コラム・特集
はじめやすくて、続けやすい! 3次元スマホ測量アプリ「OPTiM Geo Scan」を導入した「本田建設(長崎)」が得た、 思わぬメリットとは?
長崎県島原市に事業所を構える「本田建設株式会社」は、砂防えん堤工事や歩道整備工事、橋梁補修工事をはじめとする土木事業に携わり、安心・安全な暮らしの基盤を築いてきた。
従業員数は約18名で国土交通省や長崎県島原振興局から優良施工者として選出され続けている実力派企業でもある。
そんな同社だが、近年、ICT機器を積極的に取り入れているそうで、とくに導入してよかったプロダクトとしてあがったのが、3次元スマホ測量アプリ「OPTiM Geo Scan」だ。
スマホ測量導入の理由や、「OPTiM Geo Scan」を活用したことで得られたメリットなどを、本田建設株式会社 代表取締役 本田悦朗氏と工事部 安田博一氏に伺った。
数年前からICT施工の実用化に向け、検討を重ねてきたという同社。これまで本格的に導入に踏み切れなかった理由について、本田代表はこう語る。
「新技術の導入は、そう簡単ではありません。新しい機器の購入に伴い、1,000万円単位の購入費と、技術者のスキルアップが必要になるからです。少数で施工を行っている弊社にとって、今抱えている現場の手が止まってしまうことは大きな問題です。そのため、わたし達には無理だと諦めていました」(本田氏)
しかし、徐々にICT活用を導入する事業者が周囲でも増えはじめ、本田建設でも試験的にICT施工を受注したことを契機に、UAVとトータルスキャナーを用いた3次元測量と図面作成を外部企業に委託した。その際に3次元データの利便性と品質の高さを感じたという。と同時に、思わぬ課題も浮き彫りになった。
「工事を進めていくと、現況データをとるなら今しかない、という場面が結構あるんです。しかし、測量を外注しているとそれができない。測量会社さんに依頼をかけて、日程を決め、実際に計測できるのは、数日後です。そのたびに工事を止めなければならず、当初想定していた工期から遅れてしまい、生産性向上とは程遠くなってしまったのです」(本田氏)
きっかけとなったのは、現在、施工を進めている国道の新設工事だ。となりの工区を担当する事業者が、すでに測量から施工、図面化までフルでICTを内製化していたという。新技術を使いこなす同業者の姿を目の当たりにして、これは負けていられない、と意欲に火がついた。
イニシャルコストを抑え、技術的なハードルの低いものを求めていた同社の要望を満たしたのが、「OPTiM Geo Scan」だ。スマホやタブレットとGNSSレシーバーさえあれば、簡単に3次元測量ができる手軽さと、動画を撮影するような簡単な操作で、高精度な点群を計測できる点が最大の特徴だ。
「これならすぐに使いこなせるだろうと、導入を決めました。サービスの月額使用料が発生しますが、およそ350〜450万円ほどかかっていた外注費を鑑みても低く抑えられます。ランニングコストがネックになり途中でやめてしまっては意味がありませんが、その心配もありません」(安田氏)
工事部の安田氏は、土量算出といった施工現場で求められるものが、スマホだけで素早く把握できることが魅力だという。
「光波測量で1時間以上かかる現場であっても、「OPTiM Geo Scan」であれば30分程度でできるようになりました。事前準備の時間も含め、従来とは比べ物にならないスピード感で測量作業が完了しています。この効果は、工事の規模が大きくなればなるほど実感できるのではないでしょうか」(安田氏)
「スマホ測量の「OPTiM Geo Scan」は若手の方がすぐに操作に慣れてしまって。測量機器導入のコストをグッと抑えられただけでなく、若手が活躍する機会も創出できたのは嬉しいですね」と安田氏は、最後に笑顔を見せながら語ってくれた。
本田建設株式会社
長崎県島原市有明町大三東戊705番地
TEL:0957-68-0171
HP:https://honda-construction.amebaownd.com/
従業員数は約18名で国土交通省や長崎県島原振興局から優良施工者として選出され続けている実力派企業でもある。
そんな同社だが、近年、ICT機器を積極的に取り入れているそうで、とくに導入してよかったプロダクトとしてあがったのが、3次元スマホ測量アプリ「OPTiM Geo Scan」だ。
