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デジコン編集部 2022.6.3

西松建設、建機のエンジン稼働状況をモニタリングするシステム開発

西松建設は建設機械のエンジン回転数をリアルタイムでモニタリングして、データを蓄積・分析できるシステムを開発した。

同社では2030年度までにCO2排出量ネットゼロを目標に掲げておりその一環として「建設機械の省燃費運転」を推進している。

建機の省燃費運転を実現するためには、オペレータが長時間のアイドリングや不必要な高回転稼働をしない低燃費運転が鍵となるが、燃費情報が可視化されない旧式の建機では、低燃費が実現できているか否かの認識が難しかった。

後付装置だから機種やメーカーを問わずに使用可能


そこで西松建設では、建機からエンジン回転数と位置情報をリアルタイムで取得し、エンジン稼働状況、作業エリアをモニタリングするシステムを開発。余剰なエンジン稼働(長時間のアイドリングや不必要な高回転稼働)を削減し、建機の省燃費運転を支援する。

(図:システム構成)

今回開発したシステムは、エンジン回転を検出する光ファイバセンサ、センサからの信号を数値化するPLC、データを伝送する無線中継器(Wi-Fiモデム)、GPSアンテナで構成されている。これらの装置を後付けするだけでエンジン回転数が検出可能になる。

(エンジン回転数モニタリング画面)

しかも、機種やメーカに関係なくデータを取得することができる。取得したデータはクラウド上にアップロードされるため建機個々の管理ではなく現場全体として管理することが可能となり、データ閲覧も現場事務所や本支社で統括して管理することが可能だ。


西松建設
https://www.nishimatsu.co.jp/

画像:西松建設プレスリリース

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デジコン編集部

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