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デジコン編集部 2025.1.20

DigitalArchi、3Dプリント型枠の製造開発で3.5億円を調達。ロボットアーム型3Dプリンタ十数台の製造拠点を新設

3Dプリンタ製の建築向けコンクリート用樹脂型枠「デジタル型枠」を開発・製造するDigitalArchiは、シードラウンドで約3.5億円の資金調達を完了したことを発表した。

建設現場の型枠製造をデジタル化、量産体制の確立へ





2023年6月の創業以来、建築現場とプレキャストコンクリート製造現場におけるMVP製作とPoCを重ねてきた同社は、3Dプリンタ製樹脂型枠の需要確認を完了した。

今回の資金調達では、KII3号インパクト投資事業有限責任組合をリード投資家として、豊田合成株式会社など複数の企業が参画している。


調達資金は、試験研究拠点近傍への新製造拠点開設と、ロボットアーム型3Dプリンタ十数台の導入に充てられる。

BIMなどのデジタルデータから直接型枠を製造できるシステムの開発も進める方針だ。

豊田合成との協業により、自動車部品製造で廃棄されたプラスチックの型枠用再生供給も検討している。

型枠の用途に応じた適切な樹脂素材の選定と開発、素材ごとのプリント出力技術の開発にも注力する。

三井住友海上キャピタルは、国土交通省が進める建設現場の省人化施策「i-Construction」において、同社の技術がプレキャストコンクリートの活用促進に寄与すると評価している。

DBJキャピタルは、慢性的な人手不足の解決や循環型経済の実現といった建設業界の課題に対する新たな解決策として期待を寄せている。



参考・画像元:DigitalArchiプレスリリースより
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