東京電力ホールディングスは、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器(PCV)内部の気中調査に向けた「インストール装置」の走行試験結果と進捗状況を発表した。
使用可能な貫通部(X-53ペネトレーション)が小径である3号機において、超小型のマイクロドローンを活用した内部状況の把握を目指す上で、課題となっていた装置の前進不可事象を解消する重要なステップとなる。
3号機では、2025年7月に燃料デブリ取り出しに向けた設計検討が公表され、現在PCV内部の情報収集が進められている。

しかし、ドローンを内部へ送り込むための「インストール装置」がPCV内へ前進できなくなる事象が発生していた。
その要因を究明するため、構外の設備にて「インストール配管模擬体」を用いた走行試験が実施された。
2025年12月の状態確認で判明した隔離弁接続管とペネトレーションの「芯ずれ」を模擬して本番機とほぼ同仕様の装置を走行させた結果、接続管の段差部分で引っ掛かりが生じていることが確認された。
この課題を克服するため、装置に複数の改良が加えられた。

装置中部のタイヤを改良するとともに、5つのタイヤをアーチ状に配置することで、段差をなだらかに乗り越えられるよう構造を見直した。
さらに、グリップ力を高めるためのクローラー接地面の改良や、グローブボックスから押し棒でインストールを補助する手順の追加も行われた。
これらの改良を施した模擬体を用いて再度試験を行った結果、実際のインストール配管環境においても前進・後進ともに走行可能であることが確認された。
東京電力は今回の知見を活かし、極めて難易度の高い福島第一原発の内部調査と廃炉作業を推し進めていく構えだ。
使用可能な貫通部(X-53ペネトレーション)が小径である3号機において、超小型のマイクロドローンを活用した内部状況の把握を目指す上で、課題となっていた装置の前進不可事象を解消する重要なステップとなる。
芯ずれによる「段差での引っ掛かり」を模擬環境で特定
3号機では、2025年7月に燃料デブリ取り出しに向けた設計検討が公表され、現在PCV内部の情報収集が進められている。

しかし、ドローンを内部へ送り込むための「インストール装置」がPCV内へ前進できなくなる事象が発生していた。
その要因を究明するため、構外の設備にて「インストール配管模擬体」を用いた走行試験が実施された。
2025年12月の状態確認で判明した隔離弁接続管とペネトレーションの「芯ずれ」を模擬して本番機とほぼ同仕様の装置を走行させた結果、接続管の段差部分で引っ掛かりが生じていることが確認された。
タイヤのアーチ状配置とクローラー改良で段差を克服
この課題を克服するため、装置に複数の改良が加えられた。

装置中部のタイヤを改良するとともに、5つのタイヤをアーチ状に配置することで、段差をなだらかに乗り越えられるよう構造を見直した。
さらに、グリップ力を高めるためのクローラー接地面の改良や、グローブボックスから押し棒でインストールを補助する手順の追加も行われた。
これらの改良を施した模擬体を用いて再度試験を行った結果、実際のインストール配管環境においても前進・後進ともに走行可能であることが確認された。
東京電力は今回の知見を活かし、極めて難易度の高い福島第一原発の内部調査と廃炉作業を推し進めていく構えだ。
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