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デジコン編集部 2025.7.14

体調管理ソリューション「GenVital LTE」出荷数1,500台突破。熱中症対策義務化で大手ゼネコンが導入加速

エコモットの連結子会社であるGRIFFY(東京都千代田区)は7月9日、体調管理ソリューション「GenVital LTE」の出荷数が1,500台を突破したと発表した。

2025年6月の改正労働安全衛生規則施行により企業の熱中症対策が罰則付きで義務化されたことを背景に、大手ゼネコンやプラント系企業で導入が進んでいる。

大林組と共同開発のアルゴリズムでリアルタイム体調監視を実現


GenVital LTEは5月1日より提供を開始した製品で、リストバンドにより収集される現場作業員の心拍数と位置情報、建設現場内の暑さ指数から体調管理判定アルゴリズムによる計算を行う。

作業員の体調を4段階の指標で表示するとともに、瞬時に作業管理者と作業員本人に警報アラートを通知することで現場作業員の体調管理をサポートする仕組みである。

大林組と共同開発を行い、2024年に大林組が施工する約60現場、約3,000人の作業員に導入された「GenVital」と同様のアルゴリズムを使用している。

心拍数を計測するリストバンドから専用クラウドサービス「GRIFFY wear.」に直接LTE通信でデータを送ることで、リストバンドを現場作業員が装着するだけで使用可能となる。

リストバンドからは位置情報データも取得できるため、体調不良のリスクを有する作業員の作業場所を容易に特定することができる。

現場内の暑さ指数はウェザーニューズ社から提供されるデータをAPI連携により取得でき、現場での暑さ指数計測を行わなくても製品を利用できる設計となっている。

心拍数の計測間隔は20秒、専用クラウドサービス上の収集データは1分間隔で更新され、管理画面から心拍数や暑さ指数をリアルタイムで確認可能である。

建設業は熱中症による死傷者数が全業種中最多となっており、早急な対策が求められていることも導入加速の背景となっている。

リストバンドにはソニーネットワークコミュニケーションズ製のウェアラブルデバイスを使用している。




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デジコン編集部

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