建設現場の「要」である建設機械(重機)。 かつては「パワーと耐久性」が選定の基準だったが、2026年現在、その基準は大きく変わりつつある。
人手不足が深刻化する中、現場が求めているのは「省人化(自動化)」「安全性(ICT)」そして「環境対応(脱炭素)」。
本記事では、国内・海外で活躍する大手建機メーカー20社を、「総合」「小型」「クレーン・特装」「専門」の4カテゴリに分類して一挙に紹介。
各社の企業概要に加え、デジコン編集部が注目する「ICT/建設DX技術」を解説します。
建設機械とは主に土木・建設、建築の施工(工事)現場で使われる機械のこと。工事現場以外に農業や畜産、港湾などでも用いられている。
ショベルやブルドーザなど大型で重量があるものが多いことから「重機」とも呼ばれているが、近年は都市部の再開発で使い勝手の良い小型の製品にも注目が高まっている。
各分野で用いられている建設機械には以下のようなものがある。
油圧ショベル、解体仕様油圧ショベル、クローラクレーン、油圧クレーン、タワークレーン、高所作業車、トラック搭載型クレーン、コンクリートバイブレータ、基礎機械
ブルドーザ、ホイールローダ、アスファルトプラント、コンクリートプラント、オフロードダンプトラック、キャリア、自走式粉砕機、クローラドリル
油圧ショベル、クローラクレーン、フローティングクレーン、基礎機械、キャリア
ブルドーザ、油圧ショベル、油圧ショベル、締固機械
林業仕様油圧ショベル、トラック搭載型クレーン、キャリア、自走式木材粉砕機
締固機械、アスファルトフィニッシャ、モータグレータ、路面切削機、スクレーパ、ロードスタビライザ、コンプレッサ
シールド、小口径管推進機械、ドリルジャンボ、クローラテレスコ
油圧ショベル、油圧クレーン、高所作業車、トラック搭載型クレーン、コンクリートポンプ
国内の建設投資は停滞が続いており、建設機械の需要も急激な増加は見込めない一方で、海外では都市開発が盛んは地域がまだまだ多い。
そのため日本の建設機械メーカー各社も積極的に海外展開を推進している。
(画像元:Shutterstock)
まずは、世界中で巨大プロジェクトを支える「総合建機メーカー」6社を紹介していく。
このクラスの企業は、ハードウェア(機械)だけでなく、施工全体を最適化する「ソフトウェア・ソリューション」の提供に力を入れている。
建設機械で国内シェアNo.1、世界シェアでも第2位を誇る日本のリーディングカンパニーだ。
(画像元:コマツWEBサイトより引用)
創業の地・石川県小松市から世界へ飛び出し、現在では売上の8割以上を海外が占めます。
「ダントツ商品・ダントツサービス・ダントツソリューション」を掲げ、油圧ショベルからダンプトラックまでフルラインナップを展開している。
「黄色い巨体」でおなじみ、世界シェアNo.1を走り続ける米キャタピラー社。
キャタピラーグループの日本法人である日本キャタピラーは、1963年に三菱重工との合同会社として設立されたキャタピラー三菱を前身に持つ。
2012年に三菱重工は保有するすべての株式をキャタピラー社に譲渡した。現在はキャタピラー社の直系として活動している。
圧倒的なパワーと耐久性は、大規模土木現場で絶大な信頼を得ている。
(画像元:キャタピラーWEBサイトより引用)
日立製作所の機械部門をルーツに持ち、国産初の機械式ショベルを量産したパイオニア。
油圧ショベルを主力とし、特に超大型のマイニング(鉱山)機械では世界屈指のシェアを持つ。日立グループのIT技術を融合した製品開発が特徴だ。
神戸製鋼グループの建機メーカー。神戸製鋼所から建設機械カンパニーが分社し、神鋼コベルコ建機と油谷重工が経営統合し、コベルコ建機が誕生した。
(画像元:Shutterstock)
建設機械として国産第1号となる電気ショベルをはじめ、トラッククレーンやディーゼルパイルハンマなど国産で初となる製品を生み出している。
「低燃費」と「低騒音」を追求した製品づくりに定評があり、鮮やかな「コベルコブルー」の機体は都市土木の現場で多く見かけられる。
クレーン技術とショベル技術の両方を持つ数少ないメーカーでもある。
住友重機械工業グループの建機専業メーカー。油圧ショベルと道路機械(アスファルトフィニッシャ)を主力としている。
