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デジコン編集部 2025.7.25

コルク社、GNSSモデル連携技術で特許取得。BIM/CIMクラウド「KOLC+」でノーコード導入実現

コルクはBIM/CIMクラウド「KOLC+(コルクプラス)」において、リアルタイムデジタルツインをノーコードで現場導入できる「GNSSモデル連携」に関連する特許を取得した。

特許番号は特許第7693252号で、2025年6月9日に登録、同月17日に発行された。

GNSS位置情報と3Dモデルをタブレット操作で連動、従来の個別プログラム修正が不要に


本技術はGNSS(全球測位衛星システム)や測量機器で取得した位置情報と、デジタルツイン空間上の3Dモデルをノーコード(ユーザー操作)で紐づけ、3Dモデルの姿勢を制御(移動・回転)する仕組みとなっている。

従来GNSSなどの位置情報とデジタルツイン上の特定の3Dモデル(重機や橋桁など)を連動させるには、導入現場ごとに個別にプログラムを修正する必要があった。

例えばGNSS端末の取付位置が現場条件や日程によって変わることもあり、その都度エンジニアがコードを修正する必要があるため、リアルタイムデジタルツインを導入するには相応のコストがかかるとともに、横展開しにくいという課題があった。

本技術を導入することで、エンジニアを介さずに現場のタブレット端末だけで3Dモデル連動を管理できるようになる。


低コストでスケーラブルな運用環境を実現する上で、本技術は非常に重要な要素となる。

KOLC+のGNSSモデル連携では、高精度測位サービス(RTK-GNSS)の経度緯度だけでなく、自動追尾トータルステーションなどの公共座標(平面直角座標)も連携可能な仕組みにすることで、ミリメートル精度でのモデル連動も可能になった。

KOLC+のデジタルツイン上にプロットされた座標点をつかんで、対象モデルの取付位置にドラッグ&ドロップするだけで両者を関連付けてモデルを連動できる。


1つのモデルに2つの座標点を紐づければ、モデルの回転も制御できる。

KOLC+はBIM/CIMモデルや点群をクラウド上で統合・共有・活用できるBIM/CIMクラウドで、国土交通省などの情報共有システム(ASP)としても利用でき、利用社数は500社以上になっている。

国土交通省の「建築BIM加速化事業」での補助対象ソフトウェアにも認定されている。





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