DRONE SPORTS、点検用ドローン「Rangle micro2」にホバリングアシスト機能搭載。非GNSS環境下で最大6m高度維持を実現

DRONE SPORTS（本社非記載）は7月22日、自社開発の国産点検用ドローン「Rangle micro2」に新機能「ホバリングアシスト機能（安定飛行モード）」を搭載したと発表した。

GNSS（GPS）信号が届かない屋内や地下構造物などの閉鎖空間においても、飛行高度を自動制御し、点検作業の安定性・安全性・操作性を大幅に向上させる。

3段階アシストモードと180°可変式カメラで狭所点検の安全性・効率性を向上

社会インフラの老朽化と現場の人手不足が深刻化する中、ドローンを活用した点検の需要が高まっている。

特に橋梁・下水道・プラント内部などGNSS（GPS）信号が届かない閉鎖環境では、安定飛行の難しさが導入の課題となっていた。

こうした現場ニーズに応え、同社は非GNSS環境下での飛行をサポートする「ホバリングアシスト機能」を開発し、「Rangle micro2」に搭載した。

本機能は操縦スキルに応じた3段階のアシストモード（初級・中級・上級）を備え、多様な現場ニーズに柔軟に対応する。

最大6mの高度維持が可能で、作業の安全性と効率性を大幅に向上させる仕組みである。

点検の省人化と高精度化を同時に実現し、持続可能なインフラ維持管理を支える技術として位置づけられている。

Rangle micro2は直径300mm以下の空間に進入可能な超小型・軽量機体である。

高輝度LEDと180°可変式カメラを標準搭載し、配管内部や設備裏の視認性を大幅に向上させている。

従来のGNSS依存型ドローンでは困難だった屋内や地下での安定した点検作業が可能となり、インフラ点検業務の効率化が期待される。