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デジコン編集部 2025.4.14

ウェーブレット。超小型振源装置「PASS」で地下5mまでの埋設管を正確に特定する技術を実証

ウェーブレットは2025年3月21日、道路下の地下埋設物を高精度で位置特定できる新技術の実証試験の成功を発表した。

従来手法では困難だった深度2〜5mの埋設物を高精度に検出、工事遅延や事故防止に期待


東京大学辻研究室が開発した超小型振源装置「PASS」を活用したこの技術は、従来の探査手法では難しかった深部の埋設物検出を実現した。

道路下には電気、ガス、水道、下水道などの管路やケーブルが複雑に埋設されており、工事前にこれらの正確な位置を把握することが重要である。

しかし従来の探査技術では地下深部の埋設物の位置特定が困難であったため、実際に掘削してみるまで正確な位置がわからないケースが多く、工期延長や事故の原因となっていた。

今回の実証試験では、小型で軽量な振源装置「PASS」を用いて地下を伝わる振動を独自の手法で解析することにより、地下4mまでの埋設物の位置を特定することに成功した。


ウェーブレット独自の解析技術により、埋設された水道管の大まかな位置を誤差なく推定できることが実証されている。

本技術の応用範囲は広く、地下埋設物の検出だけでなく、地下の継続的なモニタリングや軟弱地盤および地下空洞の検出など、様々な分野での活用が期待される。

特に都市部のインフラ更新が進む中、地下埋設物の正確な把握は工事の安全性と効率性を高めるために不可欠であり、今回の技術は建設現場の課題解決に大きく貢献する可能性がある。




参考・画像元:ウェーブレットプレスリリースより

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デジコン編集部

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