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平田 佳子 2021.1.29

ニコン・トリンブル、橋梁インフラ点検のための ひび割れ画像計測ソリューション「SightFusion」を発売


株式会社ニコンとアメリカのTrimble Inc.のジョイントベンチャーであり、GNSS受信機やトータルステーションなどの測量機器から、3D計測ソリューション、情報化施工などのサービスを手がけるニコン・トリンブル

同社が、2021年1⽉26⽇から、橋梁などのインフラ点検支援のためのひび割れ画像計測ソリューション「SightFusion(サイトフュージョン)」を発売スタートした。

SightFusionは、デジタルカメラをコントロールする撮影支援ソフトと、複数の撮影画像の合成とひび割れをAIで自動解析するWebサービスを組み合わせたサービスだ。Nikonミラーレスデジタルカメラ「Z50」とNIKKORレンズを使用し、Windowsタブレット上で撮影を行う。このSightFusionは、国土交通省「点検支援技術性能カタログ(案)(令和2年6月)」でも、新技術として掲載されている。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000015437.htmlより

現在、画像処理を使ったひび割れ計測による点検は、現場の効率化や安全性向上のために注目されているが、カメラや撮影の専門知識が必要な場合が多い。その点、SightFusionでは、カメラの設定値をソフトウェアによって自動で制御するため、カメラの専門知識は不要でひび割れ画像計測に適した撮影が可能だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000015437.htmlより

画像を撮影するごとにタブレット上で簡易スティッチ処理を行うため、周辺画像とのオーバーラップ状況をリアルタイムに確認しながら撮り進められ、撮影漏れを防止。ピンボケやブレもすぐに分かり、その場で削除・再撮影ができる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000015437.htmlより

そして、撮影した画像を専用クラウドにアップロードすれば自動的に高精度スティッチ処理ができ、オンラインでAIを用いたひび割れ検出に加え、ひび割れの結合・追加・変更・削除などの編集も可能だ。解析編集結果はオルソ画像付きCADデータや数値データCSVファイルとして出力し、損傷図作成などに活用できる。

インフラ維持管理領域で、作業者負担の軽減と点検データのデジタル化を叶える新技術に期待が高まる。


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WRITTEN by

平田 佳子

ライター歴15年。幅広い業界の広告・Webのライティングのほか、建設会社の人材採用関連の取材・ライティングも多く手がける。祖父が土木・建設の仕事をしていたため、小さな頃から憧れあり。

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