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第1回「中部DX大賞」受賞者決定!大成建設の現場管理システム「T-iDigital Field」がグランプリ!
「中部DX大賞」とは?
中部地方整備局では、建設 ICT をはじめ様々な分野で、データとデジタル技術を活用し、インフラ分野の DXを推進している。
このほど、民間・行政といったカテゴリに縛られることなく、優れた取組みを表彰し、広く紹介することで技術開発の促進や DX の普及を加速することを目的とし、中部地整が主催のもと「中部DX大賞」が創設された。
昨年秋から募集を開始したところ38件の取組みの応募があり、今回、第1回「中部 DX 大賞」として「1件の大賞」と「11件の奨励賞」が決定した。
中部DX大賞 グランプリ
事業者名:大成建設株式会社
取組み: 【 T-iDigital Field 】 現場管理システム
T-iDigital Fieldは、CPS(Cyber-Physical Systems) の概念に基づき、施工中に得られる膨大な各種映像やセンサによるデジタルデータなどを仮想空間上に集積・統合して、デジタルツインを形成するなど高付加価値な情報として工事関係者間へフィードバックするとともに、蓄積したデータをAIや多変量分析などにより、最適な解決策を導き出すことで、現場管理の支援、生産性の向上を目的として技術開発を進めている統合プラットフォーム。
この技術の適用により、工事関係者は現場管理の煩雑さから解放されるとともに、建設作業の遠隔操作や自動化が効果的に機能することでさらなる施工効率や安全性の向上などの新たな付加価値が創出され、これまでの建設業における常識の著しい変革につながることが期待される。(参考:大成建設プレスリリースより)
中部DX大賞 奨励賞(11件)
静岡県主催の技術・企業のマッチングイベントが奨励賞に
奨励賞の中でも特に注目なのが、自治体で唯一選出された「静岡県」の取組みだ。「新技術交流イベント in Shiauoka 2021」と題し、建設現場が抱えるニーズと企業等が保有するシーズとのマッチングを図り、課題の解決や生産性の向上に繋げていくことを目的にイベントを開催。
5年目となる2021年度は、50の企業・団体から70の技術が出展され、ブース展示、出展技術のショートプレゼンテーション、講演等が行われた。約550名が来場し、新技術への理解を深めるとともに、有意義な情報交換が行われた。また今回は、新型コロナウイルス感染防止を考慮し、イベント参加者を建設関係者に限定して開催。会場の模様はYouTubeでもライブ配信された。
静岡県袋井市に拠点を置く中小事業者「内田建設」も受賞
静岡県袋井市にて早くからi-Constructionを推進する「内田建設」の『現場の「超小規模ICT活用」と「現場の見える化」への取組み』も奨励賞に選ばれた。
デジコンでは以前、内田建設のi-Constructionの取組みについて、取材を行なっている。「ICT導入が思うように進まない……」「どうしたらICTを導入できるだろうか」。そんな悩みを抱えている中小規模の建設事業者の皆さんにとって、参考になる部分も多いのではないだろうか。ぜひこちらも合わせて、ご覧いただきたい。
インタビュー記事【前編】:
「内田建設(静岡)」に聞いた、中小建設事業者におけるICT化の課題&解決策。【前編】〜 ICTで自社に新しい武器を作ろう 〜
インタビュー記事【後編】:
「内田建設(静岡)」に聞いた、「河道掘削工事」におけるICT活用法とは?【後編】〜 ICTで自社に新しい武器を作ろう 〜
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