大林組は11月26日、山岳トンネルの掘削作業における安全性向上と省人化を目的とした統合システム「OTISM/TUNNELING(オーティズム/トンネリング)」を、国道20号新笹子トンネルの工事現場に実装したと発表した。
危険を伴う掘削面(切羽)直下への立ち入りを不要にすることで安全性を確保するとともに、従来の手法と比較して20%の省人化を実現している。
山岳トンネル工事では、岩石の落下などの災害リスクや、就労人口の減少に伴う熟練技能者不足が深刻な課題となっている。
国土交通省が掲げる「i-Construction 2.0」においても、建設現場のオートメーション化による生産性向上が求められている中、大林組はこれらの課題解決に向けた技術開発を進めてきた。

今回実装された「OTISM/TUNNELING」は、穿孔、装薬、吹付けコンクリート、支保工建込み、ロックボルト打設といった掘削作業の主要工程を遠隔化・自動化するシステムである。
具体的には、油圧削岩機「フルオートコンピュータージャンボ」と「ブラストスキルAI」を連携させ、地山の状況に応じた最適な発破パターンを自動作成し、穿孔作業を自動化した。
また、コンクリート吹付け作業には無遅延カメラを搭載した「出来形・監視UGV」を活用し、遠隔地からの操作を可能にしている。

さらに、支保工の設置には遠隔建込み技術「クイックテレクター」、ロックボルトの打設には専用機「ロボルタス」を導入することで、切羽直下に人が立ち入ることなく作業を完了させる体制を構築した。
これにより、肌落ち災害などの人的被害リスクを排除しただけでなく、熟練技能者の経験や勘に依存しない施工が可能となり、経験の浅い作業員でも一定の生産性を維持できることが確認された。
危険を伴う掘削面(切羽)直下への立ち入りを不要にすることで安全性を確保するとともに、従来の手法と比較して20%の省人化を実現している。
切羽直下への立ち入りを不要にし、熟練度によらない施工を実現
山岳トンネル工事では、岩石の落下などの災害リスクや、就労人口の減少に伴う熟練技能者不足が深刻な課題となっている。
国土交通省が掲げる「i-Construction 2.0」においても、建設現場のオートメーション化による生産性向上が求められている中、大林組はこれらの課題解決に向けた技術開発を進めてきた。

今回実装された「OTISM/TUNNELING」は、穿孔、装薬、吹付けコンクリート、支保工建込み、ロックボルト打設といった掘削作業の主要工程を遠隔化・自動化するシステムである。
具体的には、油圧削岩機「フルオートコンピュータージャンボ」と「ブラストスキルAI」を連携させ、地山の状況に応じた最適な発破パターンを自動作成し、穿孔作業を自動化した。
また、コンクリート吹付け作業には無遅延カメラを搭載した「出来形・監視UGV」を活用し、遠隔地からの操作を可能にしている。

さらに、支保工の設置には遠隔建込み技術「クイックテレクター」、ロックボルトの打設には専用機「ロボルタス」を導入することで、切羽直下に人が立ち入ることなく作業を完了させる体制を構築した。
これにより、肌落ち災害などの人的被害リスクを排除しただけでなく、熟練技能者の経験や勘に依存しない施工が可能となり、経験の浅い作業員でも一定の生産性を維持できることが確認された。
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