- 「防寒手袋」って何?どこから防寒なの?
- 防寒手袋を選ぶポイント
- 1. 防寒テムレス No.282( ショーワグローブ )
- 2. エックスシェルター® 断熱βムービンググローブ( ワークマン )【タッチパネル対応】
- 3. EXTRAGUARD EG-016 FLUFFY( 東和コーポレーション )【タッチパネル対応】【高視認性】
- 4. BT 蓄熱インナーグローブ JW-145( おたふく手袋 )【タッチパネル対応】
- 5. ストレッチグローブ No.8750 ( 喜多 )【タッチパネル対応】
- 6. GranberG 107.4202 ( GranberG )【タッチパネル対応】
- 7. 合成皮革防寒手袋 E-255BK(トンボレックス )【タッチパネル対応】【高視認性】
- 8. MaxiDry Zero 56-451( ATG )
- 9. 防寒手袋 ダイローブ102F ( ダイヤゴム )【高視認性】
- スマホ対応の防寒手袋×測量アプリで、冬の現場でも作業効率アップ!
- まとめ:現場に合わせて選ぼう
冬の建設現場では、防寒対策が作業のしやすさと安全性を大きく左右する。
特に手が冷えると細かい作業がやりにくくなったり、事故につながるリスクも高まる。そのため、現場に合った防寒手袋を選ぶことが大切だ。
さらに最近では、現場での連絡や写真撮影、スマホ測量アプリの使用など、スマホやタブレットを使うシーンが増えている。
手袋を外さずにタッチパネル操作ができる防寒手袋なら、寒い中でも作業効率を落とさずに済む。
今回は、防水性や保温性に優れた定番モデルから、手袋をつけたままスマホ・タブレットが使えるタッチパネル対応モデルまで、現場で使いやすい防寒手袋9点を紹介していく。
防寒手袋とは、文字通り「寒さを防ぐ手袋」のことだが、性能を示す指標がいくつか存在する。

国際的にはEN511(ヨーロッパ規格)という耐寒性能の試験規格がある。この規格では、手袋の耐寒性能を0~4の5段階のレベルで評価する。
数字が大きいほど試験での性能が高い。ただし、EN511は「何℃まで使える」という使用可能温度を保証するものではなく、あくまで試験条件下での性能レベルを示すものだ。
日本国内では統一されたJIS規格の温度クラスはないが、メーカーや流通現場では、おおよそ以下のような温度帯を目安に防寒手袋が分類されることが多い。
ただ、これらはあくまで、業界での慣用的な目安であり、公式な規格基準ではない点に注意してほしい。実際の使用感は作業内容や個人差によっても変わる。
今回紹介する手袋は、主に中防寒~重防寒クラス相当のものだ。冬の建設現場で実際に使えるレベルのものをセレクトしている。
建設現場で使う防寒手袋を選ぶときは、作業内容と現場の環境に合わせて、次のポイントをチェックしよう。

作業する場所の温度に合った暖かさが必要だ一般的な冬の屋外作業(0℃~-5℃くらい)なら裏起毛やフリース素材で十分対応できる。
でも、除雪作業や寒冷地の工事(-10℃以下)では、蓄熱素材や特殊コーティングを使った本格的な防寒手袋が必要になる。
作業中は体を動かすので多少暖かくなることも考えておこう。逆に、防寒性能が高すぎると手袋の中が蒸れて不快になることもある。
雪が降る時期や水を使う作業では、防水機能が絶対に必要だが、完全防水のコーティング手袋は中が蒸れやすいという問題がある。
そこで注目したいのが「透湿性」だ。これは手袋の外には水を通さないけど中の汗の湿気は外に逃がしてくれる機能のこと。
「透湿防水素材(透湿ポリウレタンなど)」を選べば、汗をかいても快適に作業を続けられる。土木工事や解体作業など、水場の多い現場では特に重要なポイントだ。
防寒手袋は厚手になるほど指が動かしにくくなる。細かい作業や資材を持つときに困ってしまう。
そこで大事なのが、手のひら部分に滑り止め加工(PU、ニトリル、ラバーなど)がついているかどうか。これがあると、資材を落とす危険が減って安全に作業できる。
また、ストレッチ素材を使った手袋なら、暖かさを保ちながら指をしっかり動かせるのでおすすめだ。
今の建設現場では、スマホやタブレットを使うことが当たり前になっている。連絡したり、写真を撮ったり、工程管理アプリや測量アプリを使ったり……。タッチパネル対応の手袋なら、いちいち手袋を脱ぐ必要がなくなって作業がスムーズになる。
対応している指の本数もチェックしよう。親指と人差し指だけ対応のタイプと、5本指全部対応のタイプがある。測量アプリなどをよく使うなら全指対応がおすすめだ。
ちなみに、薄いインナー手袋をタッチパネル対応にして、その上から防水の厚手手袋を重ねる「レイヤー運用」という方法もある。これなら、スマホを使うときだけアウター手袋を外せばいい。
建設現場では手袋がすぐにボロボロになってしまう。特に手のひら部分は資材との摩擦で傷みやすい。PU補強や合皮で手のひらを強化した手袋なら長く使える。
値段だけで選ばずに、「どのくらい長持ちするか」も考えて選ぶとコスパが良くなる。
交通誘導や重機が動いている近くで作業するときは、周りから自分の存在がはっきり見えることがとても重要だ。反射材がついている手袋や、蛍光イエロー・オレンジなどの明るい色の手袋(高視認性カラー)を選べば、事故のリスクを減らせる。
特に道路工事や夜間作業が多い現場では、この視認性が法律や現場のルールで決められていることもある。
それでは、用途別におすすめの9商品を見ていこう。
濡れと寒さに強い、建設現場の"定番"モデルだ。透湿ポリウレタン素材で蒸れにくく、しかもしっかり防水。軽くて柔らかいから指が動かしやすく、長い時間使っても疲れにくい。
水を扱う作業が多い現場なら、まず一枚持っておきたい防寒手袋だ。極寒環境から一般的な冬作業まで、幅広い温度帯で活躍してくれる万能モデルである。

