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自動追尾型トータルステーションとは? 〜 仕組み・メリット・主力メーカーの機能特徴を徹底比較! 〜
建設現場のICT化が進むなか、測量機器の進化も目覚ましい。
特に自動追尾型トータルステーションの普及は、測量作業の効率化と高精度化に大きく貢献している。
自動追尾型トータルステーションとは、一度捕捉したターゲット(プリズム)の動きを自動で追い続け、1人での測量(ワンマン測量)を可能にする測量機器のことである。
本記事では、自動追尾型トータルステーションの仕組みとメリットを整理したうえで、主力メーカーの最新機種の機能特徴を比較し、さらにスマホ測量という新しい選択肢までを解説する。
トータルステーション(TS)とは、距離と角度を1台で測定できる測量機器だ。
角度を測るセオドライトと、距離を測る光波測距儀を組み合わせた構造になっている。
従来の手動式トータルステーションでは、測量者が望遠鏡を覗きながら、手動でターゲット(プリズム)を視準する必要があった。
一方、自動追尾型トータルステーション(自動追尾TS)は、一度ターゲットを捕捉すると、そのターゲットの動きを自動的に追従して測定を続けることができる。
この自動追尾機能により、ワンマン測量が可能となり、作業効率が大幅に向上した。
また、リアルタイムでの三次元位置測定や、ICT施工における位置情報の取得など、建設現場のICT化に不可欠な技術となっている。
混同されやすいが、「自動視準」と「自動追尾」は厳密には異なる機能だ。
多くの自動追尾TSは両方の機能を備えている。
自動追尾型トータルステーションを導入するメリットは、大きく次の3点に整理できる。
まず、ワンマン測量による省人化だ。従来2人以上で行っていた測量を1人でこなせるため、人手不足の現場でも作業を進めやすい。
次に、作業効率の向上である。ターゲットを自動で追い続けるため、視準のたびに器械側へ戻る必要がなく、測定のスピードが上がる。
そして、測定品質の安定だ。手動視準による個人差が生じにくく、一定の精度で測定を続けられる。
主力メーカーの製品特徴
自動追尾型トータルステーションの国内市場では、トプコン、ライカジオシステムズ、ニコン・トリンブル、ペンタックスなど、各社が特徴的な製品を展開している。
それぞれが独自の技術を駆使し、追尾性能、測角精度、環境耐性などの面で性能向上を図っている。以下、各メーカーの代表的な機種について、その特徴を詳しく見ていく。
以下、各メーカーの代表的な機種について、その特徴を見ていく。
※掲載する数値は各社の製品カタログ等に基づくものだが、仕様は改定される場合があるため、導入検討時には必ず各メーカーの最新情報を確認してほしい。
新開発のブラシレスDCモーターを採用した「Silky Drive®」システムを搭載するのが、GT-1500/700シリーズだ。
(画像元:トプコン製品サイトより)
曲線的な速度制御によって高速かつ滑らかな回転を実現し、急な切り返しを繰り返すプリズムも確実に追尾する。
通信性能においては、Bluetooth®クラス1規格により最大600mの通信距離を確保し、10Hzのデータ更新レートによってリアルタイム性の高い測位を可能としている。
風・振動・温度変化といった多様な現場環境でも、安定した測定を行える点が強みだ。
ATRplusシステムを搭載したNova TS60は、ISO17123-3準拠の測角精度0.5秒、ISO17123-4準拠の測距精度0.6mm + 1ppmを実現している。
これは、世界最高レベルの精度をうたうクラスの製品だ。
雨・霧・塵・太陽光・陽炎など、視野が遮られる厳しい環境下でも、ターゲットを自動で探し当てて視準し続ける。

セルフラーニング機能により、現場環境を学習しながら最適な測位性能を発揮する点も特徴である。
電磁誘導モーター「MagDrive™」による毎秒90度の旋回性能と、独自の「SurePoint™」傾き補正システムを特徴とするのが、Focus 50だ。
(画像元:ニコン・トリンブル製品サイトより)
KGC90%反射率条件下で、1,300mまでのノンプリズム測距を実現している。
また、Robotic方式とAutolock方式の2種類の通信モデルを用意し、現場条件に応じた選択が可能だ。
P-100シリーズは、ノンプリズム測距において最大600mの測定範囲と、約0.3秒という高速な測距時間を実現している。
(画像元:PENTAX製品サイトより)
測距精度はノンプリズムモードで3+3ppm(標準偏差)を確保。
±3分の補正範囲を持つ2軸コンペンセータと、標準バッテリー使用時約26時間の連続測距時間により、長時間の安定した測定を可能としている。
各機種の特徴を整理すると、次のようになる。
近年、自動追尾型トータルステーションとは異なるアプローチとして急速に広がっているのが、スマートフォンを使った測量だ。
オプティム社の高精度スマホ測量「OPTiM Geo Scan」の登場以降、スマホによるワンマン測量が一気にメジャーになっている。

