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「ビッグモーター」の業績悪化の波及は「建設業」にも。サプライチェーン企業は「建設関連業」上位占める。帝国データバンク調査
帝国データバンクでは、保有する「商流圏~売上高依存度推計データ」をもとに、ビッグモーターに対し、部品などのモノやサービスを提供する周辺産業(商流圏)の特徴や取引規模を2023年時点のデータを基準に推計した。
ビッグモーターのサプライチェーン企業を業種別に見ると、店舗での整備業務等に関わる「自動車部分品・付属品卸売業」が40社で最も多く、全体の約1割を占めている。
次いで「建築工事」が22社、「内装工事」が20社と続き、店舗建設に関わる建設(工事)関連業種が上位を占めていることが分かった。
部品卸や運送業、中古車小売業者など自動車に関わる業者のみならず、全国に260店舗以上と多店舗(大規模店舗)展開の戦略を採っていることから、上述のような建設業者がサプライチェーン全体の4割超(171社)を占めていることも特徴のひとつといえる。
2023年7月に修理代金の水増し請求が発覚して以降、中古車販売大手の(株)ビッグモーター(東京都港区)が揺れている。
新たな疑惑も連日のように報道され、辞任を発表した前社長の会見での発言等もあって世論の反発は強く、業績悪化は免れない状況だ。
業態柄、個人との売買取引が中心となる同社だが、部品供給や店舗建設など、仕入や下請け業務に関わるサプライチェーン企業も少なからず存在する。ビッグモーターの業況が悪化すれば、こうした企業への影響も避けられないだろう。
サプライチェーン企業の業種 ~自動車部品卸、建設関連が上位
ビッグモーターのサプライチェーン企業を業種別に見ると、店舗での整備業務等に関わる「自動車部分品・付属品卸売業」が40社で最も多く、全体の約1割を占めている。
次いで「建築工事」が22社、「内装工事」が20社と続き、店舗建設に関わる建設(工事)関連業種が上位を占めていることが分かった。
部品卸や運送業、中古車小売業者など自動車に関わる業者のみならず、全国に260店舗以上と多店舗(大規模店舗)展開の戦略を採っていることから、上述のような建設業者がサプライチェーン全体の4割超(171社)を占めていることも特徴のひとつといえる。
2023年7月に修理代金の水増し請求が発覚して以降、中古車販売大手の(株)ビッグモーター(東京都港区)が揺れている。
新たな疑惑も連日のように報道され、辞任を発表した前社長の会見での発言等もあって世論の反発は強く、業績悪化は免れない状況だ。
業態柄、個人との売買取引が中心となる同社だが、部品供給や店舗建設など、仕入や下請け業務に関わるサプライチェーン企業も少なからず存在する。ビッグモーターの業況が悪化すれば、こうした企業への影響も避けられないだろう。
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