(画像元:モノタロウWEBサイトより)
驚きの極低温対応:なんと-60℃でも柔軟性を保つという高性能ぶり。一般的な手袋は寒いと硬くなってしまうが、テムレスは氷点下でも「やわらかい」のが最大の特長だ。
裏起毛でしっかり保温:手袋の内側にボアタイプのパイル地を採用しており、空気の層が手を温かく包み込んでくれる。この裏起毛構造により、長時間の屋外作業でも冷えを感じにくい。
蒸れにくい透湿設計:作業中の汗や湿気を手袋の外に逃がす透湿機能により、長時間使っても不快感が少ない。完全防水なのに蒸れにくいという、相反する機能を両立している点が評価されている。
グリップ力も優秀:ニトリルゴムの特殊樹脂をコーティングしているため、濡れた資材や工具もしっかりつかめる。高いスベリ止め効果で作業の安全性が向上する。
サイズ展開も充実:Mサイズから3Lサイズまでの4サイズ展開で、手の大きさに合わせて選べる。
(画像元:モノタロウWEBサイトより)
手袋をつけたままスマホが使える実用的なモデル。手のひらに滑り止めがついているから資材をしっかり持てるし、反射材もついているから視認性も良い。現場で連絡や写真撮影が多い現場監督にぴったりだ。
まるで包み込まれるような温かさで、「手放せない」と評価される頼れる防寒手袋だ。
新開発の断熱シートで冷気をシャットアウト:このモデルの最大の特徴は、エアロゲル素材を使用した断熱シートだ。エアロゲルは「世界で最も軽い固体」とも呼ばれる超高性能断熱材で、宇宙服などにも使われている素材。この技術を手袋に応用することで、冷気が手に伝わりにくくなっている。

特殊多層構造の秘密:単に厚くするのではなく、複数の層を重ねることで空気の層を作り出している。この空気の層が断熱材の役割を果たし、外の冷気を効果的にブロックする。さらに、断熱シート自体にもストレッチ性があるため、着脱がしやすく、指の動きも妨げない。
(画像元:ワークマンWEBサイトより)
「β(ベータ)」の性能:エックスシェルターシリーズには「α」と「β」があるが、このβモデルは保温性と断熱性がより高く、ストレッチ性にも優れている。動きやすさと暖かさを高いレベルで両立した上位モデルだ。
環境にも配慮:撥水加工にはPFASフリー(フッ素を使用しない)の環境にやさしい撥水剤を使用。性能を確保しながら環境負荷を減らす、サステナブルな設計になっている。
(画像元:ワークマンWEBサイトより)
フリース素材でしっかり暖かく、傷みやすい手のひら部分はPU補強で丈夫。さらに、親指と人差し指でタッチパネル操作ができて、反射材で夜も見えやすいのもポイント。機能性と快適性を兼ね備えた、オールラウンドに使える防寒手袋だ。
毛足の長い特殊フリースで極上の暖かさ:このモデルの特徴は、柔らかさと肌触りにこだわった毛足の長い特殊フリースを採用していること。一般的なフリースよりも毛足が長いため、空気をたっぷり含んで高い保温効果を発揮する。ふわふわの肌触りで、長時間着けていても快適だ。

防風フィルムで冷気をブロック:手の甲側にはTPU(熱可塑性ポリウレタン)製の防風フィルムを内蔵している。このフィルムが風を通さず、冷たい風が手に当たるのを防いでくれる。耐久性も高い素材なので、長期間使える。
掌部の多素材構成:掌部分には、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン、レーヨンといった複数の素材を組み合わせている。この多素材構成により、グリップ力・耐久性・柔軟性をバランスよく実現している。
(画像元:モノタロウWEBサイトより)
タウンユースも意識したデザイン:創業74年の老舗手袋メーカーである東和コーポレーションが、機能性とデザイン性の調和を追求して生まれ変わらせたEXTRAGUARD(エクストラガード)シリーズの一つ。現場作業だけでなく、アウトドアやタウンユースでも違和感なく使えるデザインになっている。
本製品は、単体で使う手袋ではなく、アウター手袋の下に着ける「インナー専用」の薄手グローブだ。
"インナーでスマホ、上から防水手袋で防寒"という2枚重ね(レイヤー運用)で、冬場の現場作業を劇的に快適にしてくれる。
インナー手袋としての役割:革手袋やテムレスなどの防水・防寒手袋、さらにはディスポーザブル手袋の下に着ける「下履き用」として設計されている。薄手で伸縮性が高いため、上から厚手の手袋を重ねてもゴワつかず、指の動きを妨げない。

