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デジコン編集部 2025.5.26

コベルコ建機のチルトローテータ仕様機が国土交通省「省人化建設機械」の初回認定を取得。人工削減効果3割以上の基準をクリア

コベルコ建機が販売する油圧ショベルのチルトローテータ仕様機が、国土交通省の「ICT建設機械等認定制度」に新設された「省人化建設機械」区分で初回認定を受けた。

建設現場の省人化3割を目指すi-Construction2.0の取り組みを支援する建設機械として、5機種が認定対象となっている。

従来機械比で人工削減効果3割以上を実現。2040年度までの建設現場省人化目標達成を支援


i-Construction2.0では、2040年度までに少なくとも建設現場の省人化3割を目標として掲げている。

ICT建設機械等認定制度」は、この取り組みに資する建設機械の普及促進を目的に国土交通省が認定する制度である。

新たに追加された「省人化建設機械」区分は、従来機械による施工に比べて人工削減効果3割以上という基準を満たしたバックホウなどが認定対象となっている。

今回認定を受けたのは、バックホウ チルトローテータ仕様としてSK75SR-7、SK75SRD-7、SK80SR+-7の3機種と、ICTバックホウ チルトローテータ仕様としてSK75SR-7、SK75SRD-7の2機種の計5仕様である。


コベルコ建機のチルトローテータ仕様機は、すでにNETIS(国土交通省新技術情報提供システム)に登録済みの製品で、登録番号はKT-190045-VEとなっている。

チルトローテータは、バックホウのアタッチメント部分が360度回転し、さらに左右に傾斜させることができる機能を持つ装置である。

この機能により、従来であれば機械の位置を変更する必要があった作業を、同じ位置から効率的に実施することが可能になり、結果として大幅な人工削減効果を実現している。

同社では、今回認定を受けた機種以外についても、今後「省人化建設機械」に順次登録する予定としている。

なお、「ICT建設機械等認定制度」(「省人化建設機械」の認定を含む)は、中小企業庁の省力化投資補助金とは異なる制度であることが注意点として挙げられている。

同社機械の最新登録状況については、国土交通省のウェブサイトで確認することができる。





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