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デジコン編集部 2025.12.31

Synspective、防衛省の「衛星コンステレーション整備・運営事業」を落札。インフラ監視技術の高度化へ

CONTENTS
  1. 建設・土木分野への波及効果
    1. 事業概要
Synspective(シンスペクティブ)は、三菱電機、スカパーJSAT、三井物産、QPS研究所、アクセルスペース、三井物産エアロスペースとの共同で、防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」を落札したと発表した。

本事業は、地球低軌道に多数の小型衛星を配置し、高頻度かつ広範囲な画像情報の取得を目指すPFI(民間資金等活用事業)である。

建設・土木分野への波及効果


Synspectiveが提供するSAR(合成開口レーダー)衛星データは、天候や昼夜を問わず地表面の状況を観測できるため、既に建設業界において以下の用途で活用が進んでいる。

今回の事業による衛星コンステレーション(衛星群)の拡充は、これらの建設DX関連技術のさらなる高度化に寄与すると期待される。

  • 広域インフラモニタリング: 道路、橋梁、ダムなどの変状をミリ単位で解析し、予防保全に活用。
  • 地盤変動解析: 工事現場周辺や盛土造成地の地盤沈下・隆起を継続的に監視。
  • 災害時の状況把握: 土砂崩れや浸水状況を迅速に把握し、復旧計画の策定を支援。

事業概要


  • 発注者: 防衛省
  • 事業期間: 契約締結日から2031年3月31日まで(約5年間)
  • 主な業務: 画像データの取得、専用地上施設の運用など
  • 参画企業: 三菱電機、スカパーJSAT、三井物産、Synspective、QPS研究所など計7社




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デジコン編集部

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