オフィスケイワンは、橋梁BIM/CIMモデルによる架設計画を支援する橋梁架設シミュレーションシステム「Sim-BRANE」を開発した。
従来の架設計画は、橋梁と施工ヤードの平面図を用いて、クレーン配置や作業半径の確認、部材重量とクレーン姿勢で変化する定格荷重の安全照査、断面図でのブーム干渉確認など、2次元図面ベースでの作業が中心だった。
また、2次元図面の計画図をもとにBIM/CIMによる架設シミュレーションを作成する場合は、統合レビューソフトウェアを用いて、地組みから部材吊り上げ、クレーン旋回、架設完了までの一連作業をアニメーション機能で操作トレーニングを積んだ専用オペレータが作成していた。
一方、このアニメーションは、関係者間協議など可視化による「合意形成」に効果を発揮するものの、データの現場利用には限りがあった。
開発システムは、予め登録されたクレーンモデルをワンクリックで計画位置に配置し、操作パネルのスライダーを左右に動かすだけで、ブームの起伏・旋回・伸縮の基本動作を再現できる。
地組みした橋梁部材を吊り上げて旋回し架設が完了するまでの一連のキーフレーム登録・編集機能、定格荷重の安全率やアウトリガー反力(JIS D 6301)の算出、シミュレーション結果のExcelシート一括出力機能を実装した。
これにより、吊荷の過負荷や地盤の支持力不足によるクレーンの転倒リスクを可視化し、より安全な施工計画の作成を支援する。
また、吊荷位置とクレーンの動作情報はすべて座標値で管理しているため、実際の施工現場での機材誘導や吊荷監視システムにも連携可能な拡張性を有している。
本システムは、オフィスケイワンより2024年1月を目途にサブスクリプション販売を開始するという。
従来の架設計画は、橋梁と施工ヤードの平面図を用いて、クレーン配置や作業半径の確認、部材重量とクレーン姿勢で変化する定格荷重の安全照査、断面図でのブーム干渉確認など、2次元図面ベースでの作業が中心だった。
また、2次元図面の計画図をもとにBIM/CIMによる架設シミュレーションを作成する場合は、統合レビューソフトウェアを用いて、地組みから部材吊り上げ、クレーン旋回、架設完了までの一連作業をアニメーション機能で操作トレーニングを積んだ専用オペレータが作成していた。
一方、このアニメーションは、関係者間協議など可視化による「合意形成」に効果を発揮するものの、データの現場利用には限りがあった。
開発システムは、予め登録されたクレーンモデルをワンクリックで計画位置に配置し、操作パネルのスライダーを左右に動かすだけで、ブームの起伏・旋回・伸縮の基本動作を再現できる。
地組みした橋梁部材を吊り上げて旋回し架設が完了するまでの一連のキーフレーム登録・編集機能、定格荷重の安全率やアウトリガー反力(JIS D 6301)の算出、シミュレーション結果のExcelシート一括出力機能を実装した。
これにより、吊荷の過負荷や地盤の支持力不足によるクレーンの転倒リスクを可視化し、より安全な施工計画の作成を支援する。
また、吊荷位置とクレーンの動作情報はすべて座標値で管理しているため、実際の施工現場での機材誘導や吊荷監視システムにも連携可能な拡張性を有している。
本システムは、オフィスケイワンより2024年1月を目途にサブスクリプション販売を開始するという。
主な機能
- クレーンの基本動作(ブーム起伏・旋回・伸縮、地組み部材へのアタッチ)
- 吊荷の姿勢動作(上下、回転)
- キーフレーム(施工ステップ)の登録・編集・削除、再生機能
- 吊荷とフック重量の入力機能、定格荷重と安全率計算、アウトリガー反力計算
- シミュレーションレポートの出力(キーフレーム単位、Excel表)
- 登録済のクレーン10機種(オールテレーン4機種、ラフター3機種、クローラー3機種)
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