3本指スマホ対応の実力:親指・人差し指・中指の3本がタッチパネル対応になっているのが特徴。厚手のアウター手袋を脱ぐだけでスマホやタブレットが操作できる。真冬の寒い中、素手にならずに済むのは想像以上に快適だ。
蓄熱粉末練り込みの暖かさ:素材自体に蓄熱粉末を練り込んでいるのが最大のポイント。体温を蓄えて温める仕組みで、薄手なのに意外なほど暖かい。ユーザーからは「予想以上の温かさ」「手汗による冷却もない」と高評価だ。
驚きのコストパフォーマンス:270円(税込)という圧倒的な安さ。消耗品として割り切って使えるため、複数枚購入して現場やバイク、通勤用など用途別に使い分けている人も多い。この価格で蓄熱効果とタッチパネル対応を実現しているのは驚異的だ。
(画像元:おたふく手袋WEBサイトより)
高い伸縮性でジャストフィット:伸縮性のある糸を使用しており、手にぴったりフィットする設計。商品自体は小さめに作られているが、着用すると生地が伸びて手に密着する。この密着感が保温効果を高め、アウター手袋とのレイヤー運用もスムーズにする。
注意点:インナー専用のため単体での防寒性能は限定的。また、薄手で繊細な作りのため耐久性はそこまで高くないが、この価格なら消耗品として気軽に買い替えられる。
5本指全部でタッチパネル操作ができるから、現場管理アプリがとても使いやすい。手のひら全体に滑り止めがついていて、資材が滑りにくい。裏起毛で暖かさもしっかり確保している。
5本指全てがスマホ対応:親指と人差し指だけでなく、5本指全てがタッチパネルに対応しているのが最大の強みだ。スマホやタブレットでの複雑な操作、ピンチイン・ピンチアウトなどのジェスチャーも自由自在。図面アプリや工程管理アプリを頻繁に使う現場では、この全指対応が作業効率を大きく変える。
手にジャストフィットするストレッチ素材:伸縮性に優れたストレッチ素材を採用しており、手に吸い付くようにフィットする。この密着感により、細かい作業でも指先の感覚が伝わりやすく、操作性が高い。
(画像元:楽天市場WEBサイトより)
手のひら全面グリップで安心:手のひら全体に滑りにくいグリップ加工が施されているため、資材や工具をしっかりつかめる。冬場の冷たい金属製の工具や資材も滑らず、安全に作業できる。
反射ロゴで視認性アップ:手の甲部分に反射ロゴが配置されており、夜間や薄暗い環境でも手元の位置が認識しやすい。細かな配慮だが、安全性向上に貢献する。
防水機能がありながらタッチパネル操作もできる、バランスが良いモデル。価格も手頃で、雪が降る時期や雪解けの時期の屋外作業に向いている。
濡れや寒さから手を守りながら、必要なときにすぐスマホが使える便利さが魅力だ。価格と性能のバランスが良く、様々な現場で"使える一枚"として重宝される。
防水性と通気性の両立:このモデルの大きな特徴は、しっかりとした防水機能を持ちながら、通気性も確保している点だ。防水手袋は内部が蒸れやすいという欠点があるが、このモデルは寒さと湿気の両方から手を保護しつつ、内部の蒸れも軽減する設計になっている。長時間の作業でも快適さが続く。
(画像元:配管部品.comWEBサイトより)
グリップ力を高める手のひら加工:手のひら部分には専用のすべり止め生地を使用しており、濡れた資材や工具でもしっかりとグリップできる。冬場の滑りやすい環境でも安全に作業を進められる。
ハイビズグリーンカラーで視認性向上:目立つ蛍光グリーン(ハイビズグリーン)カラーを採用しており、夜間や薄暗い環境でも反射視認性に優れている。重機が稼働する現場や交通量の多い場所での作業時に、周囲から認識されやすく安全性が高まる。
快適なフィット感:手にしっかりフィットする設計で、精密さと正確さが求められる作業にも対応できる。細かい部品の組み立てや整備作業など、指先の感覚が必要な作業でもストレスなく使える。
幅広い用途に対応:建設現場だけでなく、冷凍・冷蔵庫内作業、寒冷地での土木・組立・整備、品質管理、倉庫、配送など、幅広い作業環境で活躍する汎用性の高さも魅力だ。
蓄熱保温素材「サーモトロン」を使った高機能モデル。反射材がついているから夜でも見えやすく、親指と人差し指でタッチパネル操作もできる。合皮で丈夫なのも嬉しいポイントだ。
ユニチカ"サーモトロン"フリースで蓄熱保温:手袋の内装には、ユニチカが開発した蓄熱保温素材「サーモトロン」のフリース(ポリエステル100%)を使用している。この素材が体温を蓄えて保温するため、寒い日でも手を暖かく保ってくれる。
(画像元:ミドリ安全.comより)
ハニカム柄合成皮革で耐久性アップ:本体にはハニカム柄(蜂の巣状の模様)の合成皮革(0.5~0.6mm厚)を採用。この柄と適度な厚みが、耐久性とグリップ力を両立している。
ハンディータッチ®モデル:親指と人差し指の先端部分には、タッチパネル対応の特殊な合成皮革を使用している。寒い日でも手袋をつけたまま、簡単なスマホ操作が行える。
ユニチカスパークライトの反射材:ベルト部分の反射材には、ユニチカスパークライトという高性能な反射素材を使用している。夜間の視認性が抜群に良く、交通誘導や夜間作業での安全性を高めてくれる。
とにかく寒い環境に特化した本格派モデル。ニトリルコーティングが-30℃でも硬くならない規格で、作業時は-10℃くらいまで手を暖かく保ってくれる。除雪や寒冷地の外仕事、冷蔵倉庫など、「めちゃくちゃ冷える現場」での主力手袋だ。
3つの技術で極寒に対応:本モデルには、ATG独自の3つの技術が組み込まれている。まず「リキテック」のハイグレードコーティングが、冷たい水や冷たい外気から手をしっかり守る。次に「デュラテック」による優れた耐久性で、耐摩耗試験8000回をクリアした長寿命設計。そして「サームテック」が手袋内側を毛羽立たせて空気層を作り、保温効果を高めている。
内側2層構造で暖かさキープ:手袋の内側は2層構造になっており、毛羽立ちがタオルのようなループ形状になっている。この構造が手の湿気を素早く吸収しつつ、防寒効果をさらに高めてくれる。長時間の作業でも蒸れにくく、暖かさが持続する。
(画像元:モノタロウWEBサイトより)
軽量145g:これだけの防寒性能を持ちながら、質量は145gと軽量。厚手の防寒手袋にありがちな「重くて疲れる」という問題が少ない。
幅広い用途:除雪作業だけでなく、屋外での建設作業、メンテナンス、農業、冷蔵庫内作業など、低温環境全般で活躍する。
注意点: タッチパネルには対応していないので、スマホをあまり使わない工程や、端末操作は他の人に任せられる現場に向いている。
-60℃でも柔らかさを保つポリウレタン製の本格防寒手袋。目立つイエローカラーで視認性が高く、ファスナー付きで脱着もスムーズだ。極寒環境での長時間作業に対応する、プロ仕様のモデルである。
驚異の-60℃対応:本モデルの最大の特徴は、-60℃の寒さでも硬くならない特殊なポリウレタンを使用している点だ。一般的な手袋は極寒で硬くなって動かしにくくなるが、ダイローブ102Fは柔軟性を保ち続ける。環境試験や冷凍倉庫作業など、極めて厳しい低温環境でも使用できる。
(画像元:ダイローブWEBサイトより)
ファスナー付きで脱着ラクラク:手首部分にファスナーが付いているため、厚手の防寒手袋にありがちな「脱ぎにくい」という問題がない。作業の合間にサッと脱いで休憩できるのは、長時間作業では大きなメリットだ。
インナーを外に出せてお手入れ簡単:ファスナーを開けると、インナーを外側に出すことができる。これにより内部の乾燥が早く、衛生的に保てる。毎日使う現場では、このお手入れのしやすさが長期使用につながる。
(画像元:ダイローブWEBサイトより)
粒子状滑り止めで圧倒的グリップ力:手のひら全体に粒子状の滑り止めが施されており、雪や雨で濡れた状態でも高いグリップ力を発揮する。除雪作業や雨天時の屋外工事でも、資材をしっかりつかめる。
優れた防水性:ポリウレタン製のため防水性に優れており、水場のハードワークにも対応できる。土木建築だけでなく、農業や水産業など、濡れる作業が多い現場でも活躍する。
高視認性イエローカラー:明るいイエローカラーは、重機が稼働する現場や交通量の多い場所での視認性を高め、安全性を向上させる。
建設現場では、スマホを使って仕事の効率を上げる動きが進んでいる。特に注目したいのが、スマホで高精度な測量ができる1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」だ。
OPTiM Geo Scanは、iPhoneに搭載されているLiDARセンサーを活用して測量ができる画期的なアプリだ。
1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」の最大の特徴は、従来の測量技術を知らない素人でも直感的に操作できる簡単さだ。複雑な設定や専門知識は不要で、iPhoneのカメラで対象エリアを撮影するだけで測量データを取得できる。

