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デジコン編集部 2023.4.6

BIM/CIM共有クラウド「KOLC+」、「デジタルツイン写真管理」の提供開始。360°写真や動画にも対応

株式会社コルクが開発・提供するBIM/CIM共有クラウド「KOLC+(コルクプラス)」が、BIM/CIMモデル、点群、3D地図で構築したデジタルツイン上での写真・動画管理に対応した。

写真のExif情報からの自動プロットや、標高の自動セット、直感的な位置編集ツールなどを実装したことで、BIM/CIMモデルを活用した直感的なファイル管理を実現している。

通常、BIM/CIMモデルや点群データに使われる座標系と、写真のExif情報に付与される座標系は異なり、それぞれを統合して同じ空間にマッピングするには、座標変換などの手間がかかっていた。

さらに、カメラによってはGPSの緯度経度のみをExifに付与し、標高は付与しない端末もあるため、3次元での写真管理は非常に手間がかかる作業となっていた。

そこで、KOLC+では、以下3つの機能を実装し、デジタルツイン上での写真管理を圧倒的に簡単に実施できる仕組みを実現した。

  1. 経度緯度をBIM/CIMモデルの座標系に自動変換
  2. 標高の自動セット
  3. 3Dビューア上での直感的な位置編集(iPad/Apple Penceil 対応)

デジタルツイン写真管理の活用フロー


KOLC+の「統合アプリ」を使って構築したデジタルツイン(BIM/CIMモデル、点群、3D地図を統合)に、写真や動画が入ったフォルダを連携するだけで、そのフォルダ内からファイル情報を取得して自動的に3D空間にプロットする。

例えば、現場にて iPhone や iPad でGPSを有効にした状態で写真を撮影して、KOLC+のフォルダにアップロードした場合は、即座にデジタルツイン上にサムネイル画像と位置を反映。


もし標高が付与されていない場合は、自動的にモデル上面にプロットされる。仮にRICOH THETA で撮影した360°写真や動画であれば、360°ビューアでプレビューも可能だ。

さらに、位置情報が付与されていないPDFやExcelなどの場合は、KOLC+の「2Dマップ」で簡単に経度緯度を付与できるため、これらもデジタルツイン上でファイル管理を行うことができる。

構造物の指摘箇所にプロット


​構造物の指摘箇所(例:コンクリートのクラック箇所など)に写真を配置しているイメージ。メモも追記して表示可能。

広域での立体的なファイル管理


国土地理院の3D地図を統合すれば、広域の現場でも簡単に立体的なファイル管理が可能に。

フォルダはバルーン表示に対応


フォルダも簡単にプロットでき、バルーン表示で内容を参照できる。

2Dマップと連携可能


位置情報は経度緯度で保存されるため、2Dマップ上でも位置を確認・編集可能。
データ提供:株式会社富士ピー・エス様/芝本産業株式会社様/国土地理院国土交通省 四国地方整備局 波川高架橋工事※ 掲載写真は本工事とは関係ありません

デジタルツイン写真管理の「特長」


  • 写真(Exifあり)をフォルダにアップロードするだけで、デジタルツイン上で閲覧・編集可能
  • 標高なしの写真でもモデル上面に自動プロット
  • 写真の位置はドラッグ操作で直感的に編集可能(iPad/Apple Penceil 対応)
  • 経度緯度はミリメートル精度で保存
  • 360°写真や動画のプレビューに対応
  • メモの追記も可能
  • 位置情報を持たないファイル(PDF/Excel/フォルダ等)もプロット可能
  • CSVエクスポート(ファイルの大座標、経度緯度、標高、メモなど)に対応
  • 連携するフォルダは複数可。工種や工区で自由にレイヤー分けできます。
  • 2Dマップとも連携可能




参考・画像元:コルクプレスリリース
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デジコン編集部

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