ニュース
デジコン編集部 2025.6.26

燈が建設業特化生成AI「光/Hikari」で一級建築士試験合格基準点を達成。総合点92点で全5科目クリア

燈が開発する建設業特化の生成AIサービス「AIコンストシェルジュ 光/Hikari」が、令和5年度一級建築士(学科)試験において総合点および全科目で合格基準点を上回る成績を記録した。

この検証結果は、生成AIが建設業界の高度な専門知識体系を習得可能であることを定量的に証明するものとなっている。

総合点92点で合格基準点をクリア、構造・施工分野で実務直結の高い能力を実証


建設業界では、働き方改革関連法の適用による「2024年問題」への対応が急務である一方、熟練技術者の高齢化と若手入職者の減少による深刻な人手不足が続いている。

それに伴う技術継承の断絶が、企業の持続的な成長を阻む大きな課題となっている状況がある。

特に若手技術者の育成には多大な時間とコストを要し、現場でのOJTだけでは高度化・複雑化する建築基準法や各種規準への対応、高度な構造知識の習得が困難なケースが増えている。

その結果、設計品質のばらつきや手戻りの発生、現場での判断の遅れなどが生産性停滞の一因となっている。


「AIコンストシェルジュ 光/Hikari」は、建設業界が直面する人手不足や技術継承といった深刻な課題を解決するために開発された、建設業務特化型の生成AIチャットサービスである。

建設業界の専門用語や膨大な資料、法規、技術基準をあらかじめインプットしており、一般的な生成AIでは難しい、現場の実務に即した高精度な回答を瞬時に提供する。

燈は「光/Hikari」の専門知識レベルを客観的かつ定量的に評価するため、国内最難関資格の一つである一級建築士(学科)試験の解答検証を実施した。

試験結果は総合点92点で125点満点中の合格基準点92点をクリアしている。

通常の生成AIのモデルによる検証で記録した59点を大きく上回る結果となった。



全5科目で合格基準点をクリアしており、特に高度な論理的思考が求められる学科Ⅳ(構造)で24点/30点満点(合格基準点:16点)を記録した。

学科Ⅴ(施工)では18点/25点満点(合格基準点:13点)と、実務に直結する分野で高い能力を証明している。

本検証は利用者が通常使用する機能のみを用い、画像問題も標準の画像認識機能で解答している。

AIが一回で出力した回答をそのまま採点しており、実践に近い形での性能評価となっている。

この結果は「光/Hikari」が一級建築士に求められる網羅的かつ専門的な知識体系を習得し、複雑な問いに対して論理的に思考・解答できる生成AIであることを示している。

建設業界では設計・法規チェックから若手育成まで、AIによる専門的な支援が期待されている。




印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。