自動視準・自動追尾型トータルステーションは、機器が高価であることに加え、広範囲指向性のプリズムも必要になるなど、導入時の初期コストがかさむという側面もある。
また、ワンマン測量である以上、機器の持ち運びや設置を1人で担うことになり、機器の取り扱いや測量技術の習得も求められる。
一方、スマホによるワンマン測量であれば、そうした負担を抑えつつ、初期コストもランニングコストも低く、高精度な測量を行える。
特別な研修や高額機器の導入なしに、手軽にワンマン測量を始めるなら、高精度スマホ測量「OPTiM Geo Scan」がおすすめだ。

LiDARセンサー搭載のスマートフォンと、GNSSレシーバーで取得した位置情報を組み合わせることで、専門家でなくても1人で測量が行える。
注目すべきはその精度だ。
2026年3月、「OPTiM Geo Scan」は単点計測において、水平・鉛直方向ともにミリ単位の測位精度を実現している。

これにより、位置のXYZ座標を高精度に取得でき、従来はトータルステーションで行っていた構造物の位置出しや墨出しにも対応できるとしている。
「OPTiM Geo Scan」は、国土交通省の新技術情報提供システムNETISにおいて、事後評価の最高評価「VE」を獲得している(登録番号:QS-210050-VE)。
NETIS登録技術の活用提案は、工事成績評定や総合評価方式での加点対象となる場合がある。

対応機種はiPhone 12 Pro / Pro Max以降で、多数のゼネコンや中小規模の建設会社が導入している実績も魅力だ。
高価な機器も、2人での作業も前提としない、新しい測量のかたち。その魅力を、まずは特設サイトで確かめてみてほしい。
特に自動追尾型トータルステーションの普及は、測量作業の効率化と高精度化に大きく貢献している。
自動追尾型トータルステーションとは、一度捕捉したターゲット(プリズム)の動きを自動で追い続け、1人での測量(ワンマン測量)を可能にする測量機器のことである。
本記事では、自動追尾型トータルステーションの仕組みとメリットを整理したうえで、主力メーカーの最新機種の機能特徴を比較し、さらにスマホ測量という新しい選択肢までを解説する。
トータルステーションの基礎知識
トータルステーション(TS)とは、距離と角度を1台で測定できる測量機器だ。
角度を測るセオドライトと、距離を測る光波測距儀を組み合わせた構造になっている。
従来の手動式トータルステーションでは、測量者が望遠鏡を覗きながら、手動でターゲット(プリズム)を視準する必要があった。
一方、自動追尾型トータルステーション(自動追尾TS)は、一度ターゲットを捕捉すると、そのターゲットの動きを自動的に追従して測定を続けることができる。
この自動追尾機能により、ワンマン測量が可能となり、作業効率が大幅に向上した。
また、リアルタイムでの三次元位置測定や、ICT施工における位置情報の取得など、建設現場のICT化に不可欠な技術となっている。
自動追尾TSと自動視準TSの違いは?
混同されやすいが、「自動視準」と「自動追尾」は厳密には異なる機能だ。
- 自動視準:ターゲットを自動で正確に視準(照準)する機能を指す。
- 自動追尾:自動視準に加えて、移動するターゲットを自動で追い続ける機能を指す。
多くの自動追尾TSは両方の機能を備えている。
自動追尾型トータルステーションの主なメリット
自動追尾型トータルステーションを導入するメリットは、大きく次の3点に整理できる。
まず、ワンマン測量による省人化だ。従来2人以上で行っていた測量を1人でこなせるため、人手不足の現場でも作業を進めやすい。
次に、作業効率の向上である。ターゲットを自動で追い続けるため、視準のたびに器械側へ戻る必要がなく、測定のスピードが上がる。
そして、測定品質の安定だ。手動視準による個人差が生じにくく、一定の精度で測定を続けられる。
主力メーカーの製品特徴
自動追尾型トータルステーションの国内市場では、トプコン、ライカジオシステムズ、ニコン・トリンブル、ペンタックスなど、各社が特徴的な製品を展開している。それぞれが独自の技術を駆使し、追尾性能、測角精度、環境耐性などの面で性能向上を図っている。以下、各メーカーの代表的な機種について、その特徴を詳しく見ていく。
以下、各メーカーの代表的な機種について、その特徴を見ていく。
※掲載する数値は各社の製品カタログ等に基づくものだが、仕様は改定される場合があるため、導入検討時には必ず各メーカーの最新情報を確認してほしい。
トプコン GT-1500 / 700シリーズ
新開発のブラシレスDCモーターを採用した「Silky Drive®」システムを搭載するのが、GT-1500/700シリーズだ。
(画像元:トプコン製品サイトより)曲線的な速度制御によって高速かつ滑らかな回転を実現し、急な切り返しを繰り返すプリズムも確実に追尾する。
通信性能においては、Bluetooth®クラス1規格により最大600mの通信距離を確保し、10Hzのデータ更新レートによってリアルタイム性の高い測位を可能としている。
風・振動・温度変化といった多様な現場環境でも、安定した測定を行える点が強みだ。
ライカジオシステムズ Nova TS60
ATRplusシステムを搭載したNova TS60は、ISO17123-3準拠の測角精度0.5秒、ISO17123-4準拠の測距精度0.6mm + 1ppmを実現している。
これは、世界最高レベルの精度をうたうクラスの製品だ。
雨・霧・塵・太陽光・陽炎など、視野が遮られる厳しい環境下でも、ターゲットを自動で探し当てて視準し続ける。

