーカーである。
《 ポイント 》
- 高スペックな冷蔵服(小型冷蔵庫と同じ機構)からコスパ重視モデルまで多彩な商品展開
- ペルチェ素子を活用した独自の冷却機能(ボルトクール)
- 用途と予算に応じた豊富な選択肢を提供
- 技術開発に特化した専門メーカーとしての革新性
- ローコストでペルチェ技術を体験したいユーザー向けの製品も用意
【番外編】電源も水冷タンクも不要。“着る冷感”という新たな選択肢「冷感アイスポンチョ」
ここまで、ファン付き作業服と、冷水を循環させる水冷服という、2つの本格的な冷却ウェアを紹介してきた。
しかし最後に少し毛色の異なる暑さ対策アイテムを番外編として取り上げたい。

それが、STEADの「冷感アイスポンチョ」だ。
ファン付き作業服がファンとバッテリー、水冷服がポンプと冷水タンクといった「装置」で体を冷やすのに対し、この製品はそうした電源や機構を一切持たない。
水に濡らして羽織るだけというシンプルな仕組みで体を冷やす“着る冷感”グッズである。
仕組みは「気化熱」。濡らして振るだけ
冷感アイスポンチョの使い方は、水に濡らして軽く絞り、数回振ってから羽織るだけだ。
水分が蒸発する際に熱を奪う「気化熱」の原理を利用し、首元から背中、肩までをひんやりと冷やす。

ひんやり感が薄れてきても、再び水に濡らして振れば冷感が復活するため、水さえあれば繰り返し使えるのが特徴だ。
電源もバッテリーも保冷剤も必要としないため、装備の充電や準備に手間がかからない。
超軽量・ポケッタブル。UVカット率約99%
素材はポリエステルで、サイズはフリーサイズ(横約140cm×縦約65cm)。
折りたためばコンパクトに収納できる超軽量設計で、バッグに常備しておけば、急な暑さにもさっと対応できる。

紫外線対策としても優秀で、UVカット率は約99%(色の薄いカラーは90〜99%)とされており、強い日差しから肌を守る効果も期待できる。

なお、この冷感アイスポンチョはYouTubeチャンネル「通販の虎」で話題となり、11日間で売上2億円を突破したと紹介されている、近年注目の人気アイテムでもある。
建設現場での位置づけ。あくまで「補助的」な選択肢
ただし、この製品はあくまでファン付き作業服や水冷服を補完する補助的なアイテムとして捉えるのが適切だろう。

- 短時間の屋外作業
- 現場間の移動時
- 休憩中(事務所で)のクールダウン
- 測量や現場立ち会い
など、ファン付きウェアがかさばる軽作業時など、「サッと羽織ってサッと冷やす」シーンで力を発揮するアイテムと言える。
本格的な冷却ウェアと、こうした手軽な“着る冷感”グッズを、作業内容に応じて使い分けることが、これからの猛暑を乗り切る現実的な備えとなるだろう。
WRITTEN by
建設土木のICT活用など、
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