特に舗装機械においては国内で高いシェアを持ち、「道づくりのプロ」から支持されている。
(画像元:住友建機WEBサイトより引用)
1888年の別子銅山工作方から始まる歴史ある総合重機メーカー。
建設機械部門の主力製品は、油圧ショベル、道路機械、クローラクレーン、基礎工事用機械。グループ会社に住友建機、住友重機械建機クレーン、住友重機械搬送システム、住友ナコ フォークリフトがある。
(画像元:住友重機械工業WEBサイトより引用)
さらに建設機械だけでなく、変減速機、プラスチック加工機、産業用クレーンなど幅広い事業を展開している。
日本の狭い現場環境で進化した「小型建機」は、今や世界中で大人気。ここでは、都市土木や小規模現場のDXを牽引する4社を紹介する。
クボタは鋳物メーカーとして創業。その後、国産水道管の開発・量産化を成功させ水道インフラの整備促進に寄与した。
1922年に農工用石油発動機、1947年に耕うん機の製造を開始。以降、食料・水・環境に関する分野で事業を展開している。
(画像元:クボタWEBサイトより引用)
農業機械で有名だが、実は「ミニバックホー(小型ショベル)」の世界販売台数で20年以上連続No.1を誇るトップメーカーだ。
都市のインフラ整備に欠かせない小型機で圧倒的なブランド力を有する。
【事業内容】
農業、マリンプレジャー、大型舶用エンジン、エネルギー、建設機械、産業エンジン
ヤンマーの起源は、1912(明治45)年に創業した山岡発動機工作所にある。創業当初はガス発動機の修理・販売を手掛けていたが、1920年代から石油発動機の製造・販売を開始した。
建設機械の主力製品はショベルカー、ホイールローダ、発電機など。2012年、創業100周年を迎えたのを機に組織改編を行ない、翌年に持株会社制へ移行した。
【事業内容】
建設用クレーン、油圧ショベル等およびその他に製品の製造ならびに販売
加藤製作所は個人事業主として創業。内燃機関車や鉄道用モーターカーに製造を手掛け鉄道省指定工場に認定された。以降、トラクター、ロードローラー、クレーン車両などの生産を手掛けてきた。
2016年にIHI建機を子会社化、2022に三陽電器を吸収合併している。主力製品は、トラッククレーン、油圧ショベル、ラフテレーンクレーンなど。2023年に全旋回式クローラキャリアの新シリーズIC70Rを販売開始した。

【事業内容】
エンジンコンプレッサ、モータコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車、ミニバックホー、エンジン溶接機の製造・販売
北越工業は設立当初より定置式往復動コンプレッサの製造・販売を行なっている。以来、現在までエアコンプレッサを主力商品としている。
「AIRMAN(エアマン)」のブランド名は1950年代より使用している。1981年よりミニバックホーの販売を開始。このほか建設機械では高所作業車なども手掛けている。
【事業内容】
建設機械、土木機械、環境機器、農業機械などの製造販売、農業機械の輸入販売 ほか
諸岡は土木建設会社として創業。さく泉工事において独自に技術を研究する中で、本格的なゴムクローラーと全油圧駆動のトレンチャーを世界に先駆けて開発した。昭和52年には南極昭和基地で使用するためのクローラショベルと不整地運搬車の納入を開始。近年の主力商品にはキャリアダンプ、フォワーダ、木材破砕機、フォークリフトなどがある。
【事業内容】
産業機械、ロックドリル、ユニック、金属、電子、化成品、不動産事業、研究開発
古河機械金属の起源は、新潟県での銅山経営にある。その後、坑道開削に削岩機を用いたことから機械部門に進出した。
1987年にはトラッククレーン製造を手掛けてきたユニックを買収。その後、2004年に建設機械事業を日立建機グループに売却した。
現在、機械事業ではユニックを手掛けており、トラック搭載型クレーンおよびユニックキャリアの国内シェアは50%を占めている。ユニック部門を担う子会社に古河ユニックがある。
【事業内容】
建設用クレーン、車両搭載型クレーンおよび高所作業車等の製造販売
