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デジコン編集部 2025.6.26

加藤製作所が鉄塔建設作業用2.8t吊り組立定置式ジブクレーン「CSH36-6」を25年6月販売開始。特別教育受講のみで運転可能

加藤製作所が鉄塔建設作業用2.8t吊り組立定置式ジブクレーン「CSH36-6」の販売を開始した。

工事会社が保有する鉄塔建設作業用クレーンの多くが1990年代導入機の耐用年数を迎え、現場で稼働可能な機体が不足している課題を解決するため開発された。

新型ラジコンとクレーン構造規格準拠で山岳地・傾斜地での作業性と安全性を向上


工事会社が保有する鉄塔建設作業用クレーンの多くは、1990年代の送電線工事需要のピーク時に導入されたものであり、その多くが耐用年数を迎えている。

現場で稼働可能な機体が不足していることが大きな課題となっている状況がある。

こうした状況を踏まえ、加藤製作所は新型ジブクレーン「CSH36-6」を開発した。

本機は深礎基礎工事における残土の排出や資機材の運搬に使用される機種である。

従来機の作業性能を継承しながら、アウトリガー、ロワーフレーム、パワーユニット、運転席ユニットを全面的に刷新している。

これにより運搬や設置が困難な山岳地や傾斜地の現場において、組立・分解の効率化、作業性・整備性の向上に加え、クレーン作業におけるさらなる安全性の向上を実現している。

主な特長として、「クレーン運転(5t未満)に係る特別教育」の受講により運転が可能で、クレーン運転に必要な免許や技能講習は不要となっている。

クレーン構造規格に準拠した強固な構造を採用している。

各種性能向上では、新型ラジコンを新規標準装備として採用し、軽量・コンパクト化を実現してオペレーターの負担を軽減している。

2速仕様ウインチを新規オプション装備として設定し、巻上・巻下操作の2速化によりスピーディーな作業が可能となっている。


大径溝付きウインチドラムを新規標準装備として採用し、従来機の約1.5倍に大径化して乱巻防止を改善している。

巻上・巻下の高速操作にも対応する仕様となっている。

ブーム起伏装置では、ブームの起伏は油圧シリンダー式を採用している。

ワイヤーロープの巻過ぎを気にすることなく操作可能で、操作レバーの中立位置でカウンターバランス弁が作動しブームの作業姿勢を保持する。

360度無限旋回により無制限の旋回が可能で、作業範囲が大きくクレーン作業効率を大幅向上させている。





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