従来は専用の測量機器を持ち歩く必要があったが、このアプリなら現場で気になった箇所をその場ですぐに測って記録できる。出来形管理や進捗確認、寸法チェックなど、日々の現場業務を大幅に効率化できる。
従来の測量では複数人での連携作業が必要だったが、1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」なら一人でも高精度な測量ができる。長時間の屋外作業は作業員の体力を消耗させ、冬場の測量現場では、手の冷えや凍傷の危険性も高まる。

「OPTiM Geo Scan」を活用することで、測量作業時間を大幅に短縮し、寒冷地や冬場の現場でも安全かつ効率的な測量を実現するのだ。
冬場の現場で1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」を使う際、タッチパネル対応の防寒手袋が真価を発揮する。手袋を外さずにアプリ操作ができるため、以下のようなメリットが生まれる
今回紹介したスマホ対応手袋(商品2~7)は、いずれも1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」との併用に適している。
防寒手袋は、作業内容と環境に合わせて選ぶことが大事だ。今回紹介した9商品のうち、6商品がスマホ対応モデルだ。
今の建設現場では連絡や記録、測量アプリの使用など、スマホやタブレットを使うことが当たり前になっている。タッチパネル対応手袋を使えば、作業効率が大きく変わってくるだろう。
特に手が冷えると細かい作業がやりにくくなったり、事故につながるリスクも高まる。そのため、現場に合った防寒手袋を選ぶことが大切だ。
さらに最近では、現場での連絡や写真撮影、スマホ測量アプリの使用など、スマホやタブレットを使うシーンが増えている。
手袋を外さずにタッチパネル操作ができる防寒手袋なら、寒い中でも作業効率を落とさずに済む。
今回は、防水性や保温性に優れた定番モデルから、手袋をつけたままスマホ・タブレットが使えるタッチパネル対応モデルまで、現場で使いやすい防寒手袋9点を紹介していく。
「防寒手袋」って何?どこから防寒なの?
防寒手袋とは、文字通り「寒さを防ぐ手袋」のことだが、性能を示す指標がいくつか存在する。

防寒性能の国際規格
国際的にはEN511(ヨーロッパ規格)という耐寒性能の試験規格がある。この規格では、手袋の耐寒性能を0~4の5段階のレベルで評価する。
数字が大きいほど試験での性能が高い。ただし、EN511は「何℃まで使える」という使用可能温度を保証するものではなく、あくまで試験条件下での性能レベルを示すものだ。
日本国内での一般的な分類
日本国内では統一されたJIS規格の温度クラスはないが、メーカーや流通現場では、おおよそ以下のような温度帯を目安に防寒手袋が分類されることが多い。
- 軽防寒(5℃~0℃程度):裏地なしか薄手の起毛素材。秋~初冬向け
- 中防寒(0℃~-5℃程度):裏起毛やフリース素材。一般的な冬の屋外作業向け
- 重防寒(-5℃~-15℃程度):蓄熱素材や厚手の断熱材。寒冷地や除雪作業向け
- 極寒用(-15℃以下):特殊コーティングや多層構造。冷蔵倉庫や極寒地向け
ただ、これらはあくまで、業界での慣用的な目安であり、公式な規格基準ではない点に注意してほしい。実際の使用感は作業内容や個人差によっても変わる。
今回紹介する手袋は、主に中防寒~重防寒クラス相当のものだ。冬の建設現場で実際に使えるレベルのものをセレクトしている。
防寒手袋を選ぶポイント
建設現場で使う防寒手袋を選ぶときは、作業内容と現場の環境に合わせて、次のポイントをチェックしよう。

