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デジコン編集部 2025.7.23

ケルヒャー ジャパン、河川堤防で温水除草システム実証実験。宮城県大崎市で全国初の導入

ケルヒャー ジャパンは国土交通省北上川下流河川事務所と協力し、2025年7月8日に宮城県大崎市の河川堤防で「温水除草システム」を活用した除草の実証実験を開始した。

河川堤防での温水除草導入は全国でも初の試みとなる。

100℃近い高温水で雑草根部のタンパク質変性、薬剤不使用で環境負荷低減


今回の実証実験は大崎市古川下谷地の江合川土手で行われている。温水除草システムは100℃近い高温水を雑草の根に直接散布し、根のタンパク質を変性させることで枯死させる環境配慮型の除草技術である。

薬品や除草剤、農薬を使用しないため、人体や農作物、家畜に与える影響もなく、安全で環境に優しい除草作業を実現する。

ケルヒャーは除草に最適な温度を維持する機能がある温水高圧洗浄機に専用ノズルと組み合わせることで温水除草システムを開発した。




北上川下流河川事務所管内では大雨シーズンに備え、堤防の異常を早期に発見できるよう草刈りなどの除草作業を実施している。

しかし従来の草刈り作業は人手と時間を要し、刈り取った雑草の処分などに伴う環境負荷も課題となっていた。

また除草剤の使用は河川や生態系への影響が懸念されており、環境に優しい堤防管理へのニーズが高まっている。

こうした背景から薬剤を使わず環境負荷を大幅に低減できる新たな除草手法として、北上川下流河川事務所はケルヒャーの温水除草システムに注目した。

その効果を確かめる実証実験が今回行われることとなった。






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