タダノは1919年、創業者が溶接業を立ち上げるべく北海道・旭川に旅立った日を創業日としている。1930年代より工作機械の製造を開始、1954年より油圧式産業機械の開発に着手しダンプトラックを完成させた。
翌年の1955年には日本発の油圧式トラッククレーンを完成させ、以来クレーンメーカーとして実績を重ねてきている。近年は「Lifting Equipment((移動機能付)抗重力・空間作業機械)」という新事業に力を入れている。

【事業内容】
建設機械の製造・販売および産業機械の製造・販売、仕入れ販売
酒井重工業は1918(大正7)年、自動車や蒸気機関車の部品製造および修理業として創業した。その後、1929年より道路転圧用ロードローラーの製造を開始。時流に乗ったことで事業は拡大し、その後、現在に至るまで道路建設機械の分野で存在感を示している。アメリカ、中国、インドネシアにも拠点を有し、海外展開も行っている。
【事業内容】
特装車事業、環境事業、パーキング事業
ごみ収集車やタンクローリーなど、特装車の分野で国内トップクラスのシェアを占める極東開発工業。1965年より小型三転ダンプの開発をスタート。
以降、各種ダンプトラックのほか、コンクリートポンプ車や散水車、ミキサートラックなどの製造販売も手掛けてきた。中期経営計画において2025年3月期の連結売上目標で1400億円以上を目指している。
【事業内容】
北川鉄工所の前身は船具製作所で、大正7(1918)年に創業した。その後、鋳物工場と機械工場を新設し、鉄工業に軸を移していった。
現在、同社は金属素形材事業、工作機器事業、産業機械事業の3本柱で、機械部品からコンクリートプラントまで幅広く手掛けている。
建設機械の主力商品はクライミングクレーン、低床式ジブクレーン、油圧ウインチで、風車建設用タワークレーンなども手掛けている。
【事業内容】
農業用・土木建設用・林業用運搬車・草刈作業車及び産業用機械の製造販売
キャニコムは1948年に農具製作所として創業。1961年には業界初となる鋼板製トレーラーを開発した。1969年より動力運搬車の製造をスタートし、土木建設用運搬車や林業機械などを手掛けている。
ユニークな発想から生まれたデザインやネーミングの製品が多く、デザイン賞やネーミング賞を多々受賞している。
【事業内容】
バッテリーフォークリフト、エンジンフォークリフト、コンテナキャリア、トランスファークレーン、搬送用ロボット、自動倉庫、WMS(ウェアハウスマネジメントシステム) 等の物流システム商品等の開発・設計・製造・販売
三菱ロジネクストはニチユ(日本輸送機)、三菱、TCM、ユニキャリアという物流機器メーカー4社の吸収合併により誕生した。
現在の社名には2017年に変更、主要株主は三菱重工である。土木工事向けの主力商品にはスキッドステアローダーやショベルローダーがある。

【事業内容】
建設機械の開発、製造および販売
竹内製作所は1971年に世界で初めてミニショベルを開発し、1978年からは輸出も開始した。自社製品のほかヤンマーにはクローラキャリアのOEM生産、IHI建機にはミニショベルのOEM生産も手掛けている。
受注生産方式を取っており、給油方式や各種機能の搭載の有無などユーザーニーズに細かく対応できることを強みとしている。
【事業内容】
技研製作所は土木工事会社として創業。騒音や振動などの公害が発生しにくい産業機械や工法の研究に取り組む中で、1975年、世界初の無公害杭圧入引抜機「サイレントパイラー」第1号機を完成させた。同社のサイレントパイラーはこれまでに40以上の国と地域に約3600台を納入している。
参考:一般社団法人 日本建設機械工業会「建設機械って何?」(https://www.cema.or.jp/general/industry/about.html)
人手不足が深刻化する中、現場が求めているのは「省人化(自動化)」「安全性(ICT)」そして「環境対応(脱炭素)」。
本記事では、国内・海外で活躍する大手建機メーカー20社を、「総合」「小型」「クレーン・特装」「専門」の4カテゴリに分類して一挙に紹介。
各社の企業概要に加え、デジコン編集部が注目する「ICT/建設DX技術」を解説します。
そもそも建設機械とは?