防寒性能
作業する場所の温度に合った暖かさが必要だ一般的な冬の屋外作業(0℃~-5℃くらい)なら裏起毛やフリース素材で十分対応できる。
でも、除雪作業や寒冷地の工事(-10℃以下)では、蓄熱素材や特殊コーティングを使った本格的な防寒手袋が必要になる。
作業中は体を動かすので多少暖かくなることも考えておこう。逆に、防寒性能が高すぎると手袋の中が蒸れて不快になることもある。
防水性と透湿性
雪が降る時期や水を使う作業では、防水機能が絶対に必要だが、完全防水のコーティング手袋は中が蒸れやすいという問題がある。
そこで注目したいのが「透湿性」だ。これは手袋の外には水を通さないけど中の汗の湿気は外に逃がしてくれる機能のこと。
「透湿防水素材(透湿ポリウレタンなど)」を選べば、汗をかいても快適に作業を続けられる。土木工事や解体作業など、水場の多い現場では特に重要なポイントだ。
操作性とグリップ力
防寒手袋は厚手になるほど指が動かしにくくなる。細かい作業や資材を持つときに困ってしまう。
そこで大事なのが、手のひら部分に滑り止め加工(PU、ニトリル、ラバーなど)がついているかどうか。これがあると、資材を落とす危険が減って安全に作業できる。
また、ストレッチ素材を使った手袋なら、暖かさを保ちながら指をしっかり動かせるのでおすすめだ。
スマートフォン・タブレット タッチパネル対応
今の建設現場では、スマホやタブレットを使うことが当たり前になっている。連絡したり、写真を撮ったり、工程管理アプリや測量アプリを使ったり……。タッチパネル対応の手袋なら、いちいち手袋を脱ぐ必要がなくなって作業がスムーズになる。
対応している指の本数もチェックしよう。親指と人差し指だけ対応のタイプと、5本指全部対応のタイプがある。測量アプリなどをよく使うなら全指対応がおすすめだ。
ちなみに、薄いインナー手袋をタッチパネル対応にして、その上から防水の厚手手袋を重ねる「レイヤー運用」という方法もある。これなら、スマホを使うときだけアウター手袋を外せばいい。
耐久性
建設現場では手袋がすぐにボロボロになってしまう。特に手のひら部分は資材との摩擦で傷みやすい。PU補強や合皮で手のひらを強化した手袋なら長く使える。
値段だけで選ばずに、「どのくらい長持ちするか」も考えて選ぶとコスパが良くなる。
視認性と安全性
交通誘導や重機が動いている近くで作業するときは、周りから自分の存在がはっきり見えることがとても重要だ。反射材がついている手袋や、蛍光イエロー・オレンジなどの明るい色の手袋(高視認性カラー)を選べば、事故のリスクを減らせる。
特に道路工事や夜間作業が多い現場では、この視認性が法律や現場のルールで決められていることもある。
それでは、用途別におすすめの9商品を見ていこう。
1. 防寒テムレス No.282( ショーワグローブ )
濡れと寒さに強い、建設現場の"定番"モデルだ。透湿ポリウレタン素材で蒸れにくく、しかもしっかり防水。軽くて柔らかいから指が動かしやすく、長い時間使っても疲れにくい。
水を扱う作業が多い現場なら、まず一枚持っておきたい防寒手袋だ。極寒環境から一般的な冬作業まで、幅広い温度帯で活躍してくれる万能モデルである。

(画像元:モノタロウWEBサイトより)驚きの極低温対応:なんと-60℃でも柔軟性を保つという高性能ぶり。一般的な手袋は寒いと硬くなってしまうが、テムレスは氷点下でも「やわらかい」のが最大の特長だ。
裏起毛でしっかり保温:手袋の内側にボアタイプのパイル地を採用しており、空気の層が手を温かく包み込んでくれる。この裏起毛構造により、長時間の屋外作業でも冷えを感じにくい。
蒸れにくい透湿設計:作業中の汗や湿気を手袋の外に逃がす透湿機能により、長時間使っても不快感が少ない。完全防水なのに蒸れにくいという、相反する機能を両立している点が評価されている。
グリップ力も優秀:ニトリルゴムの特殊樹脂をコーティングしているため、濡れた資材や工具もしっかりつかめる。高いスベリ止め効果で作業の安全性が向上する。
サイズ展開も充実:Mサイズから3Lサイズまでの4サイズ展開で、手の大きさに合わせて選べる。
(画像元:モノタロウWEBサイトより)《 こんな現場に 》
- 水を使うことが多い土木工事
- 解体作業や除雪作業
- 寒冷地の屋外工事
- 冬場の基本装備として
- タイプ: 透湿×防水/起毛裏地/軽量
2. エックスシェルター® 断熱βムービンググローブ( ワークマン )【タッチパネル対応】
手袋をつけたままスマホが使える実用的なモデル。手のひらに滑り止めがついているから資材をしっかり持てるし、反射材もついているから視認性も良い。現場で連絡や写真撮影が多い現場監督にぴったりだ。
まるで包み込まれるような温かさで、「手放せない」と評価される頼れる防寒手袋だ。
新開発の断熱シートで冷気をシャットアウト:このモデルの最大の特徴は、エアロゲル素材を使用した断熱シートだ。エアロゲルは「世界で最も軽い固体」とも呼ばれる超高性能断熱材で、宇宙服などにも使われている素材。この技術を手袋に応用することで、冷気が手に伝わりにくくなっている。