スマホ測量導入の理由や、「OPTiM Geo Scan」を活用したことで得られたメリットなどを、本田建設株式会社 代表取締役 本田悦朗氏と工事部 安田博一氏に伺った。
「私たちは少人数だから、今の現場を止められない」。それが新しい挑戦の妨げになっていた……
数年前からICT施工の実用化に向け、検討を重ねてきたという同社。これまで本格的に導入に踏み切れなかった理由について、本田代表はこう語る。
「新技術の導入は、そう簡単ではありません。新しい機器の購入に伴い、1,000万円単位の購入費と、技術者のスキルアップが必要になるからです。少数で施工を行っている弊社にとって、今抱えている現場の手が止まってしまうことは大きな問題です。そのため、わたし達には無理だと諦めていました」(本田氏)
しかし、徐々にICT活用を導入する事業者が周囲でも増えはじめ、本田建設でも試験的にICT施工を受注したことを契機に、UAVとトータルスキャナーを用いた3次元測量と図面作成を外部企業に委託した。その際に3次元データの利便性と品質の高さを感じたという。と同時に、思わぬ課題も浮き彫りになった。
「工事を進めていくと、現況データをとるなら今しかない、という場面が結構あるんです。しかし、測量を外注しているとそれができない。測量会社さんに依頼をかけて、日程を決め、実際に計測できるのは、数日後です。そのたびに工事を止めなければならず、当初想定していた工期から遅れてしまい、生産性向上とは程遠くなってしまったのです」(本田氏)
きっかけとなったのは、現在、施工を進めている国道の新設工事だ。となりの工区を担当する事業者が、すでに測量から施工、図面化までフルでICTを内製化していたという。新技術を使いこなす同業者の姿を目の当たりにして、これは負けていられない、と意欲に火がついた。
「OPTiM Geo Scan」の導入により、コスト削減はもちろん、若手が活躍できる機会が圧倒的に増えた
イニシャルコストを抑え、技術的なハードルの低いものを求めていた同社の要望を満たしたのが、「OPTiM Geo Scan」だ。スマホやタブレットとGNSSレシーバーさえあれば、簡単に3次元測量ができる手軽さと、動画を撮影するような簡単な操作で、高精度な点群を計測できる点が最大の特徴だ。
「これならすぐに使いこなせるだろうと、導入を決めました。サービスの月額使用料が発生しますが、およそ350〜450万円ほどかかっていた外注費を鑑みても低く抑えられます。ランニングコストがネックになり途中でやめてしまっては意味がありませんが、その心配もありません」(安田氏)
工事部の安田氏は、土量算出といった施工現場で求められるものが、スマホだけで素早く把握できることが魅力だという。
「OPTiM Geo Scan」のスピード感、手軽さを知ってしまったら、光波測量にはもう戻れません
「光波測量で1時間以上かかる現場であっても、「OPTiM Geo Scan」であれば30分程度でできるようになりました。事前準備の時間も含め、従来とは比べ物にならないスピード感で測量作業が完了しています。この効果は、工事の規模が大きくなればなるほど実感できるのではないでしょうか」(安田氏)
「スマホ測量の「OPTiM Geo Scan」は若手の方がすぐに操作に慣れてしまって。測量機器導入のコストをグッと抑えられただけでなく、若手が活躍する機会も創出できたのは嬉しいですね」と安田氏は、最後に笑顔を見せながら語ってくれた。
本田建設株式会社
長崎県島原市有明町大三東戊705番地
TEL:0957-68-0171
HP:https://honda-construction.amebaownd.com/
WRITTEN by
高橋 奈那
神奈川県生まれのコピーライター。コピーライター事務所アシスタント、広告制作会社を経て、2020年より独立。企画・構成からコピーライティング・取材執筆など、ライティング業務全般を手がける。学校法人や企業の発行する広報誌やオウンドメディアといった、広告主のメッセージをじっくり伝える媒体を得意とする。
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