(画像元:ライカジオシステムズ製品サイトより)
セルフラーニング機能により、現場環境を学習しながら最適な測位性能を発揮する点も特徴である。
ニコン・トリンブル Focus 50
電磁誘導モーター「MagDrive™」による毎秒90度の旋回性能と、独自の「SurePoint™」傾き補正システムを特徴とするのが、Focus 50だ。
(画像元:ニコン・トリンブル製品サイトより)KGC90%反射率条件下で、1,300mまでのノンプリズム測距を実現している。
また、Robotic方式とAutolock方式の2種類の通信モデルを用意し、現場条件に応じた選択が可能だ。
ペンタックス P-100シリーズ
P-100シリーズは、ノンプリズム測距において最大600mの測定範囲と、約0.3秒という高速な測距時間を実現している。
(画像元:PENTAX製品サイトより)測距精度はノンプリズムモードで3+3ppm(標準偏差)を確保。
±3分の補正範囲を持つ2軸コンペンセータと、標準バッテリー使用時約26時間の連続測距時間により、長時間の安定した測定を可能としている。
主要機種の特徴をおさらい
各機種の特徴を整理すると、次のようになる。
| メーカー・機種 | 主な特徴 |
| トプコン GT-1500/700 | Silky Drive®による滑らかな追尾。Bluetoothクラス1で最大600m通信 |
| ライカ Nova TS60 | 測角0.5秒・測距0.6mm+1ppmの世界最高レベル精度。ATRplus搭載 |
| ニコン・トリンブル Focus 50 | MagDrive™で毎秒90度旋回。ノンプリズム最大1,300m |
| ペンタックス P-100 | ノンプリズム最大600m・約0.3秒の高速測距。連続約26時間稼働 |
スマホ測量による高精度測量という新たな選択肢も!
近年、自動追尾型トータルステーションとは異なるアプローチとして急速に広がっているのが、スマートフォンを使った測量だ。
オプティム社の高精度スマホ測量「OPTiM Geo Scan」の登場以降、スマホによるワンマン測量が一気にメジャーになっている。

自動視準・自動追尾型トータルステーションは、機器が高価であることに加え、広範囲指向性のプリズムも必要になるなど、導入時の初期コストがかさむという側面もある。
また、ワンマン測量である以上、機器の持ち運びや設置を1人で担うことになり、機器の取り扱いや測量技術の習得も求められる。
一方、スマホによるワンマン測量であれば、そうした負担を抑えつつ、初期コストもランニングコストも低く、高精度な測量を行える。
スマホ測量は「ミリ精度」の時代に!
特別な研修や高額機器の導入なしに、手軽にワンマン測量を始めるなら、高精度スマホ測量「OPTiM Geo Scan」がおすすめだ。

LiDARセンサー搭載のスマートフォンと、GNSSレシーバーで取得した位置情報を組み合わせることで、専門家でなくても1人で測量が行える。
注目すべきはその精度だ。
2026年3月、「OPTiM Geo Scan」は単点計測において、水平・鉛直方向ともにミリ単位の測位精度を実現している。

これにより、位置のXYZ座標を高精度に取得でき、従来はトータルステーションで行っていた構造物の位置出しや墨出しにも対応できるとしている。
「OPTiM Geo Scan」は、国土交通省の新技術情報提供システムNETISにおいて、事後評価の最高評価「VE」を獲得している(登録番号:QS-210050-VE)。
NETIS登録技術の活用提案は、工事成績評定や総合評価方式での加点対象となる場合がある。

対応機種はiPhone 12 Pro / Pro Max以降で、多数のゼネコンや中小規模の建設会社が導入している実績も魅力だ。
高価な機器も、2人での作業も前提としない、新しい測量のかたち。その魅力を、まずは特設サイトで確かめてみてほしい。
参考文献:各メーカー製品カタログ(2024年版)/ 各メーカー技術資料 / 国土地理院測量機器検定基準
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大人気シリーズ!【いまさら聞けない?】測量のことイチから解説 〜 連載記事一覧 〜
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