
ロジクトロンと城北ドローンオフィスが東京都板橋区で大型ドローンによる災害時支援物資運搬の実証実験を実施した。小学校校庭から近隣の高層ビル屋上への物資輸送を想定したこの取り組みは、都市部における新たな垂直物流の可能性を示した。
実験は2025年2月13日、板橋区立板橋第二小学校の校庭と高さ42mの近隣ビル屋上との間で行われた。
災害発生時にエレベーターが使用できない高層建築物への支援物資輸送を想定したもので、人口密集地区における効果的な救援方法の確立が目指された。
実証では最大ペイロード55kgの大型ドローンを使用し、小学校グラウンドから約35kgの物資をビル屋上へ運搬することに成功した。

バッテリー交換なしで2回連続のフライトを実施し、合計70kgの物資を約7分で屋上まで運び上げた。
この結果から、バッテリー交換時間や建物高さを考慮しても、1時間あたり300〜400kg程度の物資運搬が可能と見込まれている。

実験では中型機(ペイロード25kg)も使用され、ビル屋上から児童たちへポテトチップスを届けるデモンストレーションも行われた。
この取り組みの特徴的な点は、物資輸送の実証だけでなく、教育的側面も兼ね備えている点である。
児童約200名が見守る中、ドローンの動作がGNSS(GPS)や無線通信技術と密接に関連していることが解説された。

城北ドローンオフィス代表の宮本氏によるレクリエーションでは、災害時におけるドローン活用について児童たちが学び、実際にドローンが飛行する様子に大きな歓声が上がった。

都市部では大型ドローンの離発着に適した場所が限られているが、小学校をはじめとした学校施設のグラウンドは、空が開けた貴重なスペースとなる。
こうした場所を拠点に近隣高層建築物への物資運搬を行うことで、道路寸断時でも孤立地域への支援が可能になる。
1時間に400kgの物資輸送を実現、児童たちも災害支援技術を学ぶ
実験は2025年2月13日、板橋区立板橋第二小学校の校庭と高さ42mの近隣ビル屋上との間で行われた。
災害発生時にエレベーターが使用できない高層建築物への支援物資輸送を想定したもので、人口密集地区における効果的な救援方法の確立が目指された。
実証では最大ペイロード55kgの大型ドローンを使用し、小学校グラウンドから約35kgの物資をビル屋上へ運搬することに成功した。

バッテリー交換なしで2回連続のフライトを実施し、合計70kgの物資を約7分で屋上まで運び上げた。
この結果から、バッテリー交換時間や建物高さを考慮しても、1時間あたり300〜400kg程度の物資運搬が可能と見込まれている。

実験では中型機(ペイロード25kg)も使用され、ビル屋上から児童たちへポテトチップスを届けるデモンストレーションも行われた。
この取り組みの特徴的な点は、物資輸送の実証だけでなく、教育的側面も兼ね備えている点である。
児童約200名が見守る中、ドローンの動作がGNSS(GPS)や無線通信技術と密接に関連していることが解説された。

城北ドローンオフィス代表の宮本氏によるレクリエーションでは、災害時におけるドローン活用について児童たちが学び、実際にドローンが飛行する様子に大きな歓声が上がった。

都市部では大型ドローンの離発着に適した場所が限られているが、小学校をはじめとした学校施設のグラウンドは、空が開けた貴重なスペースとなる。
こうした場所を拠点に近隣高層建築物への物資運搬を行うことで、道路寸断時でも孤立地域への支援が可能になる。
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