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デジコン編集部 2023.3.17

東大発AIスタートアップ「燈」、ChatGPT等を建設業に特化させた「AKARI Construction LLM」の提供を開始

東京大学発AIスタートアップ企業の燈が、ChatGPT等の大規模言語モデルを、建設業のデータに特化させた「AKARI Construction LLM」の提供を2023年3月16日に開始した。

これまで集積した設計図書やBIM等の建設データを用いたアルゴリズム・AIの技術を、さらに活用する目的で今回のソリューションが生まれた。

燈は、建設業が抱える「時間外労働」「人材不足」「資材高騰」などの課題にアプローチする過程で、建設業固有のデータを理解したAI・アルゴリズムを構築してきた。

昨今のChatGPTをはじめとするLLM(大規模言語モデル)は、一般常識やWebデータを背景に応答することは得意な一方、それ単体だと専門知識を扱うのは得意ではなかった。

しかし、燈の技術を結び付けることで建設業の各会社に特化させ、業務レベルで活用することが可能となる。

そのため、「より早く建設業の方々に燈の技術を使っていただきたい、AIの技術発展の恩恵を受けてもらいたいとの想いから今回のリリースに至った」という。

従来は各種建設会社に眠る測量データ、設計図書、BIMデータ、仕様書をはじめ、議事録や大量の紙、PDFのデータ活用ができていなかった。燈ではこれまでに、大成建設との設計図書のデータ化や東洋建設とのBIMモデルの情報分析技術などをゼネコンの協力を得て開発してきた。

「AKARI Construction LLM」は、ChatGPTなどのLLMに、燈の有する建設特化のデータ認識技術を組み合わせることで、建設業務プロセスのさまざまな効率化を実現。

AKARI Construction LLM 活用例


  • 過去の標準/特記仕様書や議事録から知りたい事例を聞くとエビデンス付きでの参照
  • 2階の床仕上げ材について値段を聞けば、仕上げ表からの拾いやGoogleで調べた仕上げ材単価をもとに計算
  • 燈技術で設計図書やBIMモデルの属性情報を符号化することで、チャット形式で必要な情報の検索

今後は、すでに協業しているユーザーには提案を開始していおり、パッケージとしては燈の建設業DXで培ったノウハウを背景に、どのようなデータを活用すべきか、どうデータをAIに与えるかといった部分から、各社の要望に応じてサポートしていく。




参考・画像元:燈プレスリリース
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デジコン編集部

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