ニュース
デジコン編集部 2023.2.13

西松建設、建機の「遠隔運転練習システム」をVR空間に構築

西松建設は、株式会社ネクステラスと共同で、建設機械の遠隔運転の操作練習が行える仮想現実(VR)コンテンツを製作した。

これにより、山岳トンネルにおける無人化施工を早期に実現させる狙いだ。

山岳トンネルの無人化施工に向けて、遠隔無線操作技術の習得促進を加速


建機の遠隔運転には、操作器を操作しても直ぐに建設機械が反応しない、モニター画面では視野が限られるなどの、独特の運転感覚がつきまとう。

遠隔運転の技術習得をするためには、ふだんからその感覚に慣れておく必要があるが、その練習環境が不足しているという課題があった。

そこで西松建設では、遠隔運転席、建設機械、練習場所のすべてを、仮想空間(VR)で練習できるシステムをネクステラス社と共同で制作した。



今回、製作された遠隔運転練習システムは、遠隔運転席までも仮想現実としたことが大きな特徴だ。

仮想現実の遠隔運転席から別の仮想現実の建械を遠隔運転する、すなわち二つの仮想現実空間を連携動作するシステムとすることで、これを実現した。




今回の製作で、遠隔運転席や遠隔操縦に対応した建機が用意できる以前の段階から、本番の施工環境を模した遠隔運転の練習が可能となった。

加えて、仮想現実では建機を写すカメラアングルを簡単に変更できるため、運転練習のほかにも、本番のカメラ取付けシミュレータとしても活用でき、遠隔運転による工事施工を進める手助けにもなる。


参考・画像元:西松建設プレスリリース
印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。