特殊多層構造の秘密:単に厚くするのではなく、複数の層を重ねることで空気の層を作り出している。この空気の層が断熱材の役割を果たし、外の冷気を効果的にブロックする。さらに、断熱シート自体にもストレッチ性があるため、着脱がしやすく、指の動きも妨げない。
(画像元:ワークマンWEBサイトより)「β(ベータ)」の性能:エックスシェルターシリーズには「α」と「β」があるが、このβモデルは保温性と断熱性がより高く、ストレッチ性にも優れている。動きやすさと暖かさを高いレベルで両立した上位モデルだ。
環境にも配慮:撥水加工にはPFASフリー(フッ素を使用しない)の環境にやさしい撥水剤を使用。性能を確保しながら環境負荷を減らす、サステナブルな設計になっている。
(画像元:ワークマンWEBサイトより)《 こんな現場に 》
- 頻繁に連絡対応が必要な監督業務
- 現場写真の撮影が多い工程
- 測量アプリを使うことが多い
- 冬の現場巡回
- 指をよく動かす細かい作業
- タイプ: 防寒/グリップ/(スマホ/タブレット)タッチパネル対応
3. EXTRAGUARD EG-016 FLUFFY( 東和コーポレーション )【タッチパネル対応】【高視認性】
フリース素材でしっかり暖かく、傷みやすい手のひら部分はPU補強で丈夫。さらに、親指と人差し指でタッチパネル操作ができて、反射材で夜も見えやすいのもポイント。機能性と快適性を兼ね備えた、オールラウンドに使える防寒手袋だ。
毛足の長い特殊フリースで極上の暖かさ:このモデルの特徴は、柔らかさと肌触りにこだわった毛足の長い特殊フリースを採用していること。一般的なフリースよりも毛足が長いため、空気をたっぷり含んで高い保温効果を発揮する。ふわふわの肌触りで、長時間着けていても快適だ。

防風フィルムで冷気をブロック:手の甲側にはTPU(熱可塑性ポリウレタン)製の防風フィルムを内蔵している。このフィルムが風を通さず、冷たい風が手に当たるのを防いでくれる。耐久性も高い素材なので、長期間使える。
掌部の多素材構成:掌部分には、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン、レーヨンといった複数の素材を組み合わせている。この多素材構成により、グリップ力・耐久性・柔軟性をバランスよく実現している。
(画像元:モノタロウWEBサイトより)タウンユースも意識したデザイン:創業74年の老舗手袋メーカーである東和コーポレーションが、機能性とデザイン性の調和を追求して生まれ変わらせたEXTRAGUARD(エクストラガード)シリーズの一つ。現場作業だけでなく、アウトドアやタウンユースでも違和感なく使えるデザインになっている。
《 こんな現場に 》
- 屋外で長時間作業する現場
- 夜間作業がある現場
- 測量アプリや施工管理アプリを使うことが多い
- 軽作業や現場巡回
- 風が強い環境での作業
- タイプ: 防寒/掌PU補強/反射材/タッチパネル対応(親指・人差指)
4. BT 蓄熱インナーグローブ JW-145( おたふく手袋 )【タッチパネル対応】
本製品は、単体で使う手袋ではなく、アウター手袋の下に着ける「インナー専用」の薄手グローブだ。
"インナーでスマホ、上から防水手袋で防寒"という2枚重ね(レイヤー運用)で、冬場の現場作業を劇的に快適にしてくれる。
インナー手袋としての役割:革手袋やテムレスなどの防水・防寒手袋、さらにはディスポーザブル手袋の下に着ける「下履き用」として設計されている。薄手で伸縮性が高いため、上から厚手の手袋を重ねてもゴワつかず、指の動きを妨げない。

