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デジコン編集部 2026.7.6

山岳トンネル覆工作業を専門外の技能労働者で完遂。大林組が「OTISM/LINING」の技術を集約し舞鶴若狭道の三国岳トンネル工事に実装

CONTENTS
  1. 防水シート・セントルセット・打設・締固め・養生を機械化。熟練技能に頼らず高品質施工を実現
  2. 慢性化する技能労働者不足に統合システムで対応。今後は施工管理者の省力化・生産性向上へ
大林組は、山岳トンネル建設における覆工作業の省人化と品質向上を実現する統合システム「OTISM/LINING」の構成技術を集約し、舞鶴若狭自動車道三国岳トンネル(京都府舞鶴〜福井県大飯郡高浜町)工事の建設現場に実装した。

技能労働者の熟練度に依存しない省人化施工を目指し、覆工作業の一連の工程をトンネル専門外の技能労働者で実施することに成功した。

防水シート・セントルセット・打設・締固め・養生を機械化。熟練技能に頼らず高品質施工を実現


覆工作業の3つの工程それぞれに対応する要素技術を集約した。

防水工では「長尺スラックシート®システム」を導入し、シートの押し当て(展張作業)と適度なたるみの確保という熟練技能に依存していた作業を機械化。
狭い空間での人力作業と熟練技能への依存を同時に解消し、技量に左右されない高品質な施工を実現した。

覆工コンクリート施工では、セントル据え付けからコンクリートの打設・締固めまでを自動化する「覆工自動化セントル」を導入した。


「セントル全自動セットシステム」と自動打設締固めシステム「ROBOライニング™」を搭載し、2025年度土木学会賞技術開発賞を受賞した技術だ。

養生工程では覆工コンクリート養生システム「モイストキュア®」を導入し、養生シートで密閉空間を作った上で加湿器により高湿度を維持することで急激な乾燥や温度低下を防ぎ、ひび割れの発生を抑制した。


慢性化する技能労働者不足に統合システムで対応。今後は施工管理者の省力化・生産性向上へ


トンネル工事は工期が長く難易度の高い作業が求められるため、専門技能労働者の確保が年々困難になっている。

今回の実装成果は、これまで個別に開発してきた要素技術を「一つの現場で統合的に使い切る」ことでトンネル専門外の技能労働者による覆工作業を可能にした点にある。

大林組は今後、覆工作業に加えて施工管理者の省力化・生産性向上の技術開発を継続し、OTISMの開発・実装を通じて建設業の生産性向上と安全・安心なインフラ整備に貢献する方針だ。







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