ニュース
デジコン編集部 2025.7.28

JSOL社、多言語動画生成AIソリューション「ICHI-GEKI」で大成建設と実証実験。2026年実用化目指しSaaS型サービス開発

JSOLは社内公募型の新規ビジネス創出プログラムを通じて生まれた多言語動画生成AIソリューション「ICHI-GEKI」について、大成建設との実証実験を実施した。

生成AIを活用して日本語のプレゼンテーション資料や動画から指定言語の音声および字幕が付いた多言語動画を生成するSaaS型サービスで、2026年の本格的な実用化を目指している。

翻訳ツールと生成AI組み合わせで精度向上、字幕・音声・資料の言語を自由選択可能


近年企業のグローバル化や外国籍社員・労働者の増加に伴い、社内での研修や情報共有などさまざまなコンテンツの多言語対応が求められている。

コンテンツの媒体はテキストよりも視覚・聴覚を用いる動画にシフトしており、多言語の動画が今後のコンテンツの主流になると考えられている。

多言語の動画を作成する際、従来の動画編集ツールでは翻訳作業や音声作成、資料の多言語化に多大な労力(コスト)と時間がかかり、翻訳精度も課題となっていた。

ICHI-GEKIは翻訳ツールと生成AIを組み合わせることによる翻訳精度の向上を実現している。

翻訳事業者との協業により同一サービス上でのポストエディット(校閲)を実施できる。

字幕・音声・資料の言語をそれぞれ自由に選択して動画を生成することが可能で、例えば字幕は英語、音声は日本語、資料は中国語とするなどの組み合わせができる。

字幕・音声の要約・分割機能も備えている。

本サービスで生成した翻訳結果の字幕・音声・資料は、利用者が簡単にポストエディットできる機能を搭載している。

利用者が直接修正することはもちろん、同一サービス上で翻訳事業者へ依頼することも可能としており、AIと人の最適な融合を目指したソリューションである。

今回大成建設と行った実証実験では、グローバル人財の育成を目的とした社員向けメッセージを想定し、人財研修センターでICHI-GEKIを体験してもらった。



実証実験の目的は多言語によるメッセージの発信などICHI-GEKIを利用することでもたらされる効果や技術課題などに関する検証を行うとともに、他業務での活用可能性に関する意見収集を通じて他業界・他業務への展開に向けた可能性を見出すことであった。

実証実験の結果、技術的に改善すべき点がいくつか明らかとなったが、その改善点を解決していくことで、さまざまな業界や業務で幅広い用途に適用可能であることが確認できた。




印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。