建設機械とは主に土木・建設、建築の施工(工事)現場で使われる機械のこと。工事現場以外に農業や畜産、港湾などでも用いられている。
ショベルやブルドーザなど大型で重量があるものが多いことから「重機」とも呼ばれているが、近年は都市部の再開発で使い勝手の良い小型の製品にも注目が高まっている。
各分野で用いられている建設機械には以下のようなものがある。
土木・建設工事、建築・解体工事
油圧ショベル、解体仕様油圧ショベル、クローラクレーン、油圧クレーン、タワークレーン、高所作業車、トラック搭載型クレーン、コンクリートバイブレータ、基礎機械
建設資材
ブルドーザ、ホイールローダ、アスファルトプラント、コンクリートプラント、オフロードダンプトラック、キャリア、自走式粉砕機、クローラドリル
護岸・河川・橋梁工事
油圧ショベル、クローラクレーン、フローティングクレーン、基礎機械、キャリア
造成・環境工事
ブルドーザ、油圧ショベル、油圧ショベル、締固機械
林業
林業仕様油圧ショベル、トラック搭載型クレーン、キャリア、自走式木材粉砕機
道路工事
締固機械、アスファルトフィニッシャ、モータグレータ、路面切削機、スクレーパ、ロードスタビライザ、コンプレッサ
トンネル・上下水道
シールド、小口径管推進機械、ドリルジャンボ、クローラテレスコ
生活関連工事
油圧ショベル、油圧クレーン、高所作業車、トラック搭載型クレーン、コンクリートポンプ
国内の建設投資は停滞が続いており、建設機械の需要も急激な増加は見込めない一方で、海外では都市開発が盛んは地域がまだまだ多い。
そのため日本の建設機械メーカー各社も積極的に海外展開を推進している。
(画像元:Shutterstock)世界を動かす!総合建機・グローバルメーカー6社
まずは、世界中で巨大プロジェクトを支える「総合建機メーカー」6社を紹介していく。
このクラスの企業は、ハードウェア(機械)だけでなく、施工全体を最適化する「ソフトウェア・ソリューション」の提供に力を入れている。
1.小松製作所(コマツ)
- 設立: 1921年
- 本社: 東京都港区
- 売上高: 3兆8,651億円(2024年3月期)
建設機械で国内シェアNo.1、世界シェアでも第2位を誇る日本のリーディングカンパニーだ。
(画像元:コマツWEBサイトより引用)創業の地・石川県小松市から世界へ飛び出し、現在では売上の8割以上を海外が占めます。
「ダントツ商品・ダントツサービス・ダントツソリューション」を掲げ、油圧ショベルからダンプトラックまでフルラインナップを展開している。
★ デジコン編集部の注目ポイント ★
コマツは単なる「建機屋」ではありません。ドローン測量、3D設計データ作成、ICT建機による施工、そして検査までをワンストップで繋ぐ「スマートコンストラクション(Smart Construction )」を提供。建設現場のDXにおける世界的リーダーです。
2.日本キャタピラー(キャタピラー)
- 設立: 1966年
- 本社:東京都千代田区
「黄色い巨体」でおなじみ、世界シェアNo.1を走り続ける米キャタピラー社。
キャタピラーグループの日本法人である日本キャタピラーは、1963年に三菱重工との合同会社として設立されたキャタピラー三菱を前身に持つ。
2012年に三菱重工は保有するすべての株式をキャタピラー社に譲渡した。現在はキャタピラー社の直系として活動している。
圧倒的なパワーと耐久性は、大規模土木現場で絶大な信頼を得ている。
(画像元:キャタピラーWEBサイトより引用)★ デジコン編集部の注目ポイント ★
鉱山現場で培った無人化技術を一般土木にも展開。遠隔操作システム「Cat Command」は、危険な現場からオペレーターを解放し、オフィスからの重機操作を可能にします。
3.日立建機
- 設立: 1970年
