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デジコン編集部 2025.7.15

ルクレ、仕分けAIを「蔵衛門」に搭載。12億枚のデータ解析で1,500種類の自動仕分けを実現

ルクレは7月14日、工事写真を自動で適切に仕分けるAI技術「仕分けAI」を開発したと発表した。

1999年の「蔵衛門」サービス開始以来26年間に蓄積した12億枚超の工事写真を解析し、約1,500種類の仕分けパターンを認識する技術である。

26年間の蓄積データで電子小黒板対応の写真台帳作成を完全自動化


建設業では現場で働くノンデスクワーカーの深刻な人手不足と人件費の高騰を背景に、省人化・省力化が急務となっている。

現場では工事写真を小規模な工事でも数百枚、大規模な工事では数万枚も撮影している。

工種や場所など様々な項目で細かく写真を仕分けて台帳を作成し、発注者に提出することが必要なため、工事写真業務は依然として大きな負担となっている。

同社はこの課題を解決するため、26年間で蓄積した12億枚超の工事写真データを学習し、約1,500種類の仕分けパターンを生成した。

写真を撮影すると自動で最適な仕分け方法を適用するAI技術を開発し、特許出願中である。


仕分けAIは電子小黒板の有無に関わらず、写真の仕分けから台帳作成までを自動化する。

これにより経験に頼ることなく、誰でも悩まず写真整理ができ、仕分け作業が一瞬で完了する仕組みである。

さらにユーザーの仕分け傾向を学習してパーソナライズされた仕分けにも対応している。

本技術を建設DXプラットフォーム「蔵衛門」の「台帳ビュー」機能に搭載し、最適な仕分け方法での写真整理・台帳作成を自動化する。

台帳は「台帳ビュー」機能により工事関係者にクラウドで共有され、従来のように紙に印刷することなく、台帳の納品イメージをどこにいてもリアルタイムに確認することができる。

紙の台帳をそのままブラウザ上で再現した「蔵衛門」ならではの直感的なUI/UXで、誰もが迷わず利用できるサービスを実現している。






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デジコン編集部

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