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デジコン編集部 2025.6.16

福井コンピュータ。3D点群処理システム「TREND-POINT」最新版を2025年秋リリース。3D Gaussian Splatting搭載で業界初

福井コンピュータは、業界初となる3D表示技術を搭載した3D点群処理システム「TREND-POINT」の最新版を2025年秋にリリースする。

国内公共工事用途の国産ソフトウェアで初めて「3D Gaussian Splatting(3Dガウシアンスプラッティング)」による表示対応を実現した。

点群と写真の重畳表示と出来形ヒートマップAR出力で維持管理・デジタルアーカイブに対応


今回リリースする最新版では、3D技術「3D Gaussian Splatting」による表示対応に加え、点群と写真の重畳表示、さらに出来形ヒートマップをARデータとして出力する新機能を追加している。

これにより、建設現場における計画や計測、記録業務の精度と効率性をさらに向上させるとともに、維持管理や災害記録、遺跡調査、文化財などのデジタルアーカイブといった、3D点群データを視覚的に活用できる新たな分野への提案を推進していく方針である。

「3D Gaussian Splatting」は、3D空間に配置されたガウス分布を使ってシーンを表現し、それを2D画像として投影してレンダリングする新たな3D再現技術となっている。

細部表現に優れ、滑らかな3Dシーンの高速表示が可能な新しい技術を搭載することで、シミュレーションやデジタルアーカイブなどの新たな分野への活用が期待できる仕様となっている。


点群と写真の重畳表示機能では、正確な座標を持つ点群と、視認性の高い写真画像を組み合わせた表示に対応し、維持管理、点検業務や計測、トレース作業を支援する構成である。

出来形ヒートマップのAR出力機能では、令和7年度の3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)に記載されている「デジタル技術(AR等)を用いた出来形立会確認」で活用するAR出力に対応し、立会確認の効率化を支援する設計となっている。

これらの新機能により、従来の建設現場での計測・記録業務に加えて、文化財保護や災害記録など、より幅広い分野での3D点群データ活用が可能になる。






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デジコン編集部

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