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デジコン編集部 2024.9.10

4DモデルとWebカメラ映像で建設現場をリアルタイムに再現。奥村組とDTSインサイト

奥村組とDTSインサイトが共同で開発した新たなデジタルツインシステムは、建設現場の管理をより効率的に行うことを目的としている。

現実空間をデジタル空間に再現する「デジタルツイン技術」をベースに、4次元モデルとWEBカメラ映像を連携させ、過去・現在・未来の施工状況を把握できる画期的なシステムが誕生した。

複雑化する建設現場では、作業の進捗状況を正確に把握することが求められるが、大規模工事や広範囲にわたる施工現場では目視のみの管理が難しい。

これを解決するために、最新のデジタル技術を導入し、現場監督者が効率的に管理できる仕組みが求められていた。

デジタルツインを活用した「4Dモデル・現場映像連携システム」


本システムでは、WEBブラウザ上で4次元モデルを閲覧・操作でき、特別なソフトウェアや高性能PCを必要としないのが特徴だ。


また、施工ステップごとに重機や安全設備の3Dモデルを配置できるシミュレーション機能を搭載。これにより、未来の工事計画を可視化し、関係者間の調整をスムーズに進められる。

さらに、過去の施工状況をタイムラプス動画として保存できるため、現場映像の確認も容易となった。この機能により、クラウドストレージの容量を削減しつつ、過去の状況を迅速に確認できる点が魅力だ。

現場での実証結果をもとに、今後はAIによる画像分析機能を導入することで、さらなるシステムの高度化を図る予定である。本システムは、今後の建設業界におけるデジタル化と効率化を促進する重要な技術となることが期待される。


参考・画像元:奥村組プレスリリース
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デジコン編集部

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