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デジコン編集部 2025.6.30

屋外用放射冷却フイルムを販売開始。銀を活用した反射層で近赤外線を高反射し省エネルギーに貢献。バンドー化学

バンドー化学が独自のフイルム加工技術を用い、省エネルギーに寄与する放射冷却フイルムを開発し、2025年7月からテスト販売を開始した。

屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow」は太陽からの近赤外線を高反射し、建物や機器、貨物室などの内部温度上昇を抑制する。

反射層に銀を活用し熱中症対策とカーボンニュートラルに貢献、エア・スイープ技術で簡単施工を実現


地球温暖化などの影響を受け、冷却に係るエネルギー消費は今後も増加することが見込まれている。

バンドー化学では装飾表示用フイルム「バンドー グランメッセ」などで培ってきたフイルム加工技術などを活用し、屋外用熱マネジメント製品の研究開発を進めてきた。

その中で太陽から放たれる熱を持つ近赤外線を高反射しながら、熱を効率良く放射することで物体の温度上昇を抑制でき、暑熱対策や省エネルギーにも役立つと期待されている「放射冷却」に着目した。

開発した屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow」は反射層に銀を活用することで高い近赤外線反射効果を引き出している。

熱放射性にも優れているため、建物や機器、貨物室などの内部温度上昇を抑制する効果がある。

太陽からの近赤外線を高反射する特長として、近赤外線反射効果を最大限引き出すために反射層に銀を活用している。

従来の暑熱対策品と比較して建物、機器、貨物室などの内部温度の上昇を大幅に抑制し、熱中症対策に役立つ。

省エネルギー貢献効果では、屋外用放射冷却フイルム「Silver Arrow」を使用することで冷却に係るエネルギーを削減できる。

使用前と比較しCO2が削減されカーボンニュートラルにも貢献する仕組みとなっている。

簡単施工を実現するため、広告看板業界で長く実績のある施工時のエア抜け性に優れた同社のフイルム「エア・スイープ」の技術を用いている。

これにより使いやすさも追求した製品設計となっている。

放射冷却技術は電力を消費せずに温度上昇を抑制できるため、建設現場や工場、倉庫など様々な場所での活用が期待される。

特に夏場の作業環境改善や冷房コストの削減に効果的で、建設業界での導入ニーズが高まることが予想される。




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デジコン編集部

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