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デジコン編集部 2023.6.16

清水建設、3Dプリンタでコンクリート構造体を印刷!

清水建設は、3Dプリンティング用のコンクリート材「構造用ラクツム(自社開発)」を建築構造体のプリント施工に初適用したと発表した。

適用した物件は、東京都江東区に建設中の自社施設「潮見イノベーションセンター(仮称)」内に整備した駐車場の屋根構造物。


膜屋根の外周を囲うアーチ状の構造体の一部に、構造用ラクツムを積層して構築した「プリント構造体」を適用した。

あわせて、屋根を支持する斜め柱のコンクリート型枠として、構造体の一部として構造計算に算入できる「プリント構造体型枠」を活用している。

今回、屋根構造物に適用したプリント構造体は、ロボットアーム型3Dプリンタによる構造用ラクツムの積層と所定のプリント層間への鉄筋の敷設を繰り返して造形された。


高強度コンクリートと同等の性能を有する構造用ラクツムは、せん断強度が高いため、層間の軸方向に敷設した主筋のみで部材に必要な構造性能を確保している。

このプリント構造体は、構造的に最適な形状となるように部材断面が徐々に変化するアーチ形状を有しており、プリント時のノズル移動速度をきめ細かく制御することで、複雑な形状を直接造形した。


参考・画像元:清水建設プレスリリース
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デジコン編集部

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