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デジコン編集部 2025.7.1

エアロセンス、国内初の法面吹付用大型有線給電ドローンと吹付工法を開発。重機不要で植生基材吹付を実現

東興ジオテックとエアロセンスが法面吹付用の大型有線給電ドローンと吹付工法を共同開発したと発表した。

有線給電により長時間の施工が可能で、これまで作業員が行っていた法面での吹付作業をドローンが担うことにより法面施工の安全性向上と労働力不足の解消を図る。

有線給電で長時間施工可能、クレーンや重機不要で垂直高80m以上の現場から災害復旧工事まで施工範囲拡大


エアロセンスが有する有線ドローンの技術を生かして開発した法面吹付用の大型ドローンによる植生基材吹付工法は「グリーンインパルス」と名付けられた。


大型ドローンでありながら有線給電により長時間の施工が可能となっている。

ドローンで法面への吹付を行う際、クレーンやバックホウ(ショベルカー)などの重機を利用することなく、かつ高所でも施工が可能となるため、法面から山腹崩壊地をはじめとする災害復旧工事まで施工範囲が大幅に広がる。


ドローンによる種子や肥料などを混合した人工土壌を吹き付ける植生基材吹付工法はこれまでに例がなく、国内初の技術となる。


従来の法面への吹付施工は作業員がロープにぶら下がりノズルを持って施工する人力施工が主流で、重労働かつ高所作業で危険を伴うことに加え、作業員の平均年齢が高く後継者不足も喫緊の課題となっている。

法面事業で国内3位のシェアを有する東興ジオテックでは、グリーンインパルスを運用することでこれらの課題解決と、作業の大幅な効率化と省人化および安全性を向上させて施工現場のオートメーション化を図る。


今後は山腹崩壊地をはじめとする、これまで機械施工が困難だった現場の完全無人施工を実現させるために、吹付厚さのリアルタイム計測技術の充実と機体の改良による完全自動航行(施工)技術を検討していく。

将来的にはこのドローン技術をモルタルの吹付施工などに活用していくことも視野に入れている。




参考・画像元:東興ジオテック・エアロセンスプレスリリースより

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デジコン編集部

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