LOVOTデザイナー根津氏とマクロスシリーズの河森監督との「人型重機」共同開発プロジェクト。人型重機、アニメの世界から現実へ

株式会社人機一体が、LOVOTデザイナーの根津孝太氏とマクロスシリーズ監督の河森正治氏との「人型重機」共同開発プロジェクトを本格始動させた。

プロジェクトの核心、「オレンジライン」

人機一体が提唱する「オレンジライン」は、人間と機械の双方向の力の伝達を可視化したものだ。

この概念は、単なるデザイン要素ではなく、機能性と美しさを兼ね備えた構造的特徴として注目されている。

二つの新型人型重機、その特徴と可能性

根津孝太氏がデザインした「零一式人機」は、大出力化と繊細な力制御を両立させた重機だ。


特筆すべきは、胸部に搭載されたサブアームで、これにより複数人分の作業を一機でこなすことが可能となる。

一方、河森正治氏による「一零式人機」は、高所作業に特化した設計が特徴だ。


歌舞伎の隈取を思わせる「異形感」は、その力強さと危険性を表現している。

さらに、河森氏ならではの変形・合体要素も組み込まれており、多機能性を追求している。

産業界への影響と今後の展望

これらの人型重機は、建設現場や災害救助など、様々な分野での活用が期待されている。

特に、JR西日本での実用開始は、この技術の実用性を証明する重要な一歩となった。


人機一体の野村方哉氏は、「未来のエンジニアや操作者が憧れるような人型重機を目指す」と語り、技術と夢の融合を強調した。

（左：根津孝太氏 中：野村方哉 右：河森正治氏 成果発表会 2024 にて）

このプロジェクトは、アニメの世界で描かれてきた未来像を現実のものとし、産業界に新たな可能性をもたらすものとして注目を集めている。