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デジコン編集部 2023.12.12

DataLabs、デジタル庁「テクノロジーマップ整備に向けた調査研究」の実証事業に採択。点群データの自動モデリング技術活用

DataLabsは、デジタル庁「テクノロジーマップの整備に向けた調査研究(アナログ規制の見直しに向けた技術実証等)における技術実証」(三菱総合研究所委託)に採択された。

本実証では、鉄筋コンクリート構造物の配筋検査において、DataLabs提供の3次元配筋検査ツール「Modely」の有用性を検証。点群データのモデリング技術を活用した、検査業務の省力化・効率化の可能性を実証する

デジタル庁では、目視規制、定期検査・点検規制、実地監査規制等のアナログ的な規制を定める法令について、原則2024年6月までのアナログ規制の見直しを進めている。

対象法令:建設基準法第7条から第7条4に基づく中間検査・完了検査


建築基準法第7条で規定の中間検査・完了検査は、特定工程の工事を終えた時、または工事が完了したときに、建築主事又は指定確認検査機関の確認検査員が実施する検査。

これらは写真や書面等による検査や、目視や簡易な計測機器等による検査等により実施が規定されている(※「確認審査等に関する指針(平成十九年国土交通省告示第八百三十五号)」

完了検査は57万件弱、中間検査は20万件弱(令和元年度)にのぼる一方、現場においては時間外労働の上限規制で人手不足が懸念される2024年問題など、課題が顕在化しております。

この対策として、国土交通省は令和5年3月に「官庁営繕事業の建設現場におけるデジタルデータを活用した配筋検査試行要領」を発出。

上記背景を踏まえ、DataLabsのコア技術である点群データの自動モデリング技術を活用し、中間検査の特定工程にあたる配筋検査及び完了検査時の代替・省力化の可能性の実証を目指していく。

従来、コンクリート構造物の配筋検査は、現場でのメジャー等による計測、監督者の現場立ち会いによる目視確認・写真撮影及び、帳票作成等の内業作業が必要とされていた。

これらの業務を省力化すべく、3次元データを活用しその実現可能性を実証していく。



具体的には、地上型レーザースキャナーとiPad Proを用い、鉄筋の点群を取得。取得した点群データを、3次元配筋検査ツール「Modely」によってモデル化することで、確認項目の実測を自動で行う。

なお、本実証においては、実務的な有用性の評価のため、株式会社三菱地所設計より監理実務に係るアドバイザリーを受けながら遂行していく。




参考・画像元:DataLabsプレスリリース
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デジコン編集部

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