3本指スマホ対応の実力:親指・人差し指・中指の3本がタッチパネル対応になっているのが特徴。厚手のアウター手袋を脱ぐだけでスマホやタブレットが操作できる。真冬の寒い中、素手にならずに済むのは想像以上に快適だ。
蓄熱粉末練り込みの暖かさ:素材自体に蓄熱粉末を練り込んでいるのが最大のポイント。体温を蓄えて温める仕組みで、薄手なのに意外なほど暖かい。ユーザーからは「予想以上の温かさ」「手汗による冷却もない」と高評価だ。
驚きのコストパフォーマンス:270円(税込)という圧倒的な安さ。消耗品として割り切って使えるため、複数枚購入して現場やバイク、通勤用など用途別に使い分けている人も多い。この価格で蓄熱効果とタッチパネル対応を実現しているのは驚異的だ。
(画像元:おたふく手袋WEBサイトより)高い伸縮性でジャストフィット:伸縮性のある糸を使用しており、手にぴったりフィットする設計。商品自体は小さめに作られているが、着用すると生地が伸びて手に密着する。この密着感が保温効果を高め、アウター手袋とのレイヤー運用もスムーズにする。
注意点:インナー専用のため単体での防寒性能は限定的。また、薄手で繊細な作りのため耐久性はそこまで高くないが、この価格なら消耗品として気軽に買い替えられる。
《 こんな現場に 》
- 防水と操作性の両方が必要な現場
- 濡れる作業が多いけどスマホもよく使う状況
- 2枚重ねで快適に作業したい人
- 寒冷地での長時間作業
- コストを抑えつつ快適性を高めたい現場
- タイプ: タッチパネル対応薄手インナー/蓄熱素材
5. ストレッチグローブ No.8750 ( 喜多 )【タッチパネル対応】
5本指全部でタッチパネル操作ができるから、現場管理アプリがとても使いやすい。手のひら全体に滑り止めがついていて、資材が滑りにくい。裏起毛で暖かさもしっかり確保している。
5本指全てがスマホ対応:親指と人差し指だけでなく、5本指全てがタッチパネルに対応しているのが最大の強みだ。スマホやタブレットでの複雑な操作、ピンチイン・ピンチアウトなどのジェスチャーも自由自在。図面アプリや工程管理アプリを頻繁に使う現場では、この全指対応が作業効率を大きく変える。
手にジャストフィットするストレッチ素材:伸縮性に優れたストレッチ素材を採用しており、手に吸い付くようにフィットする。この密着感により、細かい作業でも指先の感覚が伝わりやすく、操作性が高い。
(画像元:楽天市場WEBサイトより)手のひら全面グリップで安心:手のひら全体に滑りにくいグリップ加工が施されているため、資材や工具をしっかりつかめる。冬場の冷たい金属製の工具や資材も滑らず、安全に作業できる。
反射ロゴで視認性アップ:手の甲部分に反射ロゴが配置されており、夜間や薄暗い環境でも手元の位置が認識しやすい。細かな配慮だが、安全性向上に貢献する。
《 こんな現場に 》
- タブレットやスマホで図面を見ることが多い作業
- 測量アプリを使うことが多い
- 軽作業や現場を見回る仕事
- アプリで工程管理をしている現場
- 複雑なタッチ操作が必要な業務
- タイプ: 裏起毛/ストレッチ/5本指タッチパネル対応
6. GranberG 107.4202 ( GranberG )【タッチパネル対応】
防水機能がありながらタッチパネル操作もできる、バランスが良いモデル。価格も手頃で、雪が降る時期や雪解けの時期の屋外作業に向いている。
濡れや寒さから手を守りながら、必要なときにすぐスマホが使える便利さが魅力だ。価格と性能のバランスが良く、様々な現場で"使える一枚"として重宝される。
防水性と通気性の両立:このモデルの大きな特徴は、しっかりとした防水機能を持ちながら、通気性も確保している点だ。防水手袋は内部が蒸れやすいという欠点があるが、このモデルは寒さと湿気の両方から手を保護しつつ、内部の蒸れも軽減する設計になっている。長時間の作業でも快適さが続く。
(画像元:配管部品.comWEBサイトより)グリップ力を高める手のひら加工:手のひら部分には専用のすべり止め生地を使用しており、濡れた資材や工具でもしっかりとグリップできる。冬場の滑りやすい環境でも安全に作業を進められる。
ハイビズグリーンカラーで視認性向上:目立つ蛍光グリーン(ハイビズグリーン)カラーを採用しており、夜間や薄暗い環境でも反射視認性に優れている。重機が稼働する現場や交通量の多い場所での作業時に、周囲から認識されやすく安全性が高まる。
快適なフィット感:手にしっかりフィットする設計で、精密さと正確さが求められる作業にも対応できる。細かい部品の組み立てや整備作業など、指先の感覚が必要な作業でもストレスなく使える。
幅広い用途に対応:建設現場だけでなく、冷凍・冷蔵庫内作業、寒冷地での土木・組立・整備、品質管理、倉庫、配送など、幅広い作業環境で活躍する汎用性の高さも魅力だ。
《 こんな現場に 》
- 雪が降る地域の屋外作業
- 雪解けで濡れやすい環境
- 冷凍・冷蔵庫内での作業
- 寒冷地での建築・土木工事
- 品質管理・倉庫・配送業務
- 測量アプリや施工管理アプリを使うことが多い
- コスパ重視
- タイプ: 防寒防水/タッチパネル対応/作業用
7. 合成皮革防寒手袋 E-255BK(トンボレックス )【タッチパネル対応】【高視認性】
蓄熱保温素材「サーモトロン」を使った高機能モデル。反射材がついているから夜でも見えやすく、親指と人差し指でタッチパネル操作もできる。合皮で丈夫なのも嬉しいポイントだ。
ユニチカ"サーモトロン"フリースで蓄熱保温:手袋の内装には、ユニチカが開発した蓄熱保温素材「サーモトロン」のフリース(ポリエステル100%)を使用している。この素材が体温を蓄えて保温するため、寒い日でも手を暖かく保ってくれる。
(画像元:ミドリ安全.comより)ハニカム柄合成皮革で耐久性アップ:本体にはハニカム柄(蜂の巣状の模様)の合成皮革(0.5~0.6mm厚)を採用。この柄と適度な厚みが、耐久性とグリップ力を両立している。
ハンディータッチ®モデル:親指と人差し指の先端部分には、タッチパネル対応の特殊な合成皮革を使用している。寒い日でも手袋をつけたまま、簡単なスマホ操作が行える。
ユニチカスパークライトの反射材:ベルト部分の反射材には、ユニチカスパークライトという高性能な反射素材を使用している。夜間の視認性が抜群に良く、交通誘導や夜間作業での安全性を高めてくれる。
《 こんな現場に 》
- 交通誘導がある現場
- 夜間作業がある工事
- 長期使用を想定した現場
- 視認性と暖かさの両方が必要な環境
- タイプ: 蓄熱保温素材サーモトロン/反射材/タッチパネル対応(親指・人差指)
8. MaxiDry Zero 56-451( ATG )
とにかく寒い環境に特化した本格派モデル。ニトリルコーティングが-30℃でも硬くならない規格で、作業時は-10℃くらいまで手を暖かく保ってくれる。除雪や寒冷地の外仕事、冷蔵倉庫など、「めちゃくちゃ冷える現場」での主力手袋だ。
3つの技術で極寒に対応:本モデルには、ATG独自の3つの技術が組み込まれている。まず「リキテック」のハイグレードコーティングが、冷たい水や冷たい外気から手をしっかり守る。次に「デュラテック」による優れた耐久性で、耐摩耗試験8000回をクリアした長寿命設計。そして「サームテック」が手袋内側を毛羽立たせて空気層を作り、保温効果を高めている。
内側2層構造で暖かさキープ:手袋の内側は2層構造になっており、毛羽立ちがタオルのようなループ形状になっている。この構造が手の湿気を素早く吸収しつつ、防寒効果をさらに高めてくれる。長時間の作業でも蒸れにくく、暖かさが持続する。
(画像元:モノタロウWEBサイトより)軽量145g:これだけの防寒性能を持ちながら、質量は145gと軽量。厚手の防寒手袋にありがちな「重くて疲れる」という問題が少ない。
幅広い用途:除雪作業だけでなく、屋外での建設作業、メンテナンス、農業、冷蔵庫内作業など、低温環境全般で活躍する。
注意点: タッチパネルには対応していないので、スマホをあまり使わない工程や、端末操作は他の人に任せられる現場に向いている。
《 こんな現場に 》
- 除雪作業
- 寒い地域での屋外工事
- 冷蔵倉庫内の作業
- 極寒環境での長時間作業
- 屋外メンテナンス
- タイプ: 耐寒ニトリル完全コーティング/耐水/耐油
9. 防寒手袋 ダイローブ102F ( ダイヤゴム )【高視認性】
-60℃でも柔らかさを保つポリウレタン製の本格防寒手袋。目立つイエローカラーで視認性が高く、ファスナー付きで脱着もスムーズだ。極寒環境での長時間作業に対応する、プロ仕様のモデルである。
驚異の-60℃対応:本モデルの最大の特徴は、-60℃の寒さでも硬くならない特殊なポリウレタンを使用している点だ。一般的な手袋は極寒で硬くなって動かしにくくなるが、ダイローブ102Fは柔軟性を保ち続ける。環境試験や冷凍倉庫作業など、極めて厳しい低温環境でも使用できる。
(画像元:ダイローブWEBサイトより)ファスナー付きで脱着ラクラク:手首部分にファスナーが付いているため、厚手の防寒手袋にありがちな「脱ぎにくい」という問題がない。作業の合間にサッと脱いで休憩できるのは、長時間作業では大きなメリットだ。
インナーを外に出せてお手入れ簡単:ファスナーを開けると、インナーを外側に出すことができる。これにより内部の乾燥が早く、衛生的に保てる。毎日使う現場では、このお手入れのしやすさが長期使用につながる。
(画像元:ダイローブWEBサイトより)粒子状滑り止めで圧倒的グリップ力:手のひら全体に粒子状の滑り止めが施されており、雪や雨で濡れた状態でも高いグリップ力を発揮する。除雪作業や雨天時の屋外工事でも、資材をしっかりつかめる。
優れた防水性:ポリウレタン製のため防水性に優れており、水場のハードワークにも対応できる。土木建築だけでなく、農業や水産業など、濡れる作業が多い現場でも活躍する。
高視認性イエローカラー:明るいイエローカラーは、重機が稼働する現場や交通量の多い場所での視認性を高め、安全性を向上させる。
《 こんな現場に 》
- 冷凍倉庫内作業
- 除雪作業・雪かき
- 環境試験(低温試験など)
- 農業・水産業(冬場の屋外作業)
- 重機が稼働する現場(高視認性が必要)
スマホ対応の防寒手袋×測量アプリで、冬の現場でも作業効率アップ!
建設現場では、スマホを使って仕事の効率を上げる動きが進んでいる。特に注目したいのが、スマホで高精度な測量ができる1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」だ。
OPTiM Geo Scanは、iPhoneに搭載されているLiDARセンサーを活用して測量ができる画期的なアプリだ。
測量素人でも扱える簡単操作性
1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」の最大の特徴は、従来の測量技術を知らない素人でも直感的に操作できる簡単さだ。複雑な設定や専門知識は不要で、iPhoneのカメラで対象エリアを撮影するだけで測量データを取得できる。

