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デジコン編集部 2025.7.25

東京計器とメトロウェザーが資本業務提携。防衛向けドップラー・ライダー開発・生産体制加速

東京計器とメトロウェザーは、防衛向けドップラー・ライダーの開発・量産化を加速させるために、東京計器のメトロウェザーへの出資および業務提携を行った。

メトロウェザーが有するドップラー・ライダー技術と東京計器の防衛装備品開発・製造実績を組み合わせ、安全保障分野への貢献を目指す。

赤外線レーザーで高精度風況観測、小型無人機探知技術も開発中


メトロウェザーは赤外線レーザーを用いてリアルタイムに高精度広範囲の風況観測を行うドップラー・ライダーの開発・製造を行っている。

長年培ってきたリモートセンシング技術と独自の信号解析技術により高精度広範囲の風況観測を実現しており、これまでにドローン運行のための風況観測や海上を航行する船舶に搭載した風況観測を実証している。

今後この観測したデータを活用するUX/UIをニーズに合わせて開発し、防衛から民間の幅広い分野において統合したソリューション提供を目指している。

さらに現在、ドップラー・ライダーの技術を活用した物体検知の開発にも着手し、レーダーで捕捉できないドローン等小型無人機の探知への活用に向けた取り組みを進めている。

東京計器は航空機搭載品、艦艇搭載品を中心とした多くの防衛装備品の開発・製造実績を持ち、メトロウェザーが有するドップラー・ライダーを防衛装備品にする生産技術、販売体制を有している。


ドップラー・ライダーによる風況観測、物体検知は我が国の安全保障に貢献可能な技術であり、東京計器はメトロウェザーとともに開発、量産体制の構築を推進していく方針である。

この資本業務提携により、従来のレーダーでは探知困難な小型無人機への対処能力向上や、精密な風況観測による防衛作戦の効率化が期待される。




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デジコン編集部

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