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デジコン編集部 2022.12.27

大成建設ら、築260年の古民家で「デジタルツインバースシステム」の実証実験を開始

大成建設、石見銀山群言堂、ワントゥーテン社が、現実空間と仮想空間との相互共有が可能な「デジタルツインバースシステム」を古民家で構築したと発表した。3者は同システムを用いた実証実験を開始する。

大成建設は、石見銀山群言堂が保有する築約260年の古民家「鄙舎」を実測してBIMモデルを作成、建物運用管理ソリューションを用いて「鄙舎」のデジタルツイン「バーチャルひなや」を構築した。

(QURIOS)

また、ワントゥーテン社が開発したデジタルツインとAIエージェント統合ソリューション「QURIOS」にバーチャルひなやのデータを提供。位置や映像、音声などさまざまな情報において、「鄙舎」とバーチャルひなや間でリアルタイムでの相互共有が可能なデジタルツインバースを作成。

身体的感覚を伴った情報を共有することにより、対面で直接会話をしているかのようなライブ感を持たせることが可能となる。

今後は、2027年の「石見銀山開山500年」および「世界遺産登録20周年」に合わせて、同実験で得た仮想空間における空間体験設計の知見を活用した石見銀山全体への展開を予定しているという。


具体的には、同銀山の街道約80メートルのデジタルツイン構築などを計画している。また、全国各地の地方創生やさまざまなワークショップ、商品説明などにも適用可能とすべく、検証を継続していく。


参考・画像元:ワントゥーテン プレスリリース
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デジコン編集部

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