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デジコン編集部 2025.7.15

オービタルネットが宇宙ビジネス展示会「SPEXA」に出展。衛星画像8倍超解像化とAI解析をWebサービスで提供

オービタルネット(名古屋市中区)は7月30日から8月1日まで東京ビッグサイトで開催される宇宙ビジネス展示会「SPEXA」に出展する。

衛星画像の超解像化、自動図化、単眼深度推定技術を「AI as a Service」として提供し、Webブラウザからの即時解析サービスをデモ展示する。

Sentinel-2からWorldViewまで対応、1枚画像から3次元モデル生成も実現


同社の出展ブースでは、Sentinel-2、GRUS、Capella(SAR)、WorldView2・3など様々な解像度の衛星画像に対応した解析技術を紹介する。

主要技術として8倍までの「超・超解像」、「SARのカラー再現」、「自動図化」、「単眼深度推定による3次元データ化」などの衛星画像解析事例を展示する。


これらの技術をWebブラウザを介して提供する「AI as a Service」のデモ展示により、衛星画像から即時解析結果が得られるWebサービスを体験できる。

自動図化技術では、衛星画像を2倍から8倍に解像化した後、建物の境界判別(セグメンテーション)を行い、建物の形状をピクセル単位で抽出する。




さらにベクトル正規化により形状をシンプルに整形し、ポリゴンデータとして出力する機能を備えている。

Sentinel-2(10メートル解像度)の例では、一般住宅の形状は通常再現できないが、8倍の超解像化と自動図化技術により総描建物として再現可能になった。

単眼深度推定技術では、空中写真や衛星画像から3次元モデル(DSM)を生成する際に、従来必要だったステレオ画像からのSfM/MVS計測に代わり、1枚の単画像から撮影主点からの距離を推定する。




衛星画像では対象物が鮮明でないため実現が困難だったが、同社では衛星画像の超解像・超超解像によって画像を極限まで鮮明化し、建物単位での単眼深度推定を可能にした。

小範囲で推定した深度画像を接合・整合することで広域での単眼深度推定を実現しており、500メートル四方の領域から3次元モデルを生成し、屋根の形状(寄棟、切妻、陸屋根)も再現できる技術を展示する。




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デジコン編集部

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