コラム・特集
平田 佳子 2023.8.7
測量アプリの現在地〜現場で使える?最新事例を紹介

3Dスキャンアプリ「3D Scanner App」を解説!【入門】〜土木・建設の測量や点検業務には使えるの!?〜

タブレットやスマートフォンで手軽に撮影して3Dモデルを作成できる、3Dスキャンアプリ。今回は、3Dスキャンアプリのパイオニア的存在であり、SNSやメディアでも話題に上る「3D Scanner App」を検証する。

アメリカ・ニューヨークに拠点をもつソフトウェア開発会社「Laan Labs」がリリースした3D Scanner App。




LiDARスキャンをメインにフォトグラメトリにも対応し、タブレットやスマートフォンでスキャン・撮影して3Dモデルを作成可能だ。対応機種は限られるが、App Storeから無料で入手できる。

3D Scanner Appの機能や使い方は?


本アプリは英語版しかないため、わかりにくいかもしれないが、使い方は非常に簡単だ。

まずはアプリを起動し、スキャンする。Normal(LiDER Mode)、LiDER Advanced、Point Coud、Photos、TrueDepth という5つのモードがあり、基本的なNormalモードでスキャンしてみよう。


赤い撮影ボタンを押して、被写体を回りながらまんべんなくスキャンしていく。スキャンした部分は色が塗られて行くので視覚的にわかりやすい。


スキャンが終了したら、再度撮影ボタンをタップ。そして、画面下部の「Process Scan」で、HD、Medium、Fast、Customの4つの中から処理品質を選択。「start」をタップすると、3Dデータが作成される。「Share」をタップすれば、点群データとして保存できる。




3Dモデル作成までかかった時間はたった数分。出来上がった3Dモデルを回転し、背面や側面など様々な角度から見られる。



「Edit」ボタンを押せば、不要な部分を削除するなどの編集も可能だ。計測機能もあり、下部の「Measure」ボタンから、距離や体積などを図ることもできる。

パソコンで点群データ編集のフリーソフトCloud Compareでファイルを開けば、点群データを編集することも可能。また、ARボタンを押せば、リアルな空間にスキャンした3Dデータを表示できるのも面白い。

土木・建設の測量業務で使える高精度3Dスキャンアプリなら「OPTiM Geo Scan」一択!!


短時間で手軽に3Dスキャンができる上、多機能な「3D Scanner App」 だが、欠点もある。複雑な形状や細かいものはスキャンし難く、精度に課題が・・・。

随時アップデートされているので、さらなる精度や操作性の向上が期待されるものの、様々な状況下で高精度が求められる土木・建設業界の測量現場で使うのは厳しいだろう。

土木・建設の現場に通用する本格的な3次元スマホ測量アプリとなると、すでに多くのゼネコンや中小規模の建設会社で導入されている「OPTiM Geo Scan」が絶対的におすすめだ。




OPTiM Geo Scanは、LiDARセンサー搭載のiPhoneとGNSSレシーバー取得の位置情報を組み合わせて、対象をアプリでスキャンするだけで高精度な測量が可能。国交省の「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」に準拠し、起工測量だけでなく、中間出来高測量、出来形測量など多様な工程で利用できるという。


しかも、資格や経験がない人でも、ゲーム感覚でスマホをかざしながら簡単に測量可能だ。土木・建設、インフラ業界で、手軽かつ高精度な3D測量を求めるなら、「OPTiM Geo Scan」を一度試してみてはいかがだろうか。





参考:
https://pooloyolo.blog/computer/lideripadpro/
https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/029/078/kannseihuroku4.pdfhttps://note.com/iwamah1/n/n9b1c39ed7e70
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WRITTEN by

平田 佳子

ライター歴15年。幅広い業界の広告・Webのライティングのほか、建設会社の人材採用関連の取材・ライティングも多く手がける。祖父が土木・建設の仕事をしていたため、小さな頃から憧れあり。
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