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デジコン編集部 2025.8.8

カナモト、大型産業用ドローンレンタル事業を開始。日本初の高額機体特化型サービス

建設機械レンタル大手のカナモトと3社は連携して、農林水産業と物流サービス向けの大型産業用ドローンのレンタル事業を8月から順次開始すると発表した。

高額な大型産業用ドローンに特化したレンタル事業は日本初の取り組みで、事業者向けのBtoB・BtoC市場への新たなアプローチとして注目される。

福島県産マルチコプターとALTAXをラインアップ、オペレーション付きレンタルも提供


今回の事業は、カナモトを中核として、eロボティクス、eロボティクス広島、WorldLink & Companyの4社が各社独自の強みを活かして展開する。

レンタル対象のドローンは、国内で多くの使用実績を有する最新型の福島県産大型産業用マルチコプターや、ALTAXなどの海外製機体をラインアップしている。


サービス形態としては、機体のみのレンタルに加えて、オペレーション付きレンタルも提供することで、操縦技術を持たない事業者でも大型産業用ドローンを活用できる環境を整備している。

従来から小型汎用ドローンのレンタルを行っている事業者は存在していたが、ドローンの性能進化が著しく、高額な大型産業用ドローンに特化したレンタル事業は業界初の試みとなる。

農林業分野では、農薬散布や作物の生育状況監視、森林管理などでの活用が期待されており、物流業界では配送や在庫管理、インフラ点検などでの需要拡大が見込まれている。

カナモトは建設機械レンタル事業で培ったノウハウと全国展開している営業拠点網を活用し、大型産業用ドローンのメンテナンスや配送体制の構築を進める。

eロボティクスとeロボティクス広島は、ドローンの技術開発と運用支援、WorldLink & Companyは事業戦略と市場開拓を担当する役割分担となっている。

今後のレンタル事業展開については、日本国内での事業拡大に加えて、東アジアの低空経済においても大型産業用ドローンの裾野を広げることを目指している。

さらに気象・防災・航空・海運などの多様な分野において、陸・海・空で活用できるロボットのレンタル事業も視野に入れた展開を計画している。






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