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デジコン編集部 2023.7.14

NTT西日本、建設現場の鉄筋結束作業の約8割、ロボットの遠隔操作で置き換え成功

NTT西日本、建ロボテックは、建設現場の労働力不足の解決をめざし、2022年9月から建設ロボットの遠隔操作・オペレーション支援環境構築に向けた実証実験を行った。

実証には、すでに現場導入が進んでいる鉄筋結束ロボット『トモロボ』を利用し、現状の現場作業の課題を解決するべく、①遠隔操作による現場技術者の負荷低減、②簡単なGUI(アイコンやボタンで直感的にコンピューターに指令を出せるようにしたユーザーインターフェース)により、誰でも業務ができる環境構をめざし、『トモロボ』に遠隔操作システムを機追加する開発をすすめた。

また今回の実証実験は、NTT西日本の旧本社ビル跡地の建て替え現場にて実施し、操作の実用性や現場評価について検証を行った。


実施内容


①「どこでも」操作できる遠隔操作システムの開発
  • ロボットに搭載されたカメラ映像を見ながら、ロボットを遠隔操作・制御
  • ロボットの稼働に関するステータス情報(例:作業量(結束数)、移動履歴、バッテリー残量)をクラウドにアップロードし、遠隔操作者が現場技術者と同等に状況把握



②「誰でも」操作できる簡単な操作画面(GUI)の開発
  • トモロボに設置した合計6カ所のカメラによる現場状況の把握
  • 進行方向の決定や発進等の基本指示を出した後は、ロボット自体が自走する簡易な操作性



このテスト環境での実証実験を踏まえて、今回、実際の建設現場において、建設未経験者によるロボット遠隔操作で、現場技術者の鉄筋結束作業の約8割をロボットに置き換えることに成功した。実際の建設現場でのロボットによる鉄筋結束作業は日本初となる。





参考・画像元:NTT西日本プレスリリース
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デジコン編集部

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