- 本社:東京都台東区
- 売上高: 約1兆3700億円規模
日立製作所の機械部門をルーツに持ち、国産初の機械式ショベルを量産したパイオニア。
油圧ショベルを主力とし、特に超大型のマイニング(鉱山)機械では世界屈指のシェアを持つ。日立グループのIT技術を融合した製品開発が特徴だ。
★ デジコン編集部の注目ポイント ★
建機の稼働状況を24時間遠隔監視し、故障の予兆を検知して知らせる「ConSite」。止まると損失が大きい現場において、「止まらない現場」を実現するサービスソリューション力が最大の武器です。
4.コベルコ建機
- 設立: 1999年
- 本社:東京都品川区
- 売上高:3,800億円規模
神戸製鋼グループの建機メーカー。神戸製鋼所から建設機械カンパニーが分社し、神鋼コベルコ建機と油谷重工が経営統合し、コベルコ建機が誕生した。
(画像元:Shutterstock)建設機械として国産第1号となる電気ショベルをはじめ、トラッククレーンやディーゼルパイルハンマなど国産で初となる製品を生み出している。
「低燃費」と「低騒音」を追求した製品づくりに定評があり、鮮やかな「コベルコブルー」の機体は都市土木の現場で多く見かけられる。
クレーン技術とショベル技術の両方を持つ数少ないメーカーでもある。
★ デジコン編集部の注目ポイント ★
「働く人を中心とした建設現場」を目指し、遠隔操作システム「K-DIVE」の実用化を推進。現場に行かずに重機を操作する「建設業のテレワーク」という新しい働き方を提案しています。
5.住友建機
- 設立: 1968年
- 本社:東京都品川区
住友重機械工業グループの建機専業メーカー。油圧ショベルと道路機械(アスファルトフィニッシャ)を主力としている。
特に舗装機械においては国内で高いシェアを持ち、「道づくりのプロ」から支持されている。
(画像元:住友建機WEBサイトより引用)★ デジコン編集部の注目ポイント ★
FVM2(フィールドビューモニター) 独自の安全監視システム「FVM2」は、カメラ画像で「人の形(人形認識)」を検知するシステム。画像処理技術を搭載。ICT建機と高度な安全技術の両輪で、現場の「安全・安心」をサポートしています。
6.住友重機械工業
- 設立: 1934年
- 本社:東京都品川区
- 売上高:1兆700億円規模
1888年の別子銅山工作方から始まる歴史ある総合重機メーカー。
建設機械部門の主力製品は、油圧ショベル、道路機械、クローラクレーン、基礎工事用機械。グループ会社に住友建機、住友重機械建機クレーン、住友重機械搬送システム、住友ナコ フォークリフトがある。
(画像元:住友重機械工業WEBサイトより引用)さらに建設機械だけでなく、変減速機、プラスチック加工機、産業用クレーンなど幅広い事業を展開している。
★ デジコン編集部の注目ポイント ★
グループ総合力 メカトロニクス技術やエネルギー技術など、グループ内の多様な産業機械ノウハウを融合。物流システムやプラント機器での自動化技術を、建設機械分野にも応用できるポテンシャルを持っています。
都市土木の主役!小型建機に強い主要メーカー4社
日本の狭い現場環境で進化した「小型建機」は、今や世界中で大人気。ここでは、都市土木や小規模現場のDXを牽引する4社を紹介する。
7. クボタ
- 創業: 1890年
- 本社: 大阪府大阪市
- 売上高: 3兆200億円規模
クボタは鋳物メーカーとして創業。その後、国産水道管の開発・量産化を成功させ水道インフラの整備促進に寄与した。
1922年に農工用石油発動機、1947年に耕うん機の製造を開始。以降、食料・水・環境に関する分野で事業を展開している。
(画像元:クボタWEBサイトより引用)農業機械で有名だが、実は「ミニバックホー(小型ショベル)」の世界販売台数で20年以上連続No.1を誇るトップメーカーだ。