従来は専用の測量機器を持ち歩く必要があったが、このアプリなら現場で気になった箇所をその場ですぐに測って記録できる。出来形管理や進捗確認、寸法チェックなど、日々の現場業務を大幅に効率化できる。
一人でも高精度測量が可能
従来の測量では複数人での連携作業が必要だったが、1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」なら一人でも高精度な測量ができる。長時間の屋外作業は作業員の体力を消耗させ、冬場の測量現場では、手の冷えや凍傷の危険性も高まる。

「OPTiM Geo Scan」を活用することで、測量作業時間を大幅に短縮し、寒冷地や冬場の現場でも安全かつ効率的な測量を実現するのだ。
防寒手袋との相性が作業効率を左右する
冬場の現場で1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」を使う際、タッチパネル対応の防寒手袋が真価を発揮する。手袋を外さずにアプリ操作ができるため、以下のようなメリットが生まれる
- 測量作業の中断が不要:手袋の着脱時間がゼロになり、測量~記録までの流れがスムーズ
- 手指の冷えを防ぐ:寒冷環境でも手を保護しながら精密な操作が可能
- 作業効率の向上:複数箇所を連続で測量する際も快適
- 安全性の確保:手袋を外して素手で作業するリスクを回避
今回紹介したスマホ対応手袋(商品2~7)は、いずれも1人測量アプリ「OPTiM Geo Scan」との併用に適している。
まとめ:現場に合わせて選ぼう
防寒手袋は、作業内容と環境に合わせて選ぶことが大事だ。今回紹介した9商品のうち、6商品がスマホ対応モデルだ。
今の建設現場では連絡や記録、測量アプリの使用など、スマホやタブレットを使うことが当たり前になっている。タッチパネル対応手袋を使えば、作業効率が大きく変わってくるだろう。
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建設土木のICT活用など、
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