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デジコン編集部 2023.10.25

mign、横須賀市と戸田建設と共同で「大規模言語モデル」を活用した実証実験を開始。遵守すべきルールを自動判定するシステムの検証行う

土木・建設、建築業向けに先端技術のソフトウェア開発を行うmignが、大規模言語モデル(LLM)を活用して、建築確認申請時に遵守すべきルールを自動判定するシステムの実証実験を開始する。

本実証は、神奈川県横須賀市と戸田建設の協力のもと行われる。

都市開発や建築に携わる企業が、自治体に対して建築確認の申請を行う際は、法律だけでなく、自治体ごとの条例や規則などで定められる内容も遵守する必要がある。

そのため、事業予定地が変わるたびに、その地域のルールを網羅的に調査する手間が生じる。

また、その解釈の違いからやり取りの手間が生じることが、企業と自治体双方の課題となっている。

mignは、これら問題の解消に向け、mignの自然言語モデル「chact」(チャクト)を活用した建設会社や設計会社向けシステムの開発に取り組んでいる。

本システムに、敷地面積、建物用途、構造といった建設プロジェクトの条件を入力すると、その条件にもとづき、事業予定地で遵守する必要のある条例や規則をLLMが自動的に判定してくれる。


それぞれのルールの適合状況について、システムが一つずつ確認を要求するため、ルールの逸脱を限りなく防止できることが期待される。

また、建築確認申請に関する質問をテキストベースで入力すると、自治体ごとに最適化された回答が出力される機能も有している。


今回の実証実験では、横須賀市の条例・規則などを学習したシステムを作成し、申請業務の作業効率向上やコスト削減の程度について、戸田建設の協力を得ながらmignが検証を行っていくという。




参考・画像元:mignプレスリリース
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デジコン編集部

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