都市のインフラ整備に欠かせない小型機で圧倒的なブランド力を有する。
★ デジコン編集部の注目ポイント★
クボタはスマートフォンを建機にかざすだけで、故障箇所をAR(拡張現実)で表示し、修理方法をガイドするアプリ「Kubota Diagnostics」を展開。経験の浅いサービスエンジニアでも迅速な対応を可能にし、現場のダウンタイム削減に貢献しています。
ヤンマーホールディングス(ヤンマー)
- 設立:2013年4月1日
- 資本金: 9000万円
- 本社所在地: 大阪府大阪市北区
- 社員数:20958名(連結/2023年3月31日現在)
【事業内容】
農業、マリンプレジャー、大型舶用エンジン、エネルギー、建設機械、産業エンジン
ヤンマーの起源は、1912(明治45)年に創業した山岡発動機工作所にある。創業当初はガス発動機の修理・販売を手掛けていたが、1920年代から石油発動機の製造・販売を開始した。
建設機械の主力製品はショベルカー、ホイールローダ、発電機など。2012年、創業100周年を迎えたのを機に組織改編を行ない、翌年に持株会社制へ移行した。
加藤製作所
- 設立:1935年1月
- 資本金: 29億3589万円
- 本社所在地: 東京都品川区
- 社員数:751名(連結1009名/2023年3月31日現在)
【事業内容】
建設用クレーン、油圧ショベル等およびその他に製品の製造ならびに販売
加藤製作所は個人事業主として創業。内燃機関車や鉄道用モーターカーに製造を手掛け鉄道省指定工場に認定された。以降、トラクター、ロードローラー、クレーン車両などの生産を手掛けてきた。
2016年にIHI建機を子会社化、2022に三陽電器を吸収合併している。主力製品は、トラッククレーン、油圧ショベル、ラフテレーンクレーンなど。2023年に全旋回式クローラキャリアの新シリーズIC70Rを販売開始した。

北越工業(AIRMAN)
- 設立:1938年5月15日
- 資本金: 34億1654万円
- 本社所在地: 新潟県燕市
【事業内容】
エンジンコンプレッサ、モータコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車、ミニバックホー、エンジン溶接機の製造・販売
北越工業は設立当初より定置式往復動コンプレッサの製造・販売を行なっている。以来、現在までエアコンプレッサを主力商品としている。
「AIRMAN(エアマン)」のブランド名は1950年代より使用している。1981年よりミニバックホーの販売を開始。このほか建設機械では高所作業車なども手掛けている。
諸岡
- 創業:1958(昭和33)年3月
- 資本金: 1億円
- 本社所在地: 茨城県龍ケ崎市
- 社員数:272名(2023年4月現在)
【事業内容】
建設機械、土木機械、環境機器、農業機械などの製造販売、農業機械の輸入販売 ほか
諸岡は土木建設会社として創業。さく泉工事において独自に技術を研究する中で、本格的なゴムクローラーと全油圧駆動のトレンチャーを世界に先駆けて開発した。昭和52年には南極昭和基地で使用するためのクローラショベルと不整地運搬車の納入を開始。近年の主力商品にはキャリアダンプ、フォワーダ、木材破砕機、フォークリフトなどがある。
古河機械金属
- 設立:1918(大正7)年4月
- 資本金: 282億818万円
- 本社所在地: 東京都千代田区
- 社員数:208名(連結2831名/2023年3月31日現在)
【事業内容】
産業機械、ロックドリル、ユニック、金属、電子、化成品、不動産事業、研究開発
古河機械金属の起源は、新潟県での銅山経営にある。その後、坑道開削に削岩機を用いたことから機械部門に進出した。
1987年にはトラッククレーン製造を手掛けてきたユニックを買収。その後、2004年に建設機械事業を日立建機グループに売却した。
