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デジコン編集部 2025.7.10

東洋建設、ルーマニアで自航式ケーブル敷設船の進水式実施。2026年6月末引渡し予定の国内最大級船

東洋建設は6月27日、Vard Group ASと建造契約を締結している自航式ケーブル敷設船の進水式をルーマニアのVard社造船所で執り行った。

本船は本格的な艤装工程へと進み、2026年6月末の引渡しに向けて順調に進捗している。

浅海域から大水深まで対応し洋上風力・CCS・海洋エネルギー開発の多目的工事船として活用


進水式には東洋建設およびVardグループ、在ルーマニア日本大使館、日本海事協会(ClassNK)、JETROブカレスト事務所の多くの関係者が出席した。

在ルーマニア日本大使館の谷口涼専門調査員は、短期間での建造を実現したVard社の高い造船技術に謝意を示すとともに、本船が今後、日本におけるカーボンニュートラル実現に大きな役割を果たすことへの期待を述べた。


本船は今後、2025年9月末までにルーマニアで一次艤装を終えた後、ノルウェーに回航し、二次艤装および総合試運転を行う予定である。

2026年完成予定の国内最大級自航式ケーブル敷設船は、日本国内の自然条件および施工条件に適合するために最適な船体設計を行っている。

水深の浅い海域から浮体式洋上風力発電や直流送電事業を対象とする大水深海域までの広い海域において、高い稼働率での施工が可能な仕様となっている。

高性能クレーンと広いデッキ面積によって、着床式基礎工事、浮体式洋上風力係留工事の他、二酸化炭素回収・貯留(CCS)事業、海洋エネルギー・資源開発事業といったGX推進に必要とされる事業の海洋工事等、多目的な分野にも適合することができる。




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