コラム・特集
デジコン編集部 2022.3.2
測量アプリの現在地〜現場で使える?最新事例を紹介

【島根県建設技術セミナーレポート vol.3】ICT施工に役立つプロダクトとは!? ~ OPTiM Geo Scanや杭ナビショベルなど新技術を紹介~

CONTENTS
  1. i-Constructionの入り口を拓く「杭ナビショベル」
  2. デジタルで技能を伝承する「建トレ」
  3. 測量に革命を起こす「OPTiM Geo Scan」
ICT施工の普及拡大のカギを握るのは、プロダクトすなわちICT機器の汎用性の向上だ。とくに小規模現場でのICT化推進には、誰もが簡単に使える、かつコストパフォーマンスの高いプロダクトの開発が重要になる。「島根県建設技術セミナー2021」では、そうした、諸規模な現場でのICT施工にも大いに役立つ製品が紹介された。


i-Constructionの入り口を拓く「杭ナビショベル」


最初に紹介されたのは、株式会社トプコンが開発した「杭ナビショベル」。同社は、2014年に「誰でも簡単に3次元測量ができる」というコンセプトのもと、スマートフォンやタブレットで操作できる測量機器「杭ナビ」を開発しているが、「杭ナビショベル」は、その「杭ナビ」の二代目「杭ナビLN-150」をマシンガイダンスシステムのセンサーとして利用するICT建機システムだ。


建機のメーカーやサイズにかかわらず、さまざまな油圧ショベルに後付けして利用でき、操作をAndroidを搭載したスマホやタブレットなどで行うことができるため、誰でも簡単に、かつ中小規模の施工現場でも導入しやすい。


従来のマシンガイダンスは衛星データを用いたGNSSで行うのが一般的だったが、スマホでコントロールできる「杭ナビショベル」なら、衛星データの届きにくい山間部やトンネル内でも利用できる。同社担当者は、「i-Constructionの入り口になるはず」と、汎用性の高さに自信を示す。


デジタルで技能を伝承する「建トレ」


ICTの新技術は、技能のトレーニングにも活用されはじめている。次に紹介された建設技能トレーニングプログラム「建トレ」は、国土交通省が作成した建設技能の研修プログラム。スマホやタブレット、パソコンなどで誰でも簡単に閲覧できるので、現場や企業などで効率よく技能を学ぶことができる。


かつては教材そのものはアナログだったが、2020年以降、デジタル教材の作成を開始。現在では、モーションキャプチャーなどを駆使した、デジタイズされた映像によって、熟練した技能者の技をいろんな角度から再現することが可能になった。


また、新人とベテランの動きや視線の違いなども比較することができるので、名工の熟練した技能を効率よく学ぶことができるシステムとして注目を集めている。文字に頼らない技能伝承のシステムである「建トレ」は、人材育成・人材不足解消に活用できるプロダクトとして期待される。


測量に革命を起こす「OPTiM Geo Scan」


トリを飾ったのは、株式会社OPTiMが松尾建設株式会社と共同開発した「OPTiM Geo Scan」。スマホやタブレット(iPad Pro /iPhone 13 Pro /iPhone 13 Pro Max/iPhone 12 Pro /iPhone 12 Pro Max )を用い、誰でも簡単に3次元点群データを取れる「OPTiM Geo Scan」は、測量に革命を起こすプロダクトとして、2021年5月の発売以来、土木・建設業関係者の話題を集めている。


なにより注目すべきは、「誰でも簡単に高精度3次元測量ができる」という、その汎用性の高さ。極端に言えば、測量の素人でもスマホあるいはタブレットを持って歩くだけで測量できてしまうのだ。しかも手元で瞬時に、3次元モデル化も可能。

(株式会社オプティム  ビジネス統括本部 法人セールス部 リーダー 庭野 大氏/講演後、OPTiM Geo Scanに興味をもった来場者に解説)


測量漏れで現場に戻る、という手間も減り、測量現場の生産性は格段に上がる。ITC施工の普及拡大を促進する、まさに革命的な新技術と言っていいだろう。



なお、島根県建設技術セミナー2021では、会場内に製品を展示したブースも設置。講演終了後、参加者たちはブースで実機に触れながら最新プロダクトの可能性を体感した。


「OPTiM Geo Scan」のブースを訪れたある参加者は、「施工管理・進捗管理にも大いに役立ちそう。出来形納品も効率よくできそうです」。また別の女性参加者は、「スマホなど小さなデバイスでどこでも持っていけるので、複雑な構造物の寸法測定も楽になりそうです。歩きながらリアルタイムに点群データを取れるのは画期的」と語っていた。





WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。
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