現在、機械事業ではユニックを手掛けており、トラック搭載型クレーンおよびユニックキャリアの国内シェアは50%を占めている。ユニック部門を担う子会社に古河ユニックがある。
タダノ
- 設立:1948年8月24日
- 資本金: 130億2156万8461円
- 本社所在地: 香川県高松市
- 社員数:1585名(連結4651名/2022年12月31日現在)
【事業内容】
建設用クレーン、車両搭載型クレーンおよび高所作業車等の製造販売
タダノは1919年、創業者が溶接業を立ち上げるべく北海道・旭川に旅立った日を創業日としている。1930年代より工作機械の製造を開始、1954年より油圧式産業機械の開発に着手しダンプトラックを完成させた。
翌年の1955年には日本発の油圧式トラッククレーンを完成させ、以来クレーンメーカーとして実績を重ねてきている。近年は「Lifting Equipment((移動機能付)抗重力・空間作業機械)」という新事業に力を入れている。

酒井重工業
- 設立:1949年5月
- 資本金: 32億9584万円
- 本社所在地: 東京都港区
【事業内容】
建設機械の製造・販売および産業機械の製造・販売、仕入れ販売
- 締固め機械
土工用振動ローラ、土工用振動タンデムローラ、タイヤローラ、マカダムローラ、振動タンデムローラ、振動コンバインドローラ、振動タイヤローラ、振動マカダムローラ、ランマ、プレートコンパクタ、前後進プレートコンパクタ、ハンドガイドローラ - 道路維持補修機械
ロードカッタ、ロードスタビライザ、アスファルトフィニッシャ、排水性舗装機能回復車、散水車
酒井重工業は1918(大正7)年、自動車や蒸気機関車の部品製造および修理業として創業した。その後、1929年より道路転圧用ロードローラーの製造を開始。時流に乗ったことで事業は拡大し、その後、現在に至るまで道路建設機械の分野で存在感を示している。アメリカ、中国、インドネシアにも拠点を有し、海外展開も行っている。
極東開発工業
- 設立:1955年6月1日
- 資本金: 118億9900万円
- 本社所在地: 大阪府大阪市中央区
- 社員数:1104名(連結3201/2023年3月31日現在)
【事業内容】
特装車事業、環境事業、パーキング事業
ごみ収集車やタンクローリーなど、特装車の分野で国内トップクラスのシェアを占める極東開発工業。1965年より小型三転ダンプの開発をスタート。
以降、各種ダンプトラックのほか、コンクリートポンプ車や散水車、ミキサートラックなどの製造販売も手掛けてきた。中期経営計画において2025年3月期の連結売上目標で1400億円以上を目指している。
北川鉄工所
- 設立:1941年11月28日
- 資本金: 86億4000万円
- 本社所在地: 広島県府中市
- 社員数:1442名(2023年3月31日現在)
【事業内容】
- 金属素形材事業
生型機械鋳鉄品・エバフォーム鋳造品および鋳物素材をベースとした機械加工品・組立完成品、自動車部品、建設機械部品、農機具部品、油圧機器部品、住宅関連部品 - 工作機器事業
旋盤用チャックおよび回転シリンダ、NC円テーブル、パワーバイス、ワークグリッパ、ロボットハンド、摩擦接合機、ウォーターカッター、ライトマシニングセンタ、CFRP加工専用機 - 産業機械事業
コンクリートプラント、コンクリートミキサ、生コン水処理設備、コンクリート関連設備、環境関連設備およびリサイクルプラント、もみがら擂潰装置(ミルクル)、橋梁架設用機械、建築用ジブクレーン(ビルマン)、ウインチ、自走式立体駐車場
北川鉄工所の前身は船具製作所で、大正7(1918)年に創業した。その後、鋳物工場と機械工場を新設し、鉄工業に軸を移していった。
