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デジコン編集部 2025.7.16

amuse oneself、軽量グリーンLiDAR「TDOT 7 GREEN LITE」受注販売開始。重量2.7kgで陸地も水部も測量可能

株式会社amuse oneselfは、DOT GREENシリーズの新モデル「TDOT 7 GREEN LITE」の受注販売を7月16日より開始した。

2.7kgの軽量設計で波長532nmのグリーンレーザーを搭載し、従来のLiDARでは困難だった水中の地形測量にも対応する。

視野角120°と可視光カメラ標準装備でカラー点群作成も実現


TDOT 7 GREEN LITEは、フラッグシップモデル「TDOT 7 GREEN」の高性能グリーンレーザーモジュールをそのまま採用し、徹底的に軽量・コンパクト化を図った超軽量グリーンLiDARシステムである。

これまでグリーンLiDAR搭載機では困難だったフットワークの軽さを実現し、より多様な現場への迅速な対応を可能にしている。


DJI社製「Matrice 350 RTK」への搭載・運用にも対応しており、導入の柔軟性が拡大している。

搭載されたグリーンレーザーは水に吸収されにくい性質を持っており、水中への透過性に優れている。

一般的なLiDARが採用する近赤外線レーザーは水に触れた瞬間に吸収されてしまうため、水面下の地形データが欠損してしまう課題があった。


しかしグリーンレーザーの特性により、陸上の測量はもちろん、濡れた地面や水が撒かれた施工現場、河川や浅海域、ボートが入れない狭小水域、さらには水害発生直後の緊急現場においても確実なデータ取得が可能になる。

最大120°の広い視野角を備えており、一度のフライトでより広範囲をスキャンすることが可能である。


これにより測量に必要なフライト回数を大幅に削減でき、作業全体の効率向上に直結する。

急斜面や構造物の側面といった、従来の狭い視野角では接近が必要だったリスクの高い場所でも、十分な距離を保ったまま正確な測量が可能となり、現場の安全性も確保される。


可視光カメラが標準搭載されており、レーザー測量と同時にインターバル撮影を行うことが可能である。

取得した写真から得られたカラー情報を点群データに重ねることで「カラー点群」を作成でき、さらに写真データをもとに位置情報に基づいたオルソ画像の生成にも対応している。

カラーや写真情報を活用することで、測量後の解析や関係者への説明が格段に分かりやすくなり、現場理解の促進や報告資料の精度向上にもつながる。




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デジコン編集部

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