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デジコン編集部 2025.7.14

マプリィ、手持ち型LiDAR「LA03-2」発売。重量1.3kgで点群密度20万点/秒を実現

マプリィ(兵庫県丹波市)は7月7日、軽量・高精度の手持ち型LiDAR「LA03-2」を発売した。

約1.3kgの軽量設計と点群密度20万点/秒を両立し、屋内外での手軽な三次元計測を可能にした製品である。

背負式LA03-1の8万点/秒から大幅向上、カラー点群と動画記録にも対応


LA03-2は背負式LiDAR「LA03-1」とは別商品として新たに開発されたモデルである。

現場内の歩行調査や傾斜地・狭小エリアでも取り回しが容易な片手持ち設計を採用している。

最大20万点/秒の高密度な点群取得により、路面の微細な凹凸や法面、構造物周辺の状況も高精度で記録できる。

これまでのLA03-1が8万点/秒であったのに対し、秒間の照射点数が大幅に向上した形となる。


500万画素×2台のカメラにより、点群に色情報を付加するカラー点群機能を搭載している。

動画と点群を連動して確認できるため、現場状況の記録や報告に活用しやすく、発注者との合意形成や現地の記録保存にも有効である。

オプションのR1(RTKレシーバー)と併せた高精度なSLAM処理が可能で、RTK-SLAMおよびGCPによる補正に対応している。

GPSの入らない環境やレシーバーなしでも、現場に設置した基準点と物理的に底面を合わせることで点群に座標を付与し、高精度な点群データの取得が実現できる。

長距離移動や周回計測時にも精度を保つループフリー設計を採用し、今後のアップデートでループクローズ機能も実装予定である。

取得データは専用ソフト「mapry PC版」で読み込み、寸法計測、地形モデル生成、ラスタ化、立木検出など多様な解析に対応している。

これにより調査から解析まで一貫して対応可能となり、現地の高精度な状況把握や法面の管理、都市空間・公園の調査など幅広い分野での活用が期待される。




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デジコン編集部

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