現在、同社は金属素形材事業、工作機器事業、産業機械事業の3本柱で、機械部品からコンクリートプラントまで幅広く手掛けている。
建設機械の主力商品はクライミングクレーン、低床式ジブクレーン、油圧ウインチで、風車建設用タワークレーンなども手掛けている。
筑水キャニコム(キャニコム)
- 設立:1955年12月9日
- 資本金: 1億円
- 本社所在地: 福岡県うきは市
- 社員数:278名
【事業内容】
農業用・土木建設用・林業用運搬車・草刈作業車及び産業用機械の製造販売
キャニコムは1948年に農具製作所として創業。1961年には業界初となる鋼板製トレーラーを開発した。1969年より動力運搬車の製造をスタートし、土木建設用運搬車や林業機械などを手掛けている。
ユニークな発想から生まれたデザインやネーミングの製品が多く、デザイン賞やネーミング賞を多々受賞している。
三菱ロジスネクスト
- 設立:1937年8月
- 資本金: 49億3800万円
- 本社所在地: 京都府長岡京市
- 社員数:約12000名(2023年3月31日現在)
【事業内容】
バッテリーフォークリフト、エンジンフォークリフト、コンテナキャリア、トランスファークレーン、搬送用ロボット、自動倉庫、WMS(ウェアハウスマネジメントシステム) 等の物流システム商品等の開発・設計・製造・販売
三菱ロジネクストはニチユ(日本輸送機)、三菱、TCM、ユニキャリアという物流機器メーカー4社の吸収合併により誕生した。
現在の社名には2017年に変更、主要株主は三菱重工である。土木工事向けの主力商品にはスキッドステアローダーやショベルローダーがある。

竹内製作所
- 設立:1963年8月21日
- 資本金: 36億3294万円
- 本社所在地: 長野県埴科郡
- 社員数:1053名(連結/2023年2月末日現在)
【事業内容】
建設機械の開発、製造および販売
- 主要製品
ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダ、クローラキャリア
竹内製作所は1971年に世界で初めてミニショベルを開発し、1978年からは輸出も開始した。自社製品のほかヤンマーにはクローラキャリアのOEM生産、IHI建機にはミニショベルのOEM生産も手掛けている。
受注生産方式を取っており、給油方式や各種機能の搭載の有無などユーザーニーズに細かく対応できることを強みとしている。
技研製作所
- 設立:1978年1月
- 資本金: 89億5800万円
- 本社所在地: 東京都江東区
- 社員数:690名(連結/2022年8月末現在)
【事業内容】
- 無公害工法、産業機械の研究開発および製造販売ならびにレンタル事業
- 土木建築その他建設工事と全般に関する業務ならびにコンサルタント業務
- 土木施工技術・工法の研究開発
- 上記に関する海外事業
技研製作所は土木工事会社として創業。騒音や振動などの公害が発生しにくい産業機械や工法の研究に取り組む中で、1975年、世界初の無公害杭圧入引抜機「サイレントパイラー」第1号機を完成させた。同社のサイレントパイラーはこれまでに40以上の国と地域に約3600台を納入している。
参考:一般社団法人 日本建設機械工業会「建設機械って何?」(https://www.cema.or.jp/general/industry/about.html)
WRITTEN by
三浦 るり
2006年よりライターのキャリアをスタートし、2012年よりフリーに。人材業界でさまざまな業界・分野に触れてきた経験を活かし、幅広くライティングを手掛ける。現在は特に建築や不動産、さらにはDX分野を探究中。
建設土木のICT活用など、
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