コラム・特集
デジコン編集部 2024.8.5

土木現場における【%】【‰】【割分】とは? 〜 測量のことイチから解説 〜

土木現場では、数値の表現として「%(パーセント)」、「‰(パーミル)」、「割分(割・分)」が頻繁に使用されている。

これらの単位は、地形の傾斜、材料の配合率、作業の進捗率など、様々な場面で重要な役割を果たす。本記事では、土木現場でのこれらの単位の使い方と、それぞれの意味について詳しく解説していく。

%(パーセント)とは?


「%(パーセント)は、全体の100分の1を示す単位である。

記号は「%」で表される。パーセントは、割合や比率を表現するために広く使われており、土木現場でも同様である。

使い方の例


  • 傾斜の表現
    土木現場での傾斜(勾配)を示す際に、「%(パーセント)」が使用されることがある。例えば、勾配が10%である場合、100cm進むと10cm上がることを意味する。
 
  • 材料の配合率
    コンクリートやアスファルトの混合材料の割合を示す際にも「%」が使われる。例えば、セメントの配合率が20%である場合、全体の20%がセメントで構成されていることを意味する。
 
  • 作業の進捗率
    プロジェクトの進行状況を示す際にも「%」が使われる。例えば、作業が50%完了している場合、全体の作業の半分が終了していることを意味する。

‰(パーミル)とは?


パーミルは、全体の1000分の1を示す単位である。

記号は「‰」で表される。パーセントよりも細かい比率を表現する際に使用される。

使い方の例


  • 地形の傾斜
    例えば、河川の勾配を示す際に「‰」が使用されることがある。河川の勾配が2‰である場合、1000メートル進むと2メートル下がることを意味する。
  • 濃度の表現
    材料の微量成分や汚染物質の濃度を示す際にも「‰」が使われる。例えば、土壌中の有害物質の濃度が0.5‰である場合、1000分の0.5が有害物質であることを意味する。

割分(割・分)とは?


割と分は、日本で古くから使われている割合の単位である。1割は全体の10分の1、1分は全体の100分の1を示す。


使い方の例


  • 材料の配合率
    土木材料の配合率を示す際に「割」と「分」が使用されることがある。例えば、コンクリートの配合率が3割である場合、全体の30%がその成分で構成されていることを意味する。
 
  • 費用の分担
    プロジェクトの費用分担を示す際にも「割」と「分」が使われる。例えば、全体の費用の2割をある会社が負担する場合、20%をその会社が負担することを意味する。

法面勾配とは?


法面(のりめん)とは、土木工事において斜面や傾斜面を指す。

法面勾配は、その傾斜の度合いを示すために使用される。

法面勾配の表現


法面勾配は通常、垂直方向の高さに対する水平距離の比率で表される。

例えば、1:2の法面勾配は、1メートル上がるためには2メートル進む必要があることを意味する。

このような表現により、法面の安定性や施工の難易度が評価される。

これらの単位の重要性


土木現場では、正確な勾配の設定が重要である。不適切な勾配は、排水の問題や安全性の低下を招く可能性がある。

また材料の正確な配合コンクリートやアスファルトの配合比率が適切でないと、構造物の強度や耐久性が低下する可能性がある。

さらに、プロジェクトに関与する全てのメンバーが同じ単位を使用することで、情報の誤解やミスコミュニケーションを防ぐことができるという利点も。パーセント、パーミル、割分のような単位を使用することで、関係者全員が容易に理解しやすくなるのだ。

法面も高精度でラクラクスキャン!国交省も認めたスマホ測量アプリ「OPTiM Geo Scan」を知っていますか?

今、土木・建設、建築、インフラの現場で注目されている製品がある。それがコンパクトなGNSSレシーバーとiPhone(LiDAR機能が搭載された機種)で測量ができるスマホアプリOPTiM Geo Scan」だ。




測量士(測量士補)の資格や専門知識も不要で、誰でも簡単にひとり測量ができてしまうのだ。「アプリだから精度が厳しいんじゃないの?」と懐疑的な目を向けている方も安心あれ。

測位精度は、令和4年度の国土交通省 「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」にも準拠していることから、「出来形測量」「起工測量」でも使用することができる。つまり、出来形管理計測に利用するため必要な高い精度(±50